日本のリビングコストと裏側にいる方々に感謝できる出来事

2022年は世界中で高インフレの1年でした。イギリスの2022年11月のインフレ率は11.1%上昇(出典:イギリス国家統計局)し、年間の平均では9.12%上昇しています。日本においても、11月のインフレは3.7%上昇(出典:総務省)し、第2次石油危機の影響で物価高が続いていた1981年12月の4.0%以来、40年11カ月ぶりの水準だった。

日本よりも遥かにインフレが加速するイギリスでは、物価の上昇が止まりません。例えば、日常的に使用するスーパーマーケットでは以下のような価格変更が行われています。
・豚肉:£2.20→£3.40
・ソーセージ:£1.20→£1.79
・りんご:£0.89→£1.20
・ヨーグルト:£1.20→£1.45
・スターバックスコーヒー:£2.3→£3.20
など。
加えて、2022年は大幅な円安も加わり、円預金を使ってイギリスで生活をする私にとっては、リビングコストが大幅に上昇しました。

その中でも特に触れておきたいのが電気・ガスの料金です。イギリスのガス電力市場監督局(Ofgem)によると、標準世帯の光熱費は2022年10月から年間£3549(約57万円)だと予想されています。私の場合、10月~12月の2か月で£462(約7.4万円)でした。電気ガス1kWhあたりの単価が37ペンス(約59円)であり、日本の同単価は約27円と言われるため倍近く高額です。

インフレが加速する一方で、給与水準や手取り額がそれ以上に加速し、高い水準であれば、生活に問題はありませんが、2021年のフルタイムで£38,131(約610万円)、パートタイムは£13,549(約217万円)です。(出典;イギリス国家統計局)つまり、家庭の光熱費は日本の倍近い水準にも関わらず、それを上回る収入を実現できていません。

それらの事実を踏まえて私自身が感じたことは、日本では安定したサービスを受けられるにも関わらず、高額ではない光熱費を実現できているという点。これは海外で生活して日本と比較をしないと中々実感することができません。改めて、日本では高品質なサービスをイギリスと比較して安い金額で購入できることは素晴らしいと思いますし、それを実現させて下さっている方々には頭が上がりません。いつもありがとうございます。

Best regards,

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