イギリスに住む私が主張したい新型コロナウイルス対策の見通しについて

2022年を迎えました。多くの方が抱負や将来予測に関する思考を巡らせていらっしゃるのではないでしょうか。その際に、考えざるを得ないテーマは「新型コロナウイルス」の影響が拡大するか否か、ではないでしょうか。

このテーマについて、イギリスに住んでいる私が日本とイギリスを比較しながら個人的な意見を主張したいと思います。(あくまで個人的な意見になりますので、何の確証もない情報であることをご容赦ください。)

■結論
まず、イギリスの新型コロナウイルス対策については、もし新たな変異株により死亡者数が増加しない場合は、2022年の夏頃に多くの規制が撤廃されて、日常的な生活環境へ移行すると予想します。
もし、そうなった場合、日本は6ヵ月から1年程度遅れてから、同じような状況になると想像します。
※6ヵ月から1年という期間の根拠はなく、イギリスなどの外国の状況を見ながら、世論の変化を待ってから政府が規制を解除するタイミングが6ヵ月から1年程度、という予想です。

■現状
まずファクトを確認してみましょう。(提供元: JHU CSSE COVID-19 Data)
2022年1月2日時点の新規感染者数をイギリスと日本で比較します。
 イギリス:134,943名
 日本  :477名
続いて、同日の死亡者数を確認します。
 イギリス:73名
 日本  :2名
このファクトだけでは、イギリスの方が新規感染者と死亡者数が多い、という事実しか見えてきません。そのため、過去データから両国の新規感染者数と死亡者数のピーク時の数字と現在の数字の比較を行います。
(新規感染者 ピーク時)
 イギリス:318,699名(2021年12月27日 公表)
 日本  :25,038名(2021年8月26日 公表)
(死亡者 ピーク時)
 イギリス:1,631名(2021年1月26日 公表)
 日本  :120名(2021年2月3日 公表)

この数字で注目すべき点は、イギリスの新規感染者数は直近2021年12月27日であること。しかしながら、1月2日時点の死亡者数は73名であり、日本の死亡者数のピークである120名よりも少ないことです。つまり、イギリスは新規感染者数は増加していますが、死亡者が新規感染者数ほど増えていないということです。

上記のファクトを図表にすると更に分かりやすく理解できます。
イギリスの新規感染者数は現在がピークですが、死亡者数は過去のピーク時と比較して増えていないのです。

■個人的な解釈
上記のファクトを踏まえて、どのように解釈したらいいでしょうか。私の意見は、「死亡者が増えることは問題である」ということです。逆に言うと、「死亡者が増えない限りは、問題ではない」と思います。つまり、新規感染者数はファクトとしては確認しますが、重要な指標ではないと思います。
その前提に立つと、現在の状況は問題ではなく正常と捉えるべきです。
従って、あらゆる規制を解除して、正常な経済活動を送れる環境を整えるべきだと思います。

■要因仮説
大きな要因仮説としては、ワクチン接種が考えられます。理由はワクチン接種が進んでいなかった2021年1月時点では死亡者が増加していたから。しかし、ワクチン接種が進んだ現在では、感染しても重症化・死亡しにくい、という状況になっていると思われます。そのため、新たな変異株などにより死亡者が増加しない限りは、ワクチン接種を進めることが最も効果的な対策といえると思います。
※勿論、高齢者などリスクの高い方々は注意が必要だと思います。

■まとめ
日本ではオミクロン対策として入国後の隔離や、イベントでの入場制限が続いていると伺います。現在の死亡者数の状況であれば、規制により経済活動を制限させることは私は反対です。日本政府は民主主義ですので、基本的には世論に従って制限を行うと思われますので、日本の世論が「新型コロナウイルスに関わるあらゆる規制を解除すべき」という方向に進むことを望んでいます。

Best regards,

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