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メキシコ&キューバにsalud!🇲🇽🇨🇺DAY1


〜貧民にとってメキシコは果て〜

4/26

華金15時。
中日を休めない不時着サラリーメンは週の締めで大忙し、中日休めたメンたちはゴールデンウィークを前にしてうきうきしてきた頃だろう。
だが、その一歩先を行くガキ猿達はみぞみぞと気持ちを昂らせて蠢き、大旅行の口火をきっていた。

今日は在宅勤務にしたから出発直前までしごご。ぎりぎりまで仕事をして、休み分の引き継ぎをしていて、一端の社会人になった感じる。5年目か。うざいな。
まあ、そんなことはどうでもよくて。

今回は11日間の大旅行なのに、乗り継ぎの飛行機のサイズ規定ででっかキャリーを持って行けない。
家でシャワーを浴びて着替えて、整理した荷物と自分の格好をみると笑ってしまった。鏡に映る俺はビーチサンダル一つで半袖短パン、まるで2泊3日熱海旅行くらいの荷物をこさえていた。計算上11日間の荷物が入ってるわけないんだけど、中身を再度チェックするなんてことはする訳もなく。

出発直前に虫除けを買うの忘れてて買う。大丈夫っしょって思ってたけど、少し調べるとメキシコで蚊に刺されると出血病という恐ろしい名前の病気になる可能性があると書いてあってチキった。名前だけで俺をびびらすとは、やるじゃん。ちなみにどんな症状かは調べず。

成田まで乗換一本1時間弱。行きの電車で日記を書いているけど篠崎便利すぎる(過信)。てか、周りのどこを見ても半袖短パン少年はいない。

空港第2ビル。ここにいる人たちの感情は2つに分けられる。胸を躍らせてるか、海外に左遷され絶望に打ちひしがれているか。色んな感情の線が俺にはみえる。

到着し集合するや否や。熱海少年をみて笑う2人。

11日間の海外旅行を熱海旅行と間違えた俺


キューバでやることをさくっと詰めて、2万をアメリカドルに換金する。現地でキューバペソに換金するためだ。
香港からの飛行機が悪天候でさくっと遅延してるらしい。1時間ほど。どっからどこまでうんちな国なんだ。去年同じ時期にジョージア旅行で寄ったが、湿気と暑さで大不快を味わった記憶しかない。

そんなこともあって、熱海旅行のバックに入れてきたメキシコ、キューバのガイドブックを見ながら、行きたい場所のピンを打ったり、話したり。モチベがかなり上がってきた。
ゴールデンウィーク全て旅行に使うのと、無限睡眠するのどっちがいいんだろねという話に。言わずもがな、後者。ただ俺らは体力の全てを賭して、思い出つくりに行くというわけ。

いつものようにチケットをかざして搭乗口から入ろうとすると、はじかれる。そして、俺だけ連行。着いてきてと言われたので従うと男2人が待っており、バッグを開けられ手荷物を入念に調べられる。そして、手のひらを出せと言われ、シールみたいなのでペッと菌を採取される。

危険人物認定

まあ選ばれちゃう存在なのは否めないけど、何が何だかわからなくて笑った。特別扱いは嫌いじゃないよ。

少し時間を取られて搭乗。香港乗り継ぎ。機内食はジャパンのソウル、蕎麦が出てくる。うまい。しかもハーゲンダッツ付き。流石キャッシーパシフィック。

和の心あり


5時間かけてメキシコから遠ざかってるの冷静に意味わかんなくて笑った。我等貧民故。

あたおかムーブ

香港着。飛行機を少し早めに降りた村野と逸れる。遅延してたせいでトランジットがまじでぎりぎりだからとりあえず古森とダッシュする。それでも出発の10分前ってくらいぎり。走りながら村野このスピードで走れてるわけないよね、って話す。なぜなら彼はキャリーを持っているから。10分くらい走って何とかゲートに着く。
結果はアメリカ行きの飛行機も1時間遅延していたからノーメン。村野も少し経って合流してセーフ。1人で搭乗ゲート調べて、孤独に走っていたらしい。かわいそう。疲れすぎてゲロ吐きそうって言ってて笑った。

ロサンゼルスへ12時間。ほぼ寝る。夜飯のサラダは不味すぎて、初めて機内食残す。食いもんじゃなかった。

不味すぎてブレ

序盤で耳栓を落とす。うるさくて寝れないので、イヤホンをつける。圧力で耳おかしくなるから少し浅く付けていたことが仇となり飛行開始2時間くらいでこちらも旅立つ。8年連れ去ってきた相棒との別れとなるかも知れなくて悲しみに耽るも、こいつなら一皮剥けてまた出会えると信じて、轟音の中眠る。こいつと再会できなかったら俺は日本に帰ると宣言。

時差で夜飯2nd

体感は意外と短くロサンゼルス到着。即イヤホン探し。一瞬でみつかる。長旅お疲れ様。
入国手続き。人並びすぎ。窓口で3人まとめて男アメリカ人が対応。まず村野の名前を確認してきて答えると、突然のoh!meeen。最近俺の口癖だけど現地民が使っているのを聞けて感動。何でアメリカ来たか聞かれて、メキシコ行くと伝える。そこからそいつのシンプルな質問攻め。
フランス語話せるのか?→話せない。
現地の現金は持ってるのか→持ってない。
と圧倒的な非力さを恥ずかしげもなく即答する猿達。そいつはお前そんなんでメキシコでどう過ごすんだよ、と大爆笑していた。もちろん俺らも笑う。他の受付の奴らもこんにちは、おはようとか言い出して会場が沸く。ジョージア、インド然り、どこ行ってもブスジャップはスターになってしまう。もうまったくだぜ。

アメちゃん初上陸

空港外に出てみるも暇潰せそうな感じではなかったので、空港に入る。これがエンペラーチョイスとなる。ふと掲示板をみると8時発が11時40発になってる。爆遅延。笑えない。メキシコ初日のテオティワカン観光がおじゃんになる。怒。そして、必然的に10時間空港暇時間が3時間40分延び、地獄が始まる。

暇潰せそうな店探すも夜23時なので閉まってる。とりあえず寝床を探すために、歩きまくるがデカすぎる。貧民ムーブ故に直行便を取らなかったことを後悔。この経由をすることで15万弱浮かせたたけどそれでもきちい。

周りを見るとおデブちゃんが多い。しかもレベチな人たちが。肥満大国を感じる。どうしたらこの人達みたいに太れるのかという問いに村野は才能と答える。納得。この人たちの食生活をしていてもこうはならない。途中いた女性は村野の3人分はあった。アメリカすげーや。

夜中に初アメリカ上陸を果たし、移動に疲労してこの日を終える。時差すぎてどこからどこまでが何日かはもう分からん。だけど、地獄が始まったことくらいは分かる。

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