小説「騎士団長殺し」の読後感【読書日記】
2017/06/11:ブログ転載記事
「あらすじ」
妻との離婚話しから自宅を離れ、友人の父親である日本画家のアトリエに借り暮らしすることになった肖像画家の「私」は、アトリエの屋根裏で『騎士団長殺し』というタイトルの日本画を発見する。アトリエ裏の雑木林に小さな祠と石積みの塚があり、塚を掘ると地中から石組みの石室が現れ、中には仏具と思われる鈴が納められていた。日本画と石室・鈴を解放したことでイデアが顕れ、さまざまな事象が連鎖する不思議な出来事へと巻き込まれてゆく。
出典: ウィキペディア(フリー百科事典)
敬愛する、村上春樹氏の「騎士団長殺し」を読む機会がありました。
今年発売された新刊ですが日本の現役作家としては超人気作家です。
第1・第2部合わせて2巻で130万部の初版部数です。凄い!! と思ってしまう発行部数ですね。
小説の感想としては、「海辺のカフカ」を彷彿とさせるような作風を感じました。
また、村上春樹氏の特徴である、ファンタスティックな風味がよく効いているように思える物語でした。
印象に残った文章があります。「騎士団長殺し」の本文から引用します。
ある時点から私は新しい音楽をほとんど聴かなくなってしまった。
そして気に入っていた古い音楽だけを、何度も繰り返し聴くようになった。本も同じだ。
昔読んだ本を何度も繰り返し読んでいる。新しく出版された本にはほとんど興味が持てない。まるでどこかの時点で時間がぴたりと停止してしまったみたいに。
※「騎士団長殺し・第二部 P222」より引用
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