ロシアとウクライナの話


ロシアとウクライナを巡る話が報道される。

学生時代に習った冷戦やソ連崩壊、という背景がこの事象と関わってくるので、簡単にご説明します。

■背景
2度の世界大戦を経て、戦勝国となったアメリカ・イギリス・ソ連。
彼らは敗戦国だった日本とドイツに二度と戦争できないように力を弱めようとします。
※第一次世界大戦でドイツに多額の賠償を課して、ヒトラーを誕生させたので、違う方法を模索します。
ソ連は欧州東側の体制強化を目指しており、アメリカはソ連が力を持つことを恐れたため、結果ドイツは西と東に分かれることに。
※ドイツは資本主義経済と社会主義経済に分かれた。
その後、西ドイツが経済的に潤い、東ドイツ側の不満が高まり、ベルリンの壁が崩壊。
同じような構造で、ソ連の他の国も独立を目指し15ヵ国に分かれました。
その国の一つがウクライナでした。
その後もアメリカはロシアを警戒し、西側諸国と組んで軍事同盟のNATOを結成。
NATO加盟国は、加盟国内に兵器を配備できるので、東側へ進出するとロシアに届く距離に核兵器やミサイルを配備できます。
そのため、NATOはロシアの隣国のウクライナを加入させたい、一方でロシアは加入させたくないという構造が成り立ちます。
※ウクライナ側はNATO加盟を希望。

■現在の状況
ロシア側はNATOをはじめとする西側諸国が、兵器をロシアの近くに配備しないことを口約束したが、それを守らないため、ロシアが危険に晒されていると主張。
ロシアは、西側諸国の言動に対して、譲れないレッドラインをウクライナのNATO加盟に設定。
NATO側に圧力をかけるため、ウクライナとの国境付近に9万人の軍隊を派遣し、攻撃可能性を示唆。
※2014年にクリミアを制圧した過去実績あり。NATO側は、NATO加盟はウクライナの意思に委ねるべきであると主張。
ウクライナはNATO加盟を目指しているため、ロシアの攻撃に対抗できるように軍隊を配備しているという状況である。
ロシアのプーチン大統領とアメリカのバイデン大統領は首脳会談を続けており、2022年1月に再度会談を予定。

■個人的な意見
ウクライナは、地理的に、アメリカとロシアの争いに巻き込まれている。
そもそもアメリカとロシアが争う理由は、自国の防衛であり、自国の豊かな国民生活の確保である。
つまり、自国民が安全で豊かな生活を望み、他国から大きなお金を巻き上げる状況が続く以上は、同じ構造が別の場所でも起こると思う。
日本がここから学べることは、強い経済を保持し、自国の経済競争力を維持しながら、必要以上に他国から摂取しすぎずないことが重要。
強い経済を持てば、北方領土や尖閣諸島の対立も優位に交渉ができ、対等な議論を行うことができる。

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