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イスタンブール2日目2025/02/01②
今この文を読んでいる貴方は、私のインスタ経由で来たのであろうか。記事が完成次第ストーリーで上げているのであるが、実は承認欲求の塊でしかないこの行動のことをみっともないと思うている。私にとって、これはあくまで備忘録なのだ。勿論これをふらっと読んだ関係のない貴方に何かしらが役立てば幸いだが、ぶっちゃけそんな高尚な意図はない。本当に本当に親交のある・話をしたい知人や友人との話でネタを共有できればなと、もう可能性は限りなく0に近いが憧れの人に認められたいと思うているだけだ。まぁ、そういう「ガイド」の意図もない、正真正銘の「ただの日記」なのだ。それをまぁ、それっぽく言うと、ネタとして共有したい・認められない人に認めてほしいという「もっとプライベートな私を見て」という3年くらい前のYouTubeのエロ垢スパムのような利己的な欲求と、日本的恥の概念とが自分の中で鬩ぎ合い、葛藤してはいるのだ。もう何というべきか、自分でもこの行動原理がみっともないと思いつつも、やってしまう私はやっぱ精神的には露出狂なんだろうか。そして、これでよく認められようとしているな。どんな憧れの人よそれ。
また、日記ということで、自分の感情が多分に入る。これに関してであるが、今更ながら申し上げたい。その時に思ったことをできるだけ鮮明に残すために、皆様につきましては読み進めるのであるなら、とっても頑張って我慢して下さい。ちなみに私も恥ずかしい時が勿論ある。こんなんでも半端に恥知らずではないだから、余計に自分のことを評価するのに困るのである。
下船して向かうはタクスィム広場というところだ。有名な広場である。しかし、これは坂の上にある。しんどいが、まぁ徒歩で向かうことにしよう。歩を進めていく。向こう側から中国人の中でもガリ勉な感じの大学生らしき男性が、カメラをぶら下げてやって来た。傍からは何か前に見たことがある気のする風貌をしたおっさんが、たわしを落としていく。
4人はすぐに近くの小道を駆け上がり何を逃れたが、その中国人(仮定)は拾ってしまい、しかも「お礼」を受け取ってしまっているのが遠目から見えてしまった。おいたわしや…
あいつ…もしかして、カメラ持っている東洋人を狙い撃ちしているんか?確かに、そうではないはずなのに金は持ってそうな感じを醸し出してしまうからな…。とにかく、もし同地に行く人がいるなら気をつけてほしい。ようやっと、これを読んでしまった人に価値のあることを言えた気がする。
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とにかく坂を上がっていく。石畳だから足の裏にも結構ダメージが。坂もかなりの傾斜だ。同行人らの写真を後ろから撮影、その間にも離されるものだから急いで追いつく、という2つの行動を繰り返しているもんだからそりゃあ体力の消耗もなかなかなもの。ひぃぃ。ドイツ大使館やどこかヘンテコな感じのする東洋的な建築物を通り過ぎ、タクスィム広場に到着こそした。
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だがその時は昼時、ちょうどご飯を食べたくなる時間だ。広場を下り、少々奥まったところにあるバルカンなんたらで飯を食べる。チェーン店の別のところです。店に入ると、ニュース…翻訳にかけるとどうやら臨時ニュースをやっているようで、パレスチナ関係のことを報道していた。ちょうどこの日、人質が3人解放されたとかなんとかであったようだ。向こうの席では、店員の人と目を合わせて喜んでいるおじさんもおった。パレスチナやイスラエルに関して、何か言えるところは我々にはないのであろう。とりあえず、この昼食中に発見したことで私が言えることは、何気なく手にとり使っていたプレートが、何故か欠けていたことくらいである。
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成田から出発する際の日記を見た友人からdmが来た。どうやらおにぎり4つを何も考えず食っているのが羨ましかったらしい。……?と思ったのだが、どうやら彼女は食事に気をつけているらしいとのこと。いや、肥満とは程遠いのであるから杞憂すぎると思うのだが、私も別のことでは同じことをしているのだろうか。
昼飯を食べ終えて路地裏の猫達を撮影し、広場のモスクへ行くものの、礼拝がちょうど始まるわ、男女別で入らなければならないわで面倒なことになりそうだったので、引き返すことにした。一般人から見たらどのモスクも大して変わらんから、まぁここは縁がなかったという事で切り替えて次の目的地を目指す。
広場から目抜き通りを歩く。ここはバザールと違い、路面電車とビル街の組み合わせによって、現実的であるが都会的な煌びやかさがある。窓際に猫のいる本屋があったので寄り道。よく分からんけど凄そうなこと書いてるトルコ語の本の中に、mangaのコーナーがあり、何と『5等分の花嫁』があった。うーむ、確かイスラム教って女性の露出に厳しかったような。しかし、この巻には読者へのサービスである温泉回が収録されていた気がするんだが、規制とかかけられてんのかな?と気になって見てみると、うろ覚えであるが日本との差異は見当たらず、つまり規制がされてないように見えた。うむ、素晴らしい!そこは洋の東西を問わず、やっぱ好きなんすねぇ!
