見出し画像

「恋愛中毒」山本文緒著・読後感【読書日記】


「恋愛中毒」を読んでいた時期、偶然のように著者のニュース記事を目にしました。作家の山本文緒氏の名は昔から知っていましたが、著作を読むのはこの小説が初めてでした。

この記事には「作家の山本文緒さんが、58歳で天国に旅立ったのは、2021年10月13日のことだった。」と書かれています。
一昨年に逝去されたのだと思いながら、小説「恋愛中毒」を読み続けました。
この小説には、性愛の描写は皆無といってよいほど描かれてはいないようです。読み進めるにつれて主人公の女性の回想が語られ、読者の情念を呼び起こさせるように描かれているのではないかと思えました。そのように思えるのは、わたしの感受性の問題かもしれませんけども。また、多面的に受け止めることができる恋愛小説のように感じられるほど、物語が多層的であると思えました。わたしの偏った感想になります。

山本文緒氏のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。

切なくなるような、ロマンスが滲んでいる感覚を呼び覚ますような物語。そんな恋愛小説のかたちを描いてゆきたいと考えています。応援していただければ幸いです。よろしくお願い致します。


サポートして頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。