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べてるの家40年の歩み (随時加筆中)


1978
向谷地生良、浦河赤十字病院に医療ソーシャルワーカーとして就職。
佐々木実、浦河赤十字病院を退院。佐々木の退院祝いを兼ねて、精神科を退院した岡博昭ら仲間たちが集まり、回復者クラブ「どんぐりの会」を結成。

浦河赤十字病院の旧精神科病棟

1979
向谷地生良、日本キリスト教団浦河伝道所「旧会堂」に入居。


1980
宮島利光牧師、浦河伝道所に就任。
佐々木実、旧会堂に入居。


1981
綿貫晴朗、旧会堂に入居し、入居者3名となる。
川村敏明(精神科医)、浦河赤十字病院に就職。同病院に1981~83、88~2014勤務。退職後「浦河ひがし町診療所」を開院。


1982
浦河伝道所障害者年特別礼拝説教「病める心からの救い」熊谷豊治(精神科医、社会福祉法人・青十字サマリヤ会理事長)。
斎藤誠一(大尉)、旧会堂に入居。
向谷地生良、増田悦子と結婚し、旧会堂から退去。


1983
早坂潔、旧会堂に入居。製材工場や建築現場などで働く。
札幌すみれ会(精神障害回復者の当事者の組織)と十勝の池田町「まきばの家」で交流し、全道組織の結成などを協議。
早坂潔、旧会堂で宮島美智子牧師夫人の協力を得て、日高昆布の袋詰めを開始。


1984
旧会堂の老朽化著しく、特に冬期間は台所、トイレの使用が困難になり、改修工事を実施。
日本キリスト教団北海教区「障害者と共にある教会形成」全道集会にて、早坂潔が発題(精神障害の当事者としては初めて)。
旧会堂を改称し「べてるの家」となる。精神障害などを抱える当事者の共同住居、共同作業、交流の場として地域活動拠点となる。
北海道主催「障害者の日」シンポジウム(札幌)で佐々木実が発題。


1985
徳永正幸、べてるの家に入居。
「べてるの家の集い」(毎月第2水曜日に開催。地域の仲間たちを交えての交流、食事の会)開催。


1986
斎藤大尉、牧場に就職のためべてるの家から退去。
井上仁、べてるの家に入居。


1987
岡本勝、べてるの家に入居。
昆布の袋詰め作業に浦河日赤病院の精神科病棟から日帰りで参加者が入るようになる。


1988
佐々木実、養魚場管理人として就職しべてるの家から退去。
宮島利光牧師、浦河伝道所を辞任し滝川市へ転任。
高橋吉仁、石井健、べてるの家に入居。
第3回「精神障害者回復者の集い」(浦河町ピスカリ館)開催。
福島隆助牧師、浦河伝道所に着任。
「昆布袋詰め打ち切り事件」(浦河町内の昆布会社から委託されて昆布の袋詰めをしていたが、メンバーの石井健と昆布会社の工場長とのあいだでトラブルが発生し、会社側が一方的に原料の昆布と作業道具を引き上げ、下請けの昆布の内職は打ち切りとなる)が発生。
昆布製品製造・販売を手掛ける「小規模共同作業所・浦河べてる」開設。べてるが自前で日高昆布を製品化し、全国への産地直送事業を試みはじめる。


1989
販売担当者早坂潔、札幌での試験販売が「成功」(本人は調子が悪くて寝ていたが、それを見かねた周りの人が売り子となってくれて持参した昆布が完売した)。
「障害者と共にある教会形成・全道集会」にて向谷地生良が講演。


1990
坂本辰男、早坂潔、高橋吉仁、浦河赤十字病院営繕課で働きはじめる。
佐々木実、大針印刷に就職し、新会堂の空き部屋に入居。
べてるの家増改築工事が完了。落成記念パーティーを開催。
木村孝義、べてるの家に入居。
町内で燃料会社を経営する小山直の紹介により、浦河を訪れた清水義晴(新潟・えにし屋主宰)の提案と協力によって『べてるの家の本』制作委員会が発足。
住岡幸一、べてるの家に入居。
向谷地悦子、浦河日赤病院(看護師)を退職し、べてるの家共同作業所 のボランティアスタッフとなる。
向谷地生良とメンバー有志が「MUG(マイツール・ユーザース・グループの略、地元の商店主や企業経営者など異業種交流や経営の勉強の場)」に参加し、地域とのつながりを深める。

