ぶらり鉄道の旅①(後編)
一応、前編のあらすじ
長野駅駅→妙高高原駅→直江津駅→名立駅へと移動してきて、名立駅から海辺に向かって歩く。そして、馴染みある「うみてらす名立」を発見した。
1、名立の海辺にて
せっかく来たのだから海鮮丼でも食べようかと建物の中を見て回ったが、正直言うとがっかりだった。何もない。お土産コーナーも正直言って、何の魅力もない。
そもそも、名立に過度に期待しすぎてしまっていたのかもしれない。よく考えてみれば、今までで一度も名立で買い物もしたことなければ食事をしたこともない。ただトイレのために立ち寄り、海を少し見て帰る。いつも、そんな感じだ。鉄道で初めて行くからか、富山湾、あるいはそれ以上の鮮魚がそろっているところだと勘違いをしてしまったようだ。まったく、冷静になって考えれば名立に何もないのに。そう、うじうじしても次の列車まで2時間もあるのでとりあえずお昼を食べることにした。(すぐに駅に戻れば、直江津行きに乗れたのだが直江津で昼食といってもあまり気が進まないのでここで食べることにした。)
近くにセブンイレブンがあることを知っていたので、そこまで歩きサンドウィッチとお茶を購入し、海辺に腰かけて食べることにした。潮風がなんとも心地よい。海なし県民にとっては、最高の瞬間となった。
昼食の後は、近くにあったコーヒースタンドでコーヒーを買い海を見つめた。
松任谷由実「潮風にちぎれて」「セシルの週末」が頭に流れる。ゆったりとした良い時間だった。鳥の声、波の音を聞きながら何も考えずただ海を眺めるのは本当に栄養になる。
しばらくぼんやりとしていると、列車の発車時刻まで40分になっていた。駅の様子もじっくり見たいので、海と別れを告げ再び駅に向かって歩いた。
2、名立駅にて
やはり、年季がある。反対側ホームには自転車を持った少年たちが居た。電車内、自転車の持ち込みは許可されているようだ。
名立駅は、以外にもトイレが整備されており洋式便器だった。こういうところは、便所が無いか、あっても和式が多いのだが。また、券売機もあるのでワンマン列車でも乗り方に困らない。
3、名立駅→直江津駅
14時47分、名立駅出発。満席で、座れなかったので立っていたがやはり景色が素晴らしい。これまでの中で最も好きな路線、確定。またすぐにでも乗りに来たい。本当に、素晴らしい路線。
車窓を楽しんでいると、直江津駅に到着した。うまく妙高はねうまラインに接続できるか不安だったが、ばっちり。待機時間もなく、乗り換えできた。
4、直江津駅→妙高高原駅
15時27分、直江津に別れを告げた。
ボックス席ではなかったが、一番前に座って車窓を楽しみたかったのだが小さい男の子が座っていたので断念し、一番後ろの席に座り、後ろの車窓を楽しむことにした。今回はワンマン列車。音声も自動だった。「二本木駅」が近くなると、スイッチバックの説明が日本語と英語で入った。「関山駅」の手前では、『はねうま』の意味についての説明が日本語と英語で入った。このような放送が迷惑という人もいるが、私はこういう放送はどんどんしてもらいたいと思う。
16時34分、妙高高原駅に到着した。しかし、長野までの切符を買っている以上改札を出ることはできない。うまいこと接続列車があればいいのだが、と思っていたがこれまたばっちり。16時41分出発の長野行きが待機していた。
5、妙高高原駅→長野駅
今度は、ボックス席。一番前に座った。
16時41分、長野へ向けて出発した。
ちょうど、陽も落ちかけいい感じだった。木漏れ日が最高。
17時25分、長野駅に到着し私の休日旅は終了した。
6、まとめ
今回は、結果的にJRを一切使わない旅になった。しかし、今回乗った区間は昔すべてJR路線だったところでもある。北陸新幹線開通により私鉄化したのである。
大きなハプニングもなく、人との触れ合いもほぼない旅だったのでとくに反省も何もないがやはりスマホに頼らず旅をするのはとても良い。スマホであれこれ調べると楽しさが半減してしまう気がする。実際、行き当たりばったり行動するのが自分に合っていると再確認できた。(計画的に動きたい人には、お勧めできないのだが。)