デストーイカード解説(メインデッキ編)
今回はデストーイデッキにおける各テーマカードの役割と高確率で採用されるテーマ外カードの紹介の第1回です。
今回はメインデッキのモンスターについて解説していきます。
ファーニマルデッキとは・・・・・?
「ファーニマル」・「エッジインプ」の2種類のカテゴリを素材に「デストーイ」モンスターに融合する融合テーマデッキ。
基本的に「ファーニマル」・「エッジインプ」の2種類のカードと「融合」・「トイポット」を揃えないと動き出せないテーマなので構築時点の各カテゴリカード配分が大事になる。
動きとしては融合→並べた融合モンスターでワンショットの単純なテーマながら、融合召喚時の誘発効果のチェーンの組み方で相手の発動無効妨害をすり抜けたり、破壊されたとき~の誘発効果のタイミングを外したりと細かいテクニックの理解が必要になる中級者向けのテーマ。
「ファーニマル」モンスター
ファーニマル・ドッグ
「ファーニマル」モンスター全般に触ることができ、かつ「エッジインプ」のサーチも可能なモンスター。
デストーイデッキの召喚初動になり、手札の状況に応じて好きなテーマカードにアクセスすることができる。デストーイデッキで融合以外の3カテゴリに触れることができるこのカードはデストーイデッキの核と言うにふさわしい。
効果発動の条件が「手札からの召喚・特殊召喚」なので要注意。
ファーニマル・ベアー
トイポットへのアクセス札かつ融合の回収効果(いづれか1つ)。
①効果はトイポットのサーチ。デッキからセットのため「灰流うらら」で妨害されない。
②効果はフィールドでリリースすることで「融合」を回収する効果。使い勝手は最悪だが本体は①効果な事と、トイポットで特殊召喚する先が余る場合に使える効果のためあるだけありがたい。
「ファーニマル・ドッグ」同様複数カテゴリに触れるカードだがこちらは単体では動けない。
ファーニマル・ペンギン
①効果は手札から「ファーニマル」を展開する効果。「クロシープ」や「No.60 刻不知のデュガレス]で盤面を伸ばす場合や,「No.41 泥睡魔獣バグースカ」や「バハムート・シャーク」、「No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン」で制圧を仕掛ける際の展開方法として優秀。ペンギンから「ファーニマル・ドルフィン」や「ファーニマル・ドッグ」に繋ぐことで、もし「灰流うらら」を使われてもランク4で1ターン延命する択を残すことができる。
②効果は融合素材になった時の効果で融合召喚の消費を1枚減らしつつ手札の「エッジインプ・チェーン」や「トイポット」、デストーイ魔法・罠を墓地に送ることができる効果。相手ターンにエッジインプ・サイズの素材にしたいカード筆頭。
ファーニマル・ドルフィン
①効果は墓地のトイポットを再展開しながら「ファーニマル」を墓地に送る効果。墓地又は手札に「ファーニマル」がある状態ならば「ファーニマル・ウィング」を墓地に送ることで2ドロー+「ファーニマル」又は「エッジインプ・シザー」のサーチにつながる。
②の効果は「融合」「魔玩具融合」をデッキに戻す効果。デッキ内の「融合」が切れると「ファーニマル」の最強カード「魔玩具縫製」が使えなくなるためテーマ内で回収効果があるのは+評価点。「捕食植物・ヴェルデ・アナコンダ」を使用すると「魔玩具融合」切れを起こす場合もあるため基本は「魔玩具融合」を戻すために使う。
ファーニマル・ウィング
驚愕の墓地効果2枚ドロー。しかもドローしてから墓地に送った「トイポット」効果で1枚サーチも行える。
盤面にトイポットを要求され、コストも必要だが単純明快2ドローは遊戯王において最強格の効果。光属性のため「デスピア」を出張した型では融合素材としても使える。
ファーニマル・オウル
①効果はデッキの「融合」をサーチし、②効果は「融合」を使わずに融合召喚できる。
融合へのアクセス札。「ファーニマル・ドッグ」も「ファーニマル・ドルフィン」も融合への確実なアクセス手段を持ち合わせていない為、「おろかな副葬」から始動する場合の選択肢になる。
攻撃力1000なので「プロキシー・F・マジシャン」から特殊召喚してさらなる融合に繋げることができる。
ファーニマル・シープ
自身の特殊召喚効果と墓地の「エッジインプ」の回収効果を備えた1枚。
単純に手札に1枚カードが増える他、ドッグからサーチし、前ターンに使った「エッジインプ・チェーン」の蘇生、2体でリンク召喚することで「デストーイ」をサーチし「クロシープ」、「捕食植物・ヴェルデ・アナコンダ」に繋げ融合を持っていない状態でも動くことができる。