清水義晴氏

1991
前田ケイ(ルーテル学院大学)によるSST(社会生活技能訓練)集会を浦河で開催。
斎藤大尉、浦河日赤病院に入院し、その後死去。


1992
べてるの家の本製作委員会編『べてるの家の本――和解の時代』発行。


1993
第1回・浦河べてるの家総会開催。
介護用品、福祉・医療器具等を手掛ける「(有)福祉ショップべてる」設立。代表取締役社長に佐々木実が就任。


1994
第2回・浦河べてるの家総会。
共同住居「ほっとハイム」開設。
浦河赤十字病院の医療廃棄物の処理などの仕事を開始。


1995
濵田裕三牧師、浦河伝道所の担任教師に就任し、べてるの家のスタッフを兼務。
共同作業所を旧会堂から浦河伝道所2階へ移転。
旧会堂の共同住居が「グループホームべてる」として道と町の補助対象のとなる。
グループホーム「フラワーハイツ」開設。
第3回・浦河べてるの家総会。第1回幻覚&妄想大会開催。グランプリは幻聴さんに言われるままに全国各地を歩いた大和孝司。
清水義晴企画、四宮鉄男監督によるドキュメンタリー映画「ベリー・オーディナリー・ピープル(とても普通の人たち)~浦河べてるから」(全8巻・略称VOP)撮影開始。
生協清掃事業請負、浦河赤十字病院食器清掃部門請負の開始。
工藤信夫(ルーテル学院大学教授、精神科医)、べてるの家を訪問。


1996
第4回・浦河べてるの家総会。第2回幻覚&妄想大会、グランプリ:米田和夫。
共同住居「さかえ荘」開設。
向谷地生良、川村敏明、清水義晴 共著・鼎談『べてるの家に学ぶ』(博進堂文庫)発行。


1997
第5回・浦河べてるの家総会、特別講演「べてるの家に学ぶ」清水義晴(博進堂社長、えにし屋主宰)。第3回幻覚&妄想大会、グランプリ:松本寛。FAX通信『ぱぴぷぺぽ』(すずきゆうこ漫画エッセイ)創刊。
「精神障害者回復者の集い」(札幌クリスチャンセンター)で「精神障害者の出産と育児」山崎薫発題。
TBS報道特集「ぼくは病気」で、べてるの家が紹介される(斉藤道雄ディレクター)。
共同住居「すみれ荘」開設。
べてるドリームバンク発足。


1998
優駿ビレッジAERU公園管理、廃棄物処理業務を開始。
福祉機器・介護用品の店「ぱぽ」を東町にオープン。
第6回・浦河べてるの家総会、記念講演「新しい一歩」左近勝吉(左近サービス代表)。第4回幻覚&妄想大会、グランプリ(個人):大和孝司、(団体)フラワーハイツ入居者一同。総会には、NHK、STV、読売新聞、北海道新聞などの取材が入った。
共同住居「潮見ゲストハウス」(後に「リカハウス」と改称)オープン。 


1999
共同住居「しおみハイツ」が、道と町の補助対象のグループホームとなる。第7回浦河べてるの家総会、特別講演:斎藤ひさお(漫画家)。第5回幻覚&妄想大会、グランプリ:大崎洋人。
べてるの家の活動が日本精神神経学会(東京ビックサイト)で、第1回奨励賞を受賞。佐々木実、川村敏明、向谷地生良が出席。
北星学園大学附属高校の生徒約40名が、べてるの家でワークキャンプ。
早坂潔、「障がい者と共にある教会形成・教区集会」でパネリストとして発題。
佐々木実社長、アメリカ・テキサス州へ一週間の視察研修。
訪問看護、就労・生活支援を開始。


