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「あかさたな話法」の仕組みとして推測されるもの

※すべて筆者の推測であることをご了解の上、動画などと比較してお読みください。また、明らかな誤解がありましたらご指摘をお願いいたします。

(以下、左右は障害者・介助者から見た方向を指す)

前提条件

・障害者の体は左右に揺れている時間が多い。(不随意運動による)
・しかし動かずにいる時間もある。
・介助者はその障害者の腕をつかむ。
・障害者の腕は、体と一緒に時折左右に動くこととなる。

あかさたな話法の開始

・「あ、か、さ…」と言っているときに体が左側に動いたら、介助者は「さ行」と見なす。
・ただし、介助者が「さ行のはずがない」と思っていた場合、その動きは「不随意運動」と見なされる。
・「不随意運動」は無視して「さ、た、な、は、ま…」と続ける。
・ここでまた体が左に動いたら、介助者は「ま行」と見なす。
・ただし、介助者が「ま行のはずがない」と思っていた場合、その動きは「不随意運動」である。
・「や、ら、わ」と続けても体が左に動かなかった場合、「あ、か…」からやり直す。
・いつかは「正しいところ」で体が左に動く。

・急いでいる場合、あるいは素早い通訳を心がける場合、介助者は無意識に「正しいところ」で障害者の体を左側に押すこともある。
・これは障害者の「随意」の動きを自然に読み取った上での「補助」だと介助者は感じている。

・「正しくない」タイミングで障害者の体が左側に動いた場合、それは「不随意運動」なので、体が誤って動かないように介助者は「補助」することがある。
・ときには力を込めて引っ張るような形にもなるが、それはあくまで「補助」である。
・その「補助」で力を込めている間に「正しいタイミング」が来た場合、介助者は無意識に「補助」の力を緩める。
・これによって障害者は自然と腕を左側に引いた形となる。
・これは操作ではなく、障害者の「随意」の動きを読み取った上での正しい「補助」である。

・障害者の体が右に動いた場合、それは「不随意運動」なので、体が右側(介助者側)に倒れないよう介助者は「補助」する必要がある。
・ときには力を込めて押し返すような形にもなるが、それはあくまで「補助」である。

・介助者が障害者の腕をつかんでいないときに障害者の体が左右に動いた場合、それは「不随意運動」なので意味がないと見なして無視する。

以上。