今住んでいる首都圏、関東地方は梅雨入りしました。雨の日が続いて憂鬱です。
散歩や買い物も億劫なので、読書することにしました。
というわけで、今回はこの一冊。
余談ですが、椎名誠さんとの出会いは、中学生の時に、おとなしそうな同級生の女の子が読書の時間に読んでいたことがきっかけです。はまるとどんどん読んでしまうので、椎名さんの本は何冊も読んだ覚えがあります。
もしこの本に出会わなかったら、この世は思ったより広いらしい、と思うことはなかったかもしれません。行動範囲が相当限られていた中学生の時に読んだので、余計に感動したのかもしれません。
この本の良いところは、とにかく文章が軽くて読みやすい。椎名さんの文章は「昭和軽薄体」と呼ばれていたらしいですが、重苦しい世相の現代にこそ、このようなユーモアのある軽妙な文章がよいのではないだろうか、と思う。昨今のキャンプブームにもハマりそうな内容でもありますし。(かわいらしい女の子などは一切登場しませんが)
(ドンパン節を知らなかったので、調べてみました)
最近、うっかりしているとSNSなどで心荒むような文章ばかり見かける事が多い気がするのですが、堅苦しく漢字ばかり使っているわけでもなく、変な造語が出てくるわけでもなく、こういう軽妙な文章こそ、読みやすい文章なのではないかと思う。読みやすいというより、内容も含めて読んでいて気分がいいのではないだろうか。
なんだかワクワクしてしまうのは気のせいでしょうか。こんなところもあるんですよ、と言われた気分である。
中学生の時に比べたら行動範囲は広がったわけですが、この本に書かれているようなようにはいかないのが現実でして、まあでも読んでよかったな、と思っています。
書いていて思い出したのですが、この本を山登りが好きな友達(一緒に高尾山とか伊豆大島とかに行った)に勧めた覚えがあります。元気にしてるかな。
わっぱ煮ってちょっと食べてみたいですね。