本屋を出て進むと、市電が向こうからやって来る。ひょいと線路上から抜けて市電とすれ違うと、市電の後ろ側から人の足が見えた。市電の前後にある乗降口の外側の段に、男児が2人ほどおったのである。大丈夫なんかあれ。
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次の目的地、ガラタ塔に到着。ガラタ塔の外部で写真を撮る。周りは人でごった返しており、その人気の高さが窺えるのだが、入場料が高いので外で写真撮って帰りました。
坂を下っていく。行き同様、勾配がすごい。重心をしっかり考えないと、油断すれば転んで怪我をしてしまうのでなかろうか。振り返って塔を見ると、塔の上からこちらを見る方々が見えた。彼らは私たちのことに気づかないだろうが、我々にはよく見える。これが資本主義の敗者が見上げる景色というものか…。
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坂を下りきる。ネタニヤフへの反発を示しているのだろうもの、地を穿ったままのドリル。日本で見れるものではなかなかなかろう。まぁ、たまに見る分にはいいのではなかろうか?そう言えば、八潮の方は大丈夫なんですかね。
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金角湾の方に出る。日本ほど綺麗な川というのはそう多くはないのであろう。でも、何でかテンション上がるのだ。体が川を求めているのかもしれない。海の話はよく聞く。海は生命の原初であるからとかというのが、この海のもつ磁力の理由とされる。でも私は川の方が好きだ。あぁ、川になれたらいいのに。もう何も考える必要ないし。…腰掛けてボーッとしてると、近くでおっさんらがジュースか酒を飲んでいた。友達なんだろうか。こういう人生っていいな。きっと幸せだろう。
次の目的地に向かう。橋を渡って、そのまま道なりに進んでいく。今まで通ったことのないところへ行き、どんどん地元感があるところに。どんどんどんどん、どんどん……何か……汚くなってきましたね……洗濯物の干し方も何だか貧乏くさいし、、おまけにあのガキが吸っているものから来るあのキツイ匂いは……………大麻だ…。絶対大麻だ。何で日本のあかん奴らも含めて、大麻をそんなに吸いたがるんだ。もう自分も人生終わらせようと試みる時があるのなら、そん時にやってみようかしら?何が惹きつけるんだ。そしてここは、そこまで酷くないとはいえどもスラム街だ。早く出よう。もう早く。危険だ。殿を務めつつ、急いで出て行った。
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次の目的地に到着。その目的地というのは、有名なスレイマンモスクだ。はぇー、すっごい大きい………うん、もうみんな…分かってると思うんですけど………………私………………モスクに飽きた。いや、凄いもんだっていうのは分かってるんですよ。人類の叡智、オスマン帝国下のイスラム教が産んだ宝みたいなものでしょう?うん、でもまぁ、街見渡してもこんなんばっかやし。ただ壮大である。しっかし、ここは発信拠点であるのであろうか。説明が行われている。機械で。何で寺院に機械があるんだよ………教えはどうなってるんだよ、教えは!!と思っていたのだが、機械の説明を見ていた同行人の1人が、ボランティアに見つかり捕まった説明をしていただけることになった。英語での説明を受けているのだが、彼女は英語に非常に長けており、説明を理解しているようであった。で、私はそれから逃げてちょっと離れたところに座って、遠巻きに彼女達を見る。いやー、凄いですねぇ。
