【新橋の奇跡】500円の靴磨き
【新橋の奇跡】500円の靴磨き
貧乏は嫌だ、苦しい
でも、食べていければ貧乏ではない
新橋駅で働く
靴磨きのおばあちゃんはそう言った。
東京は新橋駅
たくさんの人達が行き交う中
路上に靴磨き屋があった
こんなご時世に
路上で商売できることに
すごく興味が湧き
近寄って、おばあちゃんに
靴磨きをお願いした
もくもくと磨く、5.6分
短い時間だが
靴を磨いているおばあちゃんのことが
ふと気になって声をかけた
おばあちゃんこの仕事は長いの?
もう、40年以上やってるよ
旦那が早くに亡くなって
好きで40年間靴を磨いている
人様の幸せを願いながら
子供が5人いる
下は57歳が年子で2人
靴磨きだけで育ててきた
そんな、88歳のおばあちゃん
おばあちゃんは言う
どんな仕事でも
仕事を好きにならないとうまくいかない
最近、歳を召された社長も
仕事に惚れるという言葉をよく使う
やはり、言い方は変わっても
みんなたどり着く場所は同じなんだな
そう思った
遊びやいじめ、そういった行いは早死にする
と、おばあちゃんは言う
確かに、人をいじめている人に
ロクな人はいない
早死にするかは不明だが
ロクな死に方はしないんだろうと思う
遊びが過ぎる人は
確かに、脳梗塞などで
バタバタ倒れているイメージがある
おばあちゃんは言う
ぶつくさ文句を言っている人はうまくいかない
本当にその通りだと思う
ぶつくさ文句言う前に
改善策を見つけることが大切だと
僕も思う
おばあちゃんとの楽しい時間を
あっという間に過ぎてしまった
後ろには
靴を磨いてもらう
サラリーマンのお客様が待っている
僕は
おばあちゃんにそっと
500円を渡した
そして
500円以上の価値があると感じた僕は
500円とは別でそっと
おばあちゃんの手にお金をおいた
おばあちゃんは受け取られないと答える
僕は
感謝の気持ちだから
受け取って欲しいと伝えた
おばあちゃんは
僕が見えなくなるまで
手をふってきた
やらない善よりやる偽善
何か、感じたことがあり
心を動かされたこと、経験に
人はお金を使うとより成長をする
僕はそう思っている