どうして会社員の私が休日を返上してまで【演劇】をするのか。(その1)
はじめてnoteに文章を投稿してみます。
須崎と申します。
どうぞよろしくおねがいします!
私は会社員をしながら、休日にお芝居をしているいわゆる「社会人役者」です。
今日は自己紹介がてら、会社員の私が、休みの日を使ってまでも、
どうしてお芝居をすることになったのか、そのキッカケの話を自分語りをしてみよっかなーと筆を執った次第です。
お芝居に興味がある方はもちろんですが、
自分探しに迷走している20代の女のコに読んでもらいたいなーとか思ってます。
まさに自分の25歳のときの葛藤を思い出して書いてるので(笑)
書き始めたら中々止まらず、おそらく2回に分けての投稿になります。
Twitterがお友達な私は、最近は140字以上の文章は書いていないので、長文は読みにくい所もあるかもですが、
良かったらお付き合いくださいませ。
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私は、いまから2年前にお芝居を再開しました。
新卒で入社した会社で3年目になり、仕事にもそこそこ慣れてきた25歳の時です。
再開というのは、中高生のときに演劇部に所属していたからです。
つまり、高校演劇部を卒業後、約6年のブランクを経て、私は「演劇」に再挑戦することとなりました。
なんでお芝居を再開したの?と聞かれたら、私は毎回、
「彼氏にフラれて、ヒマになったから」
と答えてます。
これは紛れもなくホントのことなのですが、まあ、6割くらいはウケ狙いです。
(時々、「アッそうなんだ、ごめん・・・」と気を遣ってもらって気まずくなりますが笑)
25歳の私は、「何者か」になりたくて、とにかく焦っていました。
平日は、毎日遅くまで仕事をして、
土曜日は、夕方ころに起きて、
日曜日は、何故か必死に彼氏や友達に連絡をして。
そんななんにもない私は、まあこの年齢の女性に本当にありがちではありますが、
出世していく同期たちに、結婚していく同級生たちに、
どうしたら遅れをとらないかばかりを考えていました。
友達の幸せなSNSの投稿をみる度に、
自分が「情けないヤツ」「可哀想なヤツ」と笑われているのではないかと、とっても怖かった。
「卑屈なのにプライドが高いオンナ」あるあるだと思います。
仕事もポンコツで、長く続けられた趣味もない私にとって、
「幸せな既婚者」の称号を得て、インスタに婚姻届の文字に合わせて婚約指輪を並べた写真を上げることが、
唯一無二の「何者か」になるチャンスであり、
幸せな私を演出する手段だったのです。
そんな下心だらけの恋は、紆余曲折あって儚く終わり、
私は、途方に暮れていました。
ぽっかり空いてしまった時間と心の隙間を埋めるために、いろんなことをしてみました。
・とりあえず仕事に精を出してみる(やっぱり楽しくはない)
・飽きてやめてしまった昔の趣味をもう一度やってみる
・学生時代以来あっていない友達に片っ端から連絡しまくる
・女の友情、最高!という気持ちになり、女友達と遊びまくる
・ひとりで飲み屋街に繰り出し、バーの常連になる。
・知り合いに紹介された男性と「はじめまして」でディズニーランドデートをする。
・ペアーズの「いいね」でひたすら自己肯定感を高める。
などなど。
あーでもないこーでもないを繰り返してるうちに、私はずっと「あえて」触れてこなかった演劇を思い出します。
中高生のときの私は、「演劇部」が自分の居場所でした。
中高一貫校で6年間演劇部に所属し、中学でも高校でも、部長を務めました。
演劇部という空間が私にとってなにより大切で、お芝居を観るのも、何かを演じることも大好きでした。
私なりに本気で、楽しく、演劇に取り組んでいました。
そんな私が大学生でお芝居を続けなったのは、端的に言うと「自信がなくなってしまったから」でした。
いまでも鮮明に覚えている場面があります。
私は、お芝居は好きだけど、決して演技が上手くはないことは自覚していたし、
ましてや、高校演劇の大会で勝ち進み、絶対優勝を勝ち取るぞ!なんて、考えてもいませんでした。
週3くらいで、基礎練習をして、シアターゲームで遊んで、仲良しの部員たちで作品を作って。
そういうことが好きだったのです。
私が高2のとき、毎年出場している高校演劇の地区大会。
私たちの学年は受験があるため、この年が大会出場のラストチャンスでした。
前の年も出場し、あえなく地区大会止まり(その地区で最優秀賞をとると都大会に進める)となっていた私は、特に期待もなく大会結果の発表を聞き、やはり今年も地区大会止まりだったことを、すんなりと受け入れていました。
正直、作品を上演できたことに自体に満足感を覚えていたし、
勝ち上がれるなんて端から考えてもいなかったのです。
そんな私の隣りで、後輩の男の子が「クソー!! 悔しいなアァ!!!」と大きな声を上げていました。
見ると、いつも明るい後輩の女の子もショックを受けて項垂れていました。
彼女は、とても演技が上手いのですが、大会出場がラストイヤーの高2が主演となるという我が校の暗黙のルールのために、
今回は助演として出演してくれていました。
脚本を書いた後輩の女の子も、一緒に舞台にたった部員も、本気で悔しがっているように見えました。
その時私ははじめて、
「ああ、この子達は本気だったんだ」
と気が付き、びっくりし、そして自分が恥ずかしくなりました。
私はその大会の公演では主演で、おまけに部長もしていて。
そんな私が、この程度の気持ちでよかったのだろうか?
もしかしたら私の努力が足りなかったせいだったんじゃないだろうか?
そう思って、自分の演劇への気持ち弱さに、深く落ち込んだこと。
そしてその後、そのとき声を上げて悔しがっていた彼が、大学進学率が9割以上の自称進学校の母校では大変珍しく、声優の専門学校に進んだこと。
演技がうまかった彼女が、進学した大学を中退し、名の知れた小劇場の劇団に属したこと。
それらは、私から「演劇を続ける自信」を取り上げるのに十分でした。
それでも、好きだったことを辞めてしまったことへのなんとも言えない罪悪感・挫折感は残り、
何度か誘われた後輩の出演するお芝居も、悔しさから観に行けないまま、私は会社員になり、演劇と無縁の生活をしていたのでした。
そんな演劇のことを、カラッポでなんにもない、25歳の私は思い出していました。
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はい、とりあえず第1回はこんな感じで。
私は、ここまで書くのに2時間もかかり、大変困惑しています(笑)
こんな感じの私が、どう演劇と出会っていくのか。
良かったら見届けてあげてください。
それでは、また次回!
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