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スペシャルウィークはえらい馬!〜競馬歴_'99

前回、いったん2008年にとんでしまったのですが、時を戻します。

今日は、1999年。


前々回、1998年について書きました。


個人的に1999年は競馬熱がやや冷めてしまった年だった気がします。

ただ、よくよく思い出すと、それなりに馬券は買っていました。

しかし、的中率がかなり低かった気がします。

少なくとも、G1で「これは取った!」とはっきり思い出せるのが、先日悲報のあったウメノファイバーのオークスのみ。

さてさて、どんな一年だったか、、


スペシャルウィークはえらい馬。

1999年の大きな出来事としてはエルコンドルパサーの凱旋門賞(2着)だとは思うが、一方で国内競馬の王道を駆け抜けたのが、スペシャルウィークだった。

唐突かもしれないが、スペシャルウィークはえらい馬、という印象がある。

というのも、あくまで主観だけど、まず大前提として「ダービー馬はなにしろ偉い」と思っている。

そして、ダービーのあと、「古馬になっても王道を突き進む馬はほんとに偉い」と思う。

スペシャルウィークは、3歳クラシックをすべて一番人気で臨み、皐月賞3着、ダービー優勝、菊花賞2着。ジャパンカップにも参戦、結果は同世代のエルコンドルパサーの3着。

そして1999年。

AJCC、阪神大賞典を連勝し、その勢いで天皇賞・春にも勝利。宝塚記念はグラスワンダーの2着に終わるが、秋は京都大賞典から始動(7着)、つづく古馬G1三連戦にフル参戦。天皇賞・秋、ジャパンカップに連勝。有馬記念はグラスワンダーの2着。

これで引退、という運びになるが、これだけ王道を突き進んだ馬は、意外といない。(ちなみに、個人的にこのうちひとつも馬券を当てた覚えがない、、汗)

1999年の話から少し逸れるが、ダービーを勝ち、なおかつ古馬戦線で主役を張った馬というとどんな馬がいたか、少し調べてみた。


過去25年(1996-2020年)・独断の“えらかったダービー馬”ランキング

「ダービー馬」でなおかつ「古馬戦線で主役を張った」という基準でランキングにしてみた。結果は、想像通りといえば想像通り、、

1位・ディープインパクト

まあ、、”ダービー馬”というか、”三冠馬”であるし、なにしろ”近代日本競馬の結晶”なので、、。ただ、4歳春に天皇賞・春に加え、宝塚記念もしっかりものにしているんだよなぁ、、しかも余裕の勝ちっぷりで。

<参考>ダービーまで5戦5勝、ダービー後9戦7勝、G1は7勝。

2位・オルフェーヴル

こちらも三冠馬。オルフェが偉いと思うのは、3歳時に有馬記念で年上のブエナビスタやエイシンフラッシュなどを下し、5歳時の有馬では今度は年下のゴールドシップを負かしている。あと、凱旋門賞でもキズナを負かしており、現役中はポカもあったけど文句なく主役を張り続けていたこと。

ふたつ年上のブエナ、ひとつ年上のエイシンフラッシュ、ひとつ年下のゴールドシップ、ふたつ年下のキズナを負かしている、ということは五世代に君臨と言える?

<参考>ダービーまで8戦4勝、ダービー後13戦8勝、G1は6勝。

3位・スペシャルウィーク

ここでスペシャルウィーク。4歳時は凱旋門賞参戦のプランもあったらしいが、宝塚記念でグラスワンダーの後塵を拝し遠征をやめ、秋は国内に専念。結果、秋の王道三戦で勝利、勝利、2着と、準パーフェクト。ダービー馬が国内競馬を盛り上げる、というのはいちばん競馬が盛り上がるかな、と思う。

<参考>ダービーまで6戦4勝、ダービー後11戦6勝、G1は4勝。


・・ということで、ディープとオルフェを別格扱いすると、スペシャルウィークは本当に偉い馬、と今ふりかえって見て思う。

ただ、当時はまだ競馬歴も五年ぐらいで、相対的な見方というのはできなかったので、スペシャルウィークが格別にえらい馬、とは思っていなかった。(もし、当時そういう見方ができていたら、きっとスペシャルに肩入れし、もっと馬券も当てていた・・かもしれない?)


