『「頭がいい」とはどういうことか』毛内拡著を読んで

『「頭がいい」とはどういうことか』毛内拡著 読了4/5 
 著者は「頭がいい」を単に知能指数の高低を言うのではなく、記憶力、身体コントロール、感受性、創造性、情動まで広げて解釈すべきと主張し、脳の構造的には「粘り強い シナプス可塑性」が「頭がいい」を担保するとしている。そしてアストロサイトに着目し、アストロサイトの活性化が「頭がいい」に繋がると書いている。

 脳の構造・活動の説明を聞くと、余りの精緻さに驚き、よくもまあこんな臓器が体内に有るものだと思わされる。脳の進化論的発達の歴史も知りたくなった。脳科学が日進月歩で進展するしても、余りに奥が深く探求されつくされることは無いと感じる。
 グリア細胞の仲間のアストロサイトは近年注目されていて、アストロサイトの活性化には情動喚起(新規体験)がお勧めとしている。「アハ体験」が大切なようだ。日々のルーティーンに様々な挿入を加えることは可能だし、やってみる価値はある
 心身に渡る自己解像度の向上の勧めに関心した。心と体の様子を自ら聴きに行ってみようと思う。

 遺伝の話は忘れて、自分の脳の構造を知り、脳に良いことをやってみよう。

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