近くに明らかに日本人のカップルがやって来た。恐らく彼らは新婚旅行とかではなく、そもそも海外旅行好きな感じなのであろうか。もう結婚してらっしゃるのかな?でも、私(今年25になってしまう)より少し年上かとは思われるが、それでも差があってせいぜい2.3歳くらいであろう。正直その様子がもたらす劣等感が心にかなり来る。いいですねぇ………。彼らも私の後ろで座っていた。何だこの隔絶感は。まぁ、この旅も楽しいよ。ジニー含めて男3人でダベる。ジニーいれば私要らなくねえかこの雰囲気とか思い始めたが、こんなとこまで来たんだなぁ自分は。………………あ、話しかけて来られた貴女はボランティアの方なんですね。まずい、そうだ!後ろのカップル………何でこんな時にいねえんだよ!お前らは!!禍福のシーソーゲームしろお前らが!あんた達がしてなんぼのもんでしょうが!何でする俺が天秤に乗せられる必要あるんだい!
………仕方ない、ここは話をまず聞いてみようか。意外と面白いかもしれないし。世界史は好きだったし、イスラム教について知らないことも多いから気にはなる。ボランティアの方はエジプトからいらした、恐らく40行くか行かないかの痩身の女性であった。肌は褐色気味で、イスラム教徒らしく肌の露出は少なめの服装をしている。わざわざエジプトからここまで働きに来るとは、信心深い方なのだろうか。そんな方から話を聞ける機会なんてなかなかないから、とてもいい経験になるかも。では、よろしくお願いします。
御婦人は話し始める。自分達がどの宗教を信じているかと聞かれ、苦慮しながらも日本の無宗教ぶりを説明はしておく。女性は話を進める。
「貴方はどこから来たのでしょう?」「両親ですかね………?」「では両親は?」「祖父母ですね」「では祖父母は?」「曽祖父母?」「では、最終的にはどこに行き着くのでしょう?そう辿っていってもどこかで行き詰まるところが出て来ますよね?」…………ん?まぁまぁ、話は分からんでもない。確かに興味深い展開にはなって来ているかもしれない。「世界ではアラビア語の話されていないところ、例えばカザフやインドネシア、イランなんかでもイスラム教が信仰されています。アラビア語は大事ですが、信心の深さには大きな壁ではないんです」「確かにそういえば………」なるほどなるほど、それは面白い。「あぁ、おぉ………そうですか、イスラム教って優れてるんですねぇ…」はいはい、、、うーん、、、、、、、、、
あかん、すっごく眠い。眠なってきた。なんだかんだずっと歩いてきたから。高校の数学の時間みてえな眠さだ。↑⭕️先生ホンマにごめんよ。あかん、30分も超えるとは思わなかった。眠さが向こうに伝わったらこれはまずい。痛覚に手伝ってもらってでも起きるんだ………。うう…そしてこの信者方はいつまでくっちゃべりやがお話しされるんだ。4時になったからアザーンも鳴り、礼拝の時間になって柵の向こう側で信仰の時間が始まったぞ?元々彼女の声は細い方だったから、尚更聞き取れなくなってしまった。………ジミーが機転を効かせなかったら、きっと1時間ちょっと超過した程度では終わらなかったろう。最後にコーランを渡されるのだが、日本語のがたまたまなかったので、ドイツ語を勉強していた私にはドイツ語のコーランが手渡される。モスクを出てから盛り上がった話は、「押し付けてくるから最近広範に嫌われんだよ」というものであった。みんなも善意でも押し付けには気をつけよう。……この日記は?