なお、上記に<参考>として「ダービーまでの成績」と「ダービー後の成績」を付記したのは、1996年〜2020年までの25年間で、「ダービー後の成績」の勝率が5割を超えていたのは実はこの三頭しかいない、ということを強調したかった。

ダービー馬をしても、ダービー後の勝率は低くなることがほとんどなのは、ダービーを勝ち切ることで燃え尽きてしまう馬が多かったり、あるいは、夏を越え成長してきた同世代の馬、年上の馬との戦いに苦戦し、成績を落とす馬が多いことを物語っていると思う。

複数世代のトップレベルの中で勝ち続けるのは、当たり前だけど大変。

コントレイルは現時点でダービー後4戦2勝なので、現役を終えたとき、5割を超えてくる可能性はある。ほかに、マカヒキワグネリアンは現役だが、今後ダービー後の勝率を5割以上にもっていくのはかなり厳しそう。(マカヒキは現在ダービー後18戦1勝、ワグネリアンは9戦1勝。)

※アドマイヤベガはダービー後2戦1勝、キングカメハメハも1戦1勝だが、ここでは独断で古馬と戦っていない馬は除くことにする。


4位以下には?

”えらかったダービー馬”ランキングとしてはほかには、ダービー後の勝率こそ高くはないものの、ウオッカ(ダービー後19戦5勝)、メイショウサムソン(16戦3勝)、エイシンフラッシュ(20戦2勝)、レイデオロ(12戦3勝)あたりが、古馬G1勝利もあり、おのおのの時代で主役を張った馬たちだと思う。


年度代表馬はエルコンドルパサー

長々と「スペシャルウィークはえらい」ということを書いてきたけど、1999年の年度代表馬には、約半年にわたるフランス遠征でG1イスパーン賞に優勝し、凱旋門賞も僅差2着と好走したエルコンドルパサーが選ばれた。

当時、日本でG1を3勝したスペシャルウィークと、宝塚記念と有馬記念でスペシャルを負かしたグラスワンダー、そしてエルコンドルパサー、この三頭のうちどの馬が年度代表馬となるかは、競馬ファンの注目を集めた。

選考はやはり一筋縄ではいかず・・・Wikipedia参照。

一頭を決めることがこれほど難しかった年はなかったかもしれない。

いち競馬ファンとしては、最後の有馬記念にエルコンドルパサーが参戦していたらどうなっていただろう、と妄想してしまう。

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1999年有馬記念ゴール前。
(外から)スペシャル、グラスワンダー、テイエムオペオー、ツルマルツヨシ。

ここに、エルコンドルパサーがいたら・・(妄想)。


余談であるが、競馬の神様・大川慶次郎氏が亡くなったのは1999年12月21日で、この有馬記念の五日前。
大川氏は生前、Number誌の「20世紀最強馬」を選ぶ企画で、一位にシンボリルドルフ、二位にエルコンドルパサーを選んでいた。


牡馬クラシックは三強の構図。牝馬は波乱の年?

牡馬クラシックはテイエムオペラオー、アドマイヤベガ、ナリタトップロードが一冠ずつ分け合った。

牝馬クラシックはトゥザヴィクトリーがオークスと秋華賞で一番人気になったものの、勝ち切れず。
プリモディーネ、ウメノファイバー、ブゼンキャンドルが桜花賞、オークス、秋華賞を勝ちG1馬となったが、古馬になってなお一線級として好レースを続けたのはトゥザヴィクトリーだった。5歳春になんとドバイワールドカップで2着に好走。秋にはエリザベス女王杯に勝ちG1馬となり、有馬記念でも3着に頑張った。偉い。


・・個人的には、繰り返しになってしまうが、オークスのみ当たりで、他は何を買ったのかさえ記憶にない。

ただ、当時お金がなかったので、あまりにも大穴を買っていて、あまりにもレースで「おおっ」という瞬間がなく、忘却の彼方なのかもしれない。


・・ということで、1999年は、覚えていることメインというより、振り返ってみるとこういう年だったな〜、中でも、スペシャルウィークって偉いな〜という記事になってしまいました。

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