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過去と現在が交錯して未来になるライブハウス


数年前まで、月に何本もライブをするのが当たり前だった
ライブってどうして〜本で数えるんだろう
あの頃、大阪東京東京みたいなスリーデイズもあったし、2日連続も珍しくなかった
嬉しいとも苦しいとも思っていなかった、いや、どちらかといえば苦しかったか
ノルマめちゃくちゃ払ってたし
いつもお金ないなと思ってた
いつでもライブができるように大学を卒業しても就職しなかった
コールセンター、TSUTAYA、スナック、丼屋、色々働いてみて、結局塾の受付に落ち着いた
13時半から19時まで、時給1500円
午後からの仕事だったから、朝まで飲んでも余裕だった
急性アル中で入院して朝目覚めて会計して一回帰ってお風呂入って出社しても間に合った
でも、ひと月前に決まっているシフトの日をライブが入ったので、と気軽に休むことはできなかった
一度、元モーニング娘。の田中れいなさんのバンドと明日対バンできるよって言われた時、ガチハロオタだったわたしはなんとしてでも出たい、と思った
ただ、明日か、風邪ひいたって嘘つくか、でも嘘は良くないよな、どうせばれるし
って思って正直に言って休んだらめちゃくちゃ怒られた
気持ち悪いので午前中休んで午後から行きます〜って、明らかな二日酔いを体調不良みたいに嘘ついて休んだ新人のクソ女には大丈夫?って聞いてたのに
でも、ここにずっといるわけじゃないしな、だってバイトだもん、バンド売れたらすぐやめるんだもん、ってやり過ごし続けた
結果として5年半も続けたのちにクビになったわけですが

そんなしょうもないバイトをバンドのためにしてたのに、バイトがあるからってライブを断ってた時の歌


間違えたなとか、もっとああすれば良かったとか思わないといえば嘘になってしまうし、バンドを始めてもうすぐ15年くらい、ライブやスタジオ、レコーディング、それに伴う交通費、打ち上げ代、ラーメン代、それを合算したらいくらになるんだろうなって考える時もある
当然のように時代は変わって、表現方法も活動のやり方も昔も今では、違うよなと思う
一から作り上げることだけが正義ではもちろんないし

でも、ライブをするたびに自分自身に確かめているような気がしているんです
わたしが信じたものを信じてくれた人たちがいて、生きられる場所があって、絶対的に揺るがない想いがずっとずっと真ん中にある
1番大事にしている気持ちを言葉にすることはきっと今後もないと思う
わざわざ誰かに聞いて欲しいことでもないし、きっとそのまま伝わらないし、ともすれば暴力になりうるし
嫌な思いをさせたくない、喜ばせたいという純粋な願いが誰かを殺すこともあると知っている
これだけは知っている
だから、言わなくても良いことは言わないまま、態度と行動で示し続けていきます


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