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cassetteboy
2. FCの何がいけないの?
まずFCとは何か……を説明する前に、FCの何がいけないのか、を説明させてください。それは「他人の発言を捏造してしまうこと」です。
FCは「ある方法」を使って、障害や病気で話せない方の言葉を捏造してしまいます。
これが良くないことであるのは言うまでもないでしょう。あなたの言いたいこと、聞いてほしいことは無視され、言ってもいないこと、考えてもいないことを「自分の発言」にされてしまう。それは大変に恐ろしいことです。
映画『僕が跳びはねる理由』の中でもそれが行われています。
私はこの映画を映画館で2回、ネット配信で吹き替え版を1回見たのですが、中でもアメリカ編の中で登場するエマさんという女性を見ていて胸が痛みました。
彼女は笑顔がとてもチャーミングな女性です。音楽を聞くと気持ちが落ち着くのか、作中で曲や音を流している場面が多く映し出されます。アイスホッケーのプレイヤーでもあるというカッコイイ一面も。
そんなニコニコしている彼女が、FCを行うときだけ、ひどくつらそうな表情をするのです。「no more... no more...」とつぶやきを繰り返します。字幕では「もうおしまい」と訳されていたと思います。
なんで? 普段ニコニコしてるエマさんがどうしてこんな顔をするの? FCをやっている周りの人たちは気にならないの? FCで表現される「本人の言葉」だけが本物で、他のつぶやきは意味のないノイズだと思われているの?
映画は疑問には答えてくれません。
続きはまた。