2000
神田次男、死去。
TBS「筑紫哲也のNews23」で、べてるの家を特集。
共同住居「フラワーハイツ」が、道と町と国庫補助の対象グループホームとなる。
第8回・浦河べてるの家総会、講演「おりてゆく人生」四宮鉄男(映画監督)・清水義晴(えにし屋主催)。第6回幻覚&妄想大会、グランプリ:鈴木恵美子。
第12回日本保健医療行動科学会の総会(大阪教育大学)で、川村敏明、向谷地生良が「弱みを強みに、利益のないところに利益を求めて」と題して講演。
朝日新聞の社説に「世紀を築く〞べてるの風〟」と題してべてるの家が紹介される。
統合失調症者自助グループ「SA」(スキゾフレニクス・アノニマス(=匿名の統合失調症者たちのグループ)発足。
第6回全国精神障害者家族会連合会・沖縄大会に、べるの家から27名参加。
「(有)福祉ショップべてる」が介護保険事業に参入。
向谷地生良がNHK「ラジオ深夜便」に出演し、べてるの家の過去・現在・未来を語る。
共同住居「潮見ハイツ」「クリーンプラザ」「ミキハウス」開設。


2001
(有)福祉ショップべてるが活動拠点を浦河町築地三丁目に移転し、新しく「地域共同作業所ニューべてる」の活動開始。
共同住居「おざき荘」、「リカハウス」「ひので荘」「夕やけ荘」「しおさい荘」「ニュークリーンプラザ」がオープン。
べてるの家で「爆発」の研究から「当事者研究」がはじまる。
清水里香、TBS「筑紫哲也のNews23」に生出演し、「妄想も幻聴も、私たちにとって"あたりまえ"の世界」と語る。
第9回・浦河べてるの家総会、テーマ「精神分裂病をいきる」。特別講演「べてるの取材を通して見えてきたもの」斉藤道雄(TBS「News23」プロデューサー)。第7回幻覚&妄想大会、グランプリ本田幹夫。
べてるの家の自主企画ビデオシリーズ『精神分裂病を生きる』(全10巻)の第1巻を発売開始。
「リバーマン教授によるSSTワークショップ」(札幌)にべてるのメンバーがデモンストレーションに参加(リバーマンは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部の教授で、SSTのパイオニア)。
リバーマン教授、べてるの家訪問。
宮田光雄(東北大学教授)の講演会『ただの人と英雄との間』」(浦河町総合文化会館)。
地域共同作業所「ニューべてる」開所(浦河町築地)。 


2002
「社会福祉法人浦河べてるの家」設立。
法人本部を築地三丁目に移転。理事長に佐々木実、常務理事に早坂潔、事務局長に清水里香が就任。小規模授産施設「浦河べてる」施設長に荻野仁が就任。いずれの役職にも、精神障害等を経験した当事者が就任。
TBS「報道特集~分裂病でよかった」(ディレクター斉藤道雄)放送。
斉藤道雄著『悩む力―べてるの家の人びと』(みすず書房)発行。同書が講談社ノンフィクション賞を受賞。
浦河べてるの家著『べてるの家の「非」援助論』(医学書院)発行。
第10回・浦河べてるの家総会、テーマ「地域とともに」、特別講義=松本健(新冠)、斎藤ひさお(新潟・漫画家)。第8回幻覚&妄想大会、グランプリ山根耕平。
社会福祉法人設立祝賀パーティー開催。
上野千鶴子(社会学者)、信田さよ子(臨床心理士)がべてるの家来訪。両氏によるトークセッション、テーマ「親子の関係、夫婦の関係」(浦河町総合文化会館)を開催。
山口正男札幌大学学長(文化人類学者)がべてるの家に来訪。
「世界精神医学会」(横浜)が開催でべてるがワークショップで活動を発表。自主企画ビデオ「精神分裂病を生きる」も英訳して紹介。
戸田伊助牧師(元日本キリスト教団総会議長、社会福祉法人さふらん理事長)が、「さふらん会」の職員と共にべてるの家で研修。
四宮哲男著『とても普通の人たち―北海道浦河べてるの家から』(北海道新聞社)発行。
浦河小学校の六年生36名が総合学習でべてるの家に来訪。
共同住居「武田ハウス」開設。


2003
横川和夫著『降りていく生き方―べてるの家が歩む、もうひとつの道』(太郎次郎社)発行。
向谷地生良、北海道医療大学(看護福祉臨床福祉学科)の教員として赴任。

べてるスタッフ・メンバー有志で台湾訪問。
第11回・浦河べてるの家総会、テーマ「TOBO or not TOBO それが問題だ」。第9回幻覚&妄想大会、グランプリ早坂潔。
大通り四丁目に、地域とべてるのお茶の間「四丁目ぶらぶらざ」オープン。

