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「ノルウェイの森」を再読して【読書日記】
村上春樹氏の「ノルウェイの森」を再読しました。何度この本を読んだのかわからないぐらい再読しています。
『ノルウェイの森』(ノルウェイのもり)は、村上春樹の5作目の長編小説。
2010年にトラン・アン・ユンの監督により映画化された。
【発行部数】
単行本の発行部数は、2008年時点で上巻が238万部、下巻が211万部の計449万部、2009年8月5日時点で上下巻あわせて454万4400部。単行本・文庫本などを含めた日本における発行部数は2008年時点で計878万部[15]、2009年8月5日時点の増刷で1000万3400部[16]となり、1000万部越えを達成した。村上人気が高い中国でも100万部以上が出版されている[17]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デビュー作「風の歌を聴け」と出会い、透明感のある文体や物語性に魅せられた私は村上春樹氏の著作の虜になり、愛読するようになりました。氏の著作のほとんどは、読んでいるように思います。
前回は10年ほど前でした。その時の読後感は、とても甘いスイーツのような物を食べさせられた感じがしたのですが、今回は繊細な文体に魅せられ、主人公と直子、緑、レイコさんとの関係性や性描写が印象に残りました。
なぜ、前回と読後感が違ったのか。それは、わたしの心境の変化があったせいかもしれないですね。
著書と読者が向き合うときに鏡のようなものがあって、読者は鏡に映る物語を描き出して、脳裏に思い浮かべるのだと思うのです。
読むときの心境によって感覚のずれが生じる。だから、鏡に映し出される物語の感じ方が変化する。あるいは、ずれていく。そういう意味では、小説は多様性のある表現の形式ですね。
この作品は、著者の「蛍」という短編小説を軸にして描かれています。村上春樹氏は当初、軽い気持ちで小説に取り掛かかりましたが、結果的には九百枚に近い分量の物語になったそうです。
本書のあとがきで「僕という人間が好まれたり好まれなかったりするように、この小説もやはり好まれたり好まれなかったりするだろうと思う」と書かれていることが、とても印象的な記述です。
いつもnoteを読んでいただき、ありがとうございます。
ボイスブックとは、人の声で読んだ本のこと。抑揚のない機械の読み上げとは違い、内容やストーリーに沿って俳優や声優が豊かに表現する、耳で聴く本です。#ボイスブック #オーディブル #読書はもっと自由になれるhttps://t.co/bdCxpeu5Vx pic.twitter.com/UadwIIsjzY
— 幸田 玲 (@bestplanning) October 17, 2020
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