ファーニマルキャット
融合回収でサーベルタイガー連打の場合に持っておきたい一枚。
融合先の指定がないため、「ガーディアン・キマイラ」の素材にしても回収可能。
ファーニマル・ラビット
融合素材時に墓地から「エッジインプ・シザー」かファーニマルを回収出来る。デストーイデッキでは基本「エッジインプ」の方が不足しがちなのだが回収出来るのは自己蘇生効果持ちの「エッジインプ・シザー」のみ。微妙に噛み合わない。
出来れば「エッジインプ・サイズ」を回収したかった。
ファーニマル・オクト
①効果は召喚、特殊召喚時に墓地のファーニマル、エッジインプを回収出来る。同名でも良く、「エッジインプ」モンスター何でも回収出来るため、「エッジインプ・サイズ」を回収しておけば次の相手ターンに融合出来る。
②の融合素材時の効果も使いやすく「ファーニマル・ウイング」効果で除外したファーニマルや、身代わり効果を使用した「エッジインプ・サイズ」を墓地に戻しておくと粘り強く戦える。
ファーニマル・エンジェル
P効果の蘇生は使い勝手が良く、自身が「ファーニマル」モンスターの為サーチも効く「縫合蘇生」の上位互換と言っても良い。発動後の制約のため最後にアナコンダを立てる動きだけはできない。
モンスター効果は若干使いにくく、自身を場に出し、手札も必要とする。何より効果使用後にEXデッキに行ってしまう事が辛い。
パッチワーク・ファーニマル
"フィールド上"この単語が全て悪い。「ファーニマル」カテゴリである事以外「千里眼の女神」の下位互換になる。生まれてくるのが20年遅かった。
「エッジインプ」モンスター
エッジインプ・シザー
ファーニマルデッキのキーマン。確定トイポットコンボ、融合素材確保の自己蘇生効果。少ないテキストながら無駄がない。
あらゆるテーマカードから名称指定でサーチが効き、「エッジインプ・シザー」指定の強力な融合モンスターもいる優遇っぷりである。
エッジインプ・チェーン
①効果はおそらく使わない
②効果は場か手札から墓地に送られた場合に「デストーイ」をサーチする効果。最強カード「魔玩具縫製」や「魔玩具融合」につながりほとんどの場合、+1回分の融合召喚が確約される。
現環境TOPテーマ、「デスピア」で知っている方も多いのではなかろうか。
エッジインプ・サイズ
①効果で相手ターンに「デストーイ」融合を召喚し、②効果で破壊耐性を与える。
「デストーイ・クルーエル・ホエール」とのデザイナーズコンボで後攻0ターン目にホエールを融合召喚し、ホエールと相手カードを破壊する際に②効果で身代わりになるのが主な使い方。
全体除去に合わせて「デストーイ・デアデビル」を発動し、破壊時のバーン効果で相手ライフを焼き切るために使うこともできる。
エッジインプ・コットンイーター
P効果は融合時1ドローと打点アップ効果で「デストーイ・クルーエル・ホエール」の破壊対象になりつつ1ドロー出来る。
打点アップ効果も地味に優秀でクルーエル・ホエール×2の打点が8400でジャスキルラインに届いたり、サーベルタイガーが3000打点越えで打点突破の役に立つ絶妙なラインになる。
「ファーニマル・エンジェル」同様EXデッキに行ってしまう事が辛い。
エッジインプ・DTモドキ
どうしても「デストーイ・マッド・キマイラ」を使いたい場合に有効。同じメインデッキ「デストーイ」の「デストーイ・マイスター」は「エッジインプ」サポートを受けられずPモンスターの為墓地に行かない。魔玩具融合の素材にし易いこちらに若干の歩があるか。
「デストーイ」モンスター
デストーイ・マイスター
唯一の「ファーニマル」でも「エッジインプ」でもないメインモンスター。
P効果は場のテーマカテゴリモンスターをリリースし、デッキの同レベル悪魔族モンスターを特殊召喚する効果。生贄先としては「エッジインプ・チェーン」と「エッジインプ・シザー」が適当。「魔玩具縫製」を使えば出張先でもサーチが利き、「エッジインプ・シザー」は「魔界発現世行デスガイド」でサーチが利く上に自己蘇生もできる。
モンスター効果はコストのないデッキリクルートと融合効果。①効果は展開難易度に見合った強力な効果。
②効果はレベル合計での融合効果。自身を含める場合、「デストーイ・クルーエル・ホエール」か「デンジャラス・デストーイ・ナイトメアリー」を出すことになる。
どの効果も強いのだが「デストーイ」デッキだと使い辛い。ペンデュラムデッキに出張した方がいいかもしれない。
「デストーイ」のカテゴリモンスター18種の紹介でした。
えっ?一匹紹介されてないって・・・・・・・?