共同作業所ニューべてるが、小規模通所授産施設ニューべてる(施設長・清水里香)に改称。
共同住居「レインボーハウス」「ホットハイム」「ひまわりハイツ」「きれい荘」「東栄荘」「静山」開設。
べてるの家が第55回「保健文化賞」受賞。贈呈式(東京)に佐々木実理事長、清水里香施設長、川村敏明(理事)が出席。


2004
べてるの家創立20周年。
「新鮮組」誕生、住居のゴミ回収、清掃・引越し業務、リサイクル、環境整備、製麵などの活動を開始。
福島隆助牧師、浦河伝道所を辞任。
第1回・当事者研究全国交流集会。記念講演川村敏明(精神科医)。
第12回・べてるまつりin浦河(この年から「べてるの家総会」の呼称が、「べてるまつりin浦河」に変更された)、テーマ「がんばらない」。第10回幻覚&妄想大会、グランプリ亀井英俊。
共同住居「駅前ハイツ」「ひだまり荘」「潮騒荘」「コッシハウス」「東湯荘」「おざき荘」開設。


2004
田口ランディ(作家)、べてるの家に来訪。歓迎交流会開催(四丁目ぶらぶらざ)。
浦河べてるの家著『べてるの家の「当事者研究」』(医学書院)発行。
第2回・当事者研究全国交流集会。
第13回・べてるまつりIn浦河、シンポジウム「安心して働ける自分づくり仲間づくり」コーディネーター清水義晴(えにし屋主宰)。第11回幻覚&妄想大会、グランプリ爆発救援隊一同。
立教大学の金子啓一教授ほか4名、べてるの家に来訪。
濵田裕三牧師、浦河伝道所を辞任、広島南部教会へ転任。
岸本和世牧師、浦河伝道所代務者に就任。


2006
「べてるセミナーハウス」オープン。

小規模通所授産施設「浦河べてる」の活動拠点をセミナーハウスに移転。「しおみハイツ」がセミナーハウス2Fに移転し、グループホーム「みかん」としてスタート。
向谷地生良著『「べてるの家」から吹く風』(いのちのことば社)発行。
第9回全精連大会浦河大会を開催、テーマ「この街で生きる―当事者として、市民として」大会会長早坂潔、大会実行委員長伊藤知之。基調講演川村敏明(精神科医)、べてるの家メンバーたち。第14回・べてるまつりin浦河、テーマ「べてるから吹く風」。第12回幻覚&妄想大会、グランプリ千高のぞみ。第3回・当事者研究全国交流集会、テーマ「自分自身で、共に~」。
浦河の精神保健活動を応援する会「ウレシパの会」発足。
すずきゆうこ著『べてるの家はいつもぱぴぷぺぽ』発行。


2007
岸本和世牧師、浦河伝道所の代務者を辞任。
山本光一牧師、浦河伝道所の代務者に就任(北海教区幹事を兼務)。
韓国ハンヌル地域保健福祉センターの関係者などが来訪。
第4回・当事者研究全国交流集会。第15回・べてるまつりin浦河。第13回幻覚&妄想大会、グランプリフラワーハイツの皆様。
「NPO法人セルフサポートセンター浦河」発足、ピアサポート活動、当事者研究、ピアSST、子ども・子育て応援などを展開。
グループホーム「ぴあ」開設。
セヴァン・スズキ(カナダ生まれの日系四世で地球環境問題の活動家、民族植物学研究者)、べてるの家に来訪。
中村カレン(米エール大学准教授)、べてるの家に滞在して取材し、ドキュメンタリービデオを制作。
「就労サポートセンターべてる」(=就労継続支援B型事業所「ニューべてる」、昆布製品製造・販売、ゴミ回収、リサイクル、清掃、製麵など)や「生活サポートセンターべてる」(=地域生活支援事業、グループホームなど)をスタート。


2008
向谷地生良著『べてるな人々』(一麦出版社)発行。
小林茂牧師、名古屋の赤池教会よりべてるの家の職員に着任。上野千鶴子、信田さよ子ほか2名、べてるの家に来訪、交流会開催(喫茶店・四丁目ぶらぶらざ)。
韓国の精神保健福祉士など25名、来訪。
第5回・当事者研究全国交流集会。第16回・べてるまつりin浦河、テーマ「べてるな人々 国際へん」。ハワイ先住民族の方々が5名参加。基調講演「わたしたちみんな地球家族」佐藤初女(「森のイスキア」主宰)。第14回幻覚&妄想大会、グランプリ工藤祐。
辻信一(明治学院大学教授、文化人類学)、高木沙耶(俳優)が来訪。
映画「降りてゆく生き方」がクランクアップ。主演・武田鉄矢。撮影には、べてるの家のメンバーたちが協力。


