国家試験合格発表
保険診療下の医療業界では
外来人数が多くなるほど
サービスとしてのコミュニケーションが犠牲になる。
これは
経験的に
肌感覚として正しいと思っている。
外来にいらっしゃった方は
他の業界と異なり
体調が万全でないことが多い。
迎え入れるスタッフの
能力は非常に重要である。
じゃあどうすれば良いかというと
妙案はない。
なにかしらのヒントを学びたくて
MBAに通うことになった。
MBA理論がどこまで実践に活用出来るか
それは私の能力にもかかわってくることにせよ
期待半分、不安半分といったところだ。
本日は近隣の看護学校で
新入生に対する病院紹介イベントがあった。
昨年は事務のオッサンのプレゼンにより問い合わせゼロという
近年稀にみる採用無しの年となった。
オッサン、反省してたが
時すでに遅しですし、おすし。
本年は
オッサンではなく
3年目の若いナース(いつもYouTubeで活躍してくれている)と
総務の女性の2人による柔らかいプレゼンにしたところ
すでに当日6名の問い合わせをいただいた。
どんな内容を話したのか
2人の担当者に尋ねてみた。
今回の説明会では
「当院はハッキリいって忙しいです」と
正直に伝えてしまったようである。
うーむ。
現場任せにすると
勝手に付け加えられちゃうが
変に期待されても仕方がないので
それも良しとした。
そして
その後に続くことばもある。
「でも、特有のイジメはありません。
それは理事長の信念です。」
ほらまた。
信念というほどではない。
でもイジメは無くした。
問題のあるスタッフに対しては
それがナースであろうがドクターであろうが
改善なければ
去ってもらった。
後輩や同僚に優しくできない者は
ライセンスはあっても
ウチでは働き続けることが難しい。
仲間に意地悪だと
妊婦にも優しくできないからである。
でも優しくなくてもどこかでは働ける。
事実、うちで合わなかった人材が近隣に移った噂を耳にする。
我々の領域は参入障壁が大きいので
一度ゲットしたライセンスからのメリットを
未来永劫、享受できると考えている者が多い。
いままでは、そうかもしれない。
でも、そうではないかもしれない。これからの時代は。
私たちは「そうではないかもしれない」未来を選ぶことになる。
もちろんウチは100%誰もが納得出来る環境かといえば
まだまだ改善の余地がある。
MBAがその一助になってほしい。
なるように吸収したい。
もう一つ。
今日は
看護師国家試験の合格発表である。
午後から報告の電話がたくさん。
本人や看護学校から。
数年前に今日と同じ新入生に対する病院紹介イベントで採用となった4人が全員合格して新人看護師、新人助産師として
入職となる。
おめでとうございます。
ようこそ、この厳しくも
素晴らしい世界へ。
先輩たちが
皆さんを鍛え上げるために
準備しているよ。