名案だと思いついたものは大体みんな考えてる。「今までないもの」は「あるもの」と「あるもの」の組み合わせで生まれる。でも、「絶対につくりたい」という今までにない熱狂がないと生まれない。
志は高く、腰は低く。
今年一年のテーマを考えてる時、ひとつの名案が思い浮かんだ。自社商品をもっと広めたい、男性の清潔感と自信をあげていくという志は何よりも高く、でもお世話になってる方々やこれから新しく会う方々には礼を尽くそうという意味だ。これを今年のテーマにして頑張っていこいう。我ながら秀逸だと有頂天になって新年を過ごしていた。
この前、あまりにも自分にしっくりきたテーマだったので何の気なしにGoogleで調べてみた。すると出るわ、出るわ。色々な人がブログで自慢げに書いているではないか。偉人ではなく全員よくわからない人たちが書いているのも何とも微妙だ。出るなら出るで偉人じゃないのかい・・
これだ！と思ったアイデアはだいたい世の中の誰かがすでに考えている。虚しいけど、それが現実だ。
でも、既存のものと既存のものを組み合わせると新しいものが生まれることもある。自社商品のBespokeWashというオーダーメイド洗顔料もそうだ。男性向けスキンケアは山ほどあるし、パーソナライズの商品は山ほどある。でもパーソナライズの男性向けスキンケア（洗顔料）は今までなかった。イノベーションは誰かが考えたアイデアに誰かが考えたアイデアの足し算で生まれる。そういえば、販売するまでは同じような商品はないか毎日びくびくしながら検索をかけていた。どこかが僕よりも早く発表しちゃうかもしれないと勝手にびくついていた。今日現在、他社から発売開始したという情報は聞いていない。
ただ、最初から足し算をしようとして生まれたものではない。自分の肌に悩みを感じて、世の中の男性の肌を見て、これなら課題を解決できるのではないかと思った結果だ。たぶん、単なる足し算の手法ならここまで熱狂して商品を生み出すことはなかった気がする。絶対につくってやるんだ！諦めないぞ・・！という精神力が最初から最後までものを言う。BespokeWashも何度も困難があり諦めかけたけど諦めなかった。正確には諦めきれなかったのだが。絶対に正しいと盲信しないと事はやり遂げられない。だから、僕は「あるもの」と「あるもの」に「今までにない熱狂」がないと「今までにないもの」は生まれないと思う。
手垢のついた言葉だけど「志は高く、腰は低く。」はそのまま自分のテーマにしてがんばっていこう。