2009
向谷地生良著『技法以前』(医学書院)発行。
山本光一牧師、浦河伝道所の代務者を辞任、千葉京葉中部教会へ転任。
寺田悳英牧師、浦河伝道所に就任。
喫茶・製品販売店「四丁目ぶらぶらざ」を改装し、「カフェぶらぶら」と改名、リニューアルオープン。
第6回・当事者研究全国交流集会。第17回・浦河べてるまつり、 テーマ「ゆるゆるべてる」、基調講演香山リカ(精神科医)。第15回幻覚&妄想大会、グランプリ中村弘子。 


2010
斉藤道雄著『治りませんように』(みすず書房)発行。
向谷地生良著『べてるな人々 第2集』(一麦出版社)発行。
第7回・当事者研究全国交流集会。第18回・べてるまつりin浦河、テーマ「奇跡の病気・治りませんように」、講演木村秋則(青森の自然栽培りんご農家)。第16回幻覚&妄想大会、グランプリ=木林美枝子。
NHK教育テレビ『ハートをつなごう』「若者の心の病気」放送。べてるの家の活動が紹介された。
京都にて木村敏(精神病理学者)と対話。

第18回・日本精神障害者リハビリテーション学会・浦河大会。事務局をべてるの家が担当。
下野勉、死去。べてるを代表するミュージシャン。代表作に「精神病院へようこそ」、「ぼくは病気」、「花よ咲け」(作曲)などがあり、それらの曲は病と共に生きる仲間たちに、あたたかいエールを贈った。 


2011
第8回当事者研究全国交流集会。第19回・べてるまつりin浦河、テーマ「再び弱さを絆に」。第17回幻覚&妄想大会、グランプリ橋本元広。


2012
べてるスタッフ・メンバー有志で米サンフランシスコとモンタナ訪問。モンタナ大学でべてるの活動と当事者研究を紹介。
向谷地生良著『べてるな人々 第3集』(一麦出版社)発行。
第20回・べてるまつりin浦河、テーマ「ホップ・ステップ・だうん」。特別ゲスト武田鉄矢(映画「降りていく生き方」主演。
NHK Eテレ「バリバラ」がべてるの家の活動を放送。 


2013
第21回・べてるまつりin浦河、テーマ「ありがとう30年・べてる新妄想計画」(浦河町総合文化会館)。
べてるスタッフ・メンバー有志でスリランカ訪問。

ドイツへの「べてるの家のルーツを訪ねる旅」に、べてるのメンバーや関係者10名参加。ビーレフエルト市「ベーテル財団」訪問。案内役・橋本孝(宇都宮大学名誉教授、『福祉の町ベーテル』の著者)。


2014
「べてるの家創立三〇周年記念祝賀会」開催。
第22回・べてるまつりin浦河、テーマ「メイドinうらかわ~ 苦労の先進地うらかわから世界へ」、ソシオドラマ「べてる再発見」講師・増野肇(ルーテル学院大学名誉教授)。幻覚&妄想大会、グランプリ大貫めぐみさんの幻聴ご一同様。
向谷地生良著『べてるな人々 第4集』(一麦出版社)発行。
山本光一、向谷地悦子他著『行き詰まりの先にあるもの―ディアコニアの現場から』(富阪キリスト教センター編)発行。


2015
第12回・当事者研究全国交流集会。講演「当事者研究に期待すること」丹羽真一(福島県医科大学教授)。デスカッションに、伊藤武彦(和光大学)、小平朋江(聖隷クリストファー大学)、熊谷普一郎(東京大学先端科学技術研究センター)などが登壇。
第23回・べてるまつりin浦河 テーマ「世界の苦労と出会う」。スリランカ、バングラデシュ、米国、韓国から参加者が来訪。  
向谷地生良著『精神障害者と教会―教会が教会であるために』(いのちのことば社)発行。


