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ハイエンド5K2KモニターU4025QWが作業効率的にもPC2台体制的にも最高

私の画面の使い方

私は5年以上前から32インチの4Kモニターを利用していたのですが、以前からウルトラワイドモニターが気になっていました。
というのも、私の画面の使い方がウルトラワイドモニターでこそ活きると考えていたのです。

4K解像度からmacOSのメニューバー、Dockの高さを除いた領域を横に3分割して使い分けている

私は4Kモニタを横に3分割して、それぞれの領域の役割を決めています。
こうすることで、作業領域でコーディング中であってもSlackで会話が出来たり、ブラウジング領域で新技術の調べ物をしながらコーディングすることが出来、マルチタスクが求められる場面でもスイッチングコストを最小限にしながらタスクをこなせていました。

なお、ウィンドウの配置には以下のMacアプリを使っていて、ショートカットキーで上記3つの領域にウィンドウを素早く再配置できるように設定しています。

この使い方は概ね気に入っていて、かれこれ3〜4年程度はこのレイアウトで仕事をしています。

ただ、上の図でもわかるようにそれぞれの領域の幅がかなり短いのが玉に瑕。。
この問題によって、作業領域のXcodeで複雑なソースコードを開いた際や、ブラウジング領域でmiroやFigmaを開いた際に幅が足りないと感じる場面が度々あり、一時的に隣の領域までウィンドウ幅を拡げるような操作が結構な頻度で発生していました。
これが地味にストレス。

この問題が緩和出来るのではないか、という観点でウルトラワイドモニターが気になっていたのでした。

ウルトラワイドモニター導入のネックになったのはピクセル密度

では何故さっさとウルトラワイドモニターに移行しなかったかというと、(そんなにホイホイと新しいモニターを買うわけにはいかない、という予算的な問題もありますが)当時のウルトラワイドモニターはピクセル密度が4Kモニターより低く、それが移行する気持ちを削いでいたのでした。

例えばウルトラワイドモニターの主要な解像度の一つであるUWQHD(3,440 x 1,440px)は、4Kモニターに比べると…

  • 画面自体の幅は広くても、横方向のピクセル数(3,440px)は4Kの3,840pxより少ない

  • 縦方向のピクセル数(1,440px)も4Kの2,160pxより少ない

  • 縦横ピクセル数からも自明だが、ピクセル密度は4kモニターより低い

    • 32インチの4Kモニターのピクセル密度:約138PPI

    • 34インチのUWQHDモニターのピクセル密度:約110PPI

と、画面自体の幅が広い事以外は4Kモニターに劣る点が目立ちます。

この懸念は上記の「私の画面の使い方」の全領域に影響があります。
どの領域もテキストを読むことが主体になるのですが、ピクセル密度は写真・動画よりもテキストの描画に特に影響すると思っています。
家電量販店に展示されたモニター群で文字の精密さを見比べると、やはりUWQHDモニターより4Kモニターのほうが綺麗で、目が疲れない印象でした。

4Kのピクセル密度を維持したまま、よりワイドな比率にしたのが5K2Kモニター

そんな中、最近"5K2K"と呼ばれる解像度のウルトラワイドモニターがポツポツとラインナップされるようになりました。
これは4Kモニターの高さ2,160pxはそのままに、横幅が4Kモニターから1,280px拡大した5,120pxになっている解像度のものです。

この解像度で私の使い方を想定したウィンドウ配置バランスを当てはめてみると、以下のようになります。

5K2K解像度からmacOSのメニューバー、Dockの高さを除いた領域を3分割した図

4Kモニタでのバランスに比べて各領域の幅が拡がり、一つ一つがより正方形に近くなります(当たり前ですが)。
その上、40インチの5K2Kモニターであればピクセル密度も32インチの4Kと同等の約139PPI。

高いピクセル密度でテキストが読めて、かつ各領域の幅が純増する。
5K2Kモニターは私の使い方にかなりマッチしている理想のモニターであることが分かり、導入を決断するに至りました。

選んだ決め手は「USBハブ機能」「KVM機能」の2つ

私が40インチの5K2Kモニターに絞って探した限りだと、そもそも選択肢がかなり少ないです。多分、実質2つのメーカーから選ぶしかない。

ただ、そのうちのDell製のモニターの付加価値が私に響きすぎて、私はこれ一択でした。

Dell U4025QW

私が導入したモニターがこれです。
このモニターの(5K2K解像度である点以外の)特徴は「USBハブ機能」「KVM機能」の2つです。特に後者がアツい。
それぞれについて、順を追って説明していきます。

