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べてるの家のメールマガジン「ホップステップだうん!」 Vol.209

今号の内容
・巻頭写真 「共同住居  ぴあ」 江連麻紀
・続「技法以前」179 向谷地生良「世界のメンタルヘルスのハブを目指して-べてるまつり報告」
・「伊藤知之の「50代も全力疾走」 第14回 「ある日の金曜ミーティングにて 」
・なおのん(ありす)便り~”President-elect”と“peanut butter & jelly”~
・福祉職のための<経営学> 071 向谷地宣明 「土中環境とレンマ」


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共同住居「ぴあ」

先月の引っ越しが決まったとき「えー、新築じゃないの?新築がよかったなー。」というメンバーを連れて新しい住居を見にくと「ここがいい!」と急に気に入りました。
きれいな白い壁の外観の2階建て。システムキッチンとリビングからは海が見えます。

中古物件ですが、新築そっくりさんの物件はメンバーに気に入ってもらって無事に引っ越しが終わりました。

ぴあに住みはじめた橋本さんは「向谷地家が近くて守られてるから幻聴さんが減った。」と教えてくれました。

写真は2階の部屋からの景色。


(写真/江連麻紀)

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続「技法以前」179 向谷地生良

「世界のメンタルヘルスのハブを目指して-べてるまつり報告」

第28回、ベてる祭り(「世界の苦労を自分の苦労に~べてるな“3密”を通じた世界とのつながり」実行委員長・早坂潔)は、11月14日(土)、新型コロナウィルスの影響から、はじめてのオンライン開催となりましたが、およそ400名を越える参加者(およそリモート参加350名、現地参加120名)盛況のうちに終了することができました。

べてるの三密とは、巷で言われている三密とは違って、コロナの時代を生きるために必要な「密な相談・密な確認・密なつながり」をいいます。世界が、トランプ大統領に象徴されるように、自国主義の傾向を強め、協調や助け合いの風潮が後退する中でおきた新型コロナウィルスの感染は、弱い立場にある人たちをいっそう孤立させ苦境に陥れています。

そこで、今回の企画では、午前の講演では、コロナの時代を生きることをテーマに、作家の高橋源一郎さんが、アルベール・カミュの「ペスト」という作品を取り上げ、私たちの「内なるペスト」というテーマを投げかけられ、ウィルス問題を越えた眼差しの重要性を指摘され、多くの参加者の共感を得ることができました。

そして、続いて世界中に広がるべてるのネットワークにアクセス(トリエステーイタリア、トルニオーフィンランド、マイメイシンーバングラデシュ、清州―韓国、広東州―中国)して、コロナの感染が蔓延する社会の現状と今の時代を生きるための知恵や工夫の共有を目指しました。情報共有を通じて、ロックダウンになり、ほとんど外出が出来なくなるという事態の中で、日常の助け合いと情報共有、対話の習慣という当たり前のことが、事態への適応力を強め、危機を回避させる力になっていることを知らされました。特にお隣り韓国における当事者研究や幻覚妄想大会の様子が、清州の精神保健センターの金大煥所長のライブ映像を通じて紹介され、私たちも刺激を受けました。

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