2016
服部洋子、死去。
寺田悳英牧師、浦河伝道所を辞任。五味一牧師、浦河伝道所に就任。
石井健、死去。口が悪く、ケンカ早く、べてるの超名物男だった。
日韓当事者研究交流10周年記念フォーラム開催。
第24回・べてるまつりin浦河、テーマ「開かれた苦労―くろうばるな時代」。ベトナム、バングラデシュ、スイス、韓国から参加者が来訪。幻覚&妄想大会、グランプリ松原朝美。
NHK「こころの時代」の収録が、べてるの家で行われ放送。


2017
日本キリスト教団北海教区「年頭修養会」開催(札幌定山渓温泉)、主題「降りてく教会」。講師・向谷地生良。浦河からの参加者20名。「当事者研究ライブ」などが行われた。 
浦河伝道所が宗教法人として認可され、「浦河教会」設立式が行われた。
向谷地生良著『べてるな人々 第5集』(一麦出版社)発行。
第14回・当事者研究全国交流集会。第25回・べてるまつりin浦河、テーマ「25周年~山あり谷あり病気あり」、講演「ムーミンに学ぶ生き方暮らし方」森下圭子(フィンランド在住通訳者、ムーミン研究者)。幻覚&妄想大会、グランプリ石村謙次。


2018
第26回・べてるまつりin浦河、テーマ「安心して絶望できる人生」。特別講演・吉田知那美(平昌オリンピックカーリング女子日本代表)。シンポジウム・上岡陽江(ダルク女性ハウス代表)。当事者研究~理念ミーティング(浦河町総合文化会館)。 


2019
寺澤繫、死去。
第16回・当事者研究全国交流集会、テーマ「不思議発見!研究してみよういろいろ家族」。ゲスト・熊谷普一郎(東京大学先端科学技術研究センター準教授)、細川貂々(てんてん)(漫画家)。第27回・べてるまつりin浦河、テーマ「べてるで育った子どもたち―それでも順調 大丈夫」。


2020
山根耕平、日本キリスト教団出版局『信徒の友』の「シリーズ精神障害 そこで働く神の愛」に「当事者仲間で与え合う愛とは」を執筆し、べてるの家の活動について紹介。
辻信一・高橋源一郎・向谷地生良ほか共著『弱さの研究』(くんぷる)発行。 
第28回・べてるまつりin浦河(オンライン開催)、テーマ「世界の苦労を自分の苦労に~べてるな〈3密〉通じた世界とのつながり」。ゲスト・高橋源一郎(作家)。


2021
「社会福祉法人浦河べてるの家」の佐々木実理事長が退任し、新理事長に向谷地生良、副理長に早坂潔が選任された。
佐々木実、死去。本州の日立製作所に勤務していた20代に統合失調症を発症し、浦河日赤病院で7年間の闘病生活をおくり、1978年に退院した直後、仲間たちと「回復者クラブどんぐりの会」結成した。その後、「べてるの家」の設立に尽力し、「有限会社福祉ショップべてる」の代表取締役社長、「社会福祉法人浦河べてるの家」の理事長として重責を担った。

佐々木実さん

第29回・べてるまつりin浦河、テーマ「世界和解の時(と)代(き)―誰もが当事者になる時代の中で」。特別講師 ロイス・ホルツマン(米ニューヨークの哲学者、ソーシャルセレピスト)。


2022
第30回・べてるまつりin浦河、テーマ「幻聴の世界〞ヒヤリング・ヴォイシズ〟サミット~集まれ世界の楽しい幻聴さん~」。幻聴にまつわる海外の活動が紹介され、ゲストとして佐藤和喜雄(NPO法人福祉会菩提樹理事長)、茂木健一郎(脳科学者)、熊谷普一郎(東京大学先端科学技術研究センター)が参加。 


2023
五味一牧師、浦河教会を辞任。後任の代務者に山本光一牧師が就任。
第20回・当事者研究全国交流集会、テーマ「え~ぞ、集まれ! 研究してみんなでおがるべ!」。講演「当事者研究の誕生とその広がり」綾屋紗月(東京大学先端科学技術研究センター)。第31回・べてるまつりin浦河、テーマ「ようこそべてるへ――地域の魅力、再発見」。特別講演・「映画〞北の流氷(仮)〟への思い」田中光敏監督。
向谷地生良・吉田知那美・内田梓ほか共著『弱さの情報公開』(くんぷる)発行。        


2024
浦河べてるの家・創立40周年
創立40周年記念式典・第32回・べてるまつりin浦河
『べてるの家――その40年の軌跡』発行予定

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