USBハブ機能

こちらのモニターには、Thunderbolt 4、HDMI、DisplayPortの3つの映像入力ポート、そして以下のUSBポートが備えられています。

  • USB-Aポート x 5

  • USB-Cポート x 2

モニターとしてはこのポート数はかなり豊富なほう。これのおかげでマウス、キーボードの他にもたくさんの周辺機器を繋ぐことが出来ます。
私はモニター背面のUSB-Aポート4つに

  • キーボードのUSBドングル

  • トラックボールマウスのUSBドングル

  • WEBカメラ

  • USB-A to USB-Cケーブル(USB-C側には何も繋いでいない)

を繋いで使っています。
USB-A to USB-CケーブルはUSB-Cで何かを接続したくなったときにサッと繋げる用途自由のケーブルとして挿していて、ミラーレス一眼カメラで撮影した画像をインポートする時に使ったり、ヘッドホンやモバイルバッテリーを充電したりする用途で使っています。

モニター下部の特定の箇所を押し込むと現れる3つのUSBポート

上記した8つのUSBポートのうち、USB-Cポート2つとUSB-Aポート1つはモニター下部の特定の箇所を押し込むと出てきます。これらは一時的に繋ぎたくなった周辺機器に使うつもりです。
使わないときにポートをまるごとしまっておけるので、デスクがスッキリします(重要)。

KVM機能

聞き慣れない言葉だと思いますが、要はモニターやキーボード等の周辺機器を2つのPCで共有できる機能です。
この機能のおかげで、複数のPCを使い分けている人(=私)にとって快適な環境が整います。

まず、普通のモニターでPCを接続するイメージ図をご覧ください。

よくあるモニターのケーブル接続例

私が4Kモニタを使っていた頃のケーブル接続構成がまさにこちらです。

モニターに周辺機器を接続し、モニターとPCはThunderbolt 4ケーブル1本で接続を完結させる。
PCが1台だけであれば何の問題も無いのですが、PCが2台あると別のPCを使い始める際は(当たり前ですが)Thunderbolt 4ケーブルを別のPCに挿し直さないとモニター・周辺機器の両方が使えないのです。

ところが、このモニターを使うとケーブルの接続構成はこうなります。

U4025QWのKVM機能を活用した構成で、PC1を使う例。
実線・点線は有効・無効を表しているのみで、
どちらも実際にケーブルが接続されていると捉えてください

このように、2台のPCを同時にモニターに接続できます。

Thunderbolt 4端子があるモニターにHDMI、Displayport端子も備わっていること自体は珍しくないですが、このモニターの特徴は「PC2」と「モニター」の間にHDMIだけでなくUSBの接続も存在している点です。

普通のモニターでThunderbolt 4とHDMI / DisplayPortの両方を別々のPCに接続する場合、以下のような挙動になってしまいます。

  • Thunderbolt 4で繋いだPCは、モニターに接続された周辺機器が利用可能

  • HDMI / DisplayPortで繋いだPCは、モニターに接続された周辺機器が利用不可能

ところが、このモニターはHDMI / DisplayPortといっしょにUSBケーブルも接続させる仕様によって、HDMI / DisplayPortで映像信号を送っているPCでもモニターに接続された周辺機器を利用可能になっているんです!

利用するPCをPC2に切り替えた場合は、以下のような構成になります。

U4025QWのKVM機能を活用した構成で、PC2を使う例。
実線・点線は有効・無効を表しているのみで、
どちらも実際にケーブルが接続されていると捉えてください

このように、PC1のThunderbolt 4の線の方が有効だった図と比べてモニターから伸びている線が変化しておらず、Thunderbolt 4とUSB / HDMIの線の有効・無効が入れ替わるのみになります。
つまり、ケーブルを差し替える必要がありません!!

PC1 / PC2を切り替える際は、両方がスリープ状態になっている場合はどちらか一方のPCを復帰させればそちらが有効になる他、モニター側のメニューから直接入力経路を切り替えることも可能です。
更に、1画面を2つに分割する形でPC1 / PC2の両方の画面を同時に入力することも出来、その場合は周辺機器をどちらのPCに使わせるかをモニター側のメニューから切り替え可能です。

このように、複数のPCをかなり柔軟に行き来できるのがU4025QWというモニターのKVM機能の魅力です。
PC周りの配線を一切触らなくて良い環境は、大変に気持ちが良いです…!

画面の広さとピクセル密度は正義

モニタ上に配置したiPadにはカレンダーを表示してます

付加価値の部分を厚めに書いてしまいましたが、もともとのモチベーションだった高いピクセル密度の広大な作業環境はやはり使いやすいです。
さらに、Thunderbolt 4 / HDMIの両方でリフレッシュレートを120Hzに設定出来るので、テキストのスクロール操作も滑らかになってより目に優しくなった気がします。

この価値をアウトプットに還元すべく、お仕事頑張るぞー!

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