おじさんは服を選べないのか

大人になって気付いたことがある。どうしておじさんは自分で服を選ばないんだろう。いたって偏見なんですけどね。もちろん服が好きな男性が多くいることも存じ上げておりますよ。えぇ、もちろん存じ上げておりますとも。
ただ、女性はオフィスカジュアルとか職場でも私服が採用されていることが多いのに、どうして男性はいつまで経っても意味なくスーツを着なければならない職場が多いんだろうと思う。

解る、解るよ？ビジネスだからスーツ。それは大事なことだと思うけど、じゃぁどうして女性はいいの？といつも思う。もちろん職種によっては女性もスーツ必須の方が多いのも知ってる。でも、圧倒的にインナーの自由度とかは女性の方が高いと思う。商談があるからとかお客さんのところに行くからとか色々聞いてきたけど、事務の人もずっとスーツだった。営業で走り回ったり、ルート営業で重い荷物持つことも多い営業の人も革靴だったりどうして？

女性がいると華やかでいいねぇ、とかアホみたいなことをいうおじさんが職場にいましたが、お前の気分のためにここにいるんじゃない。華やかさが欲しいなら生花でも飾れ。

私はオシャレかどうかは置いといて、自分の好きな服、楽な服を着たいから、私服OKの職場ばかりを選んできた。でも、その中でも同じ仕事・同じ平社員という立場なのに、スーツじゃなくてはいけない男の人がいた。夏の暑い中でもスーツにネクタイ。可哀想だと思っていた。

職場がクールビズも導入しているので、夏はポロシャツやカットソーなどは可能にしてはどうでしょうと意見を出したことがある。すると「そんなラフな格好だと、お客さんから信頼を貰えない」と言われた。

ラフと言ってもポロシャツでもカットソーでもシンプルできれい目な印象にできると思う。インナーだけ半袖にしてリネンなんかの涼しいジャケットを羽織るのでも良い。そして、その程度で失う信頼は最初からなかったんだと言いたい。

しかし、おじさんというのは恐らく自分で服を選ぶことができない人が多いんだとも感じている。だからオフィスカジュアルや私服の導入を嫌がるのだ。男の人はいつから自分の服を自分で選べなくなるんだろうと思う。女性のファッション誌は細かい世代別にクラスチェンジしていく。中高生向け・大学生向け・20大前半後半・30代以降も割と細かく世代やファッションの系統によって細々と分かれている。男性誌はもっとざっくりと服のジャンルだけで分かれている気がする。あとはモノ系と言われるデジタルガジェットなども特集している雑誌だろうか。もうちょっとザックリしている気がする。

LEONやUOMOのように一時期話題になった「ちょいワル親父」のように、わかりやすく上の世代のものもあるが、それでも女性誌に比べて少ないと思う。

結婚している友人や知り合いに聞くと、旦那さんの服は多くは奥さんが選んでいるという。ほえー、と思うけどなんで自分で選ばないんだろうと思う。 高校・専門や大学と女子の視線を気にし始める時期はファッションにも気を使っている人が多いと思う。服だって自分でで買っていただろう。それが、社会人や結婚したりした瞬間から何故そんなことになるのか。

そんな話をすると、男は見た目よりも中身や内容や使いやすさで選ぶから、などと言われる。だったろ夏にスーツ着て暑い暑いとバカみたいに冷房の温度を下げるのをやめろ。なんだ20度って。

重要じゃないものを選ぶのに労力を裂くのは嫌だとも言われる。女性がみんな好きこのんでオフィスカジュアル着てるとでも思ってんのか。もちろん好きな人もいる。でも、別に好きじゃないけどこのくらいならいいかな？みたいな様子を伺いながら気を使って選んでるんだよ。まぁ、私は好きな服を着てますが、それでもあまりにも派手なのはダメだなってちょっと選んでるよ。

まずその長袖をやめろ。ひんやりインナーを着ろ。冷房を下げすぎるな。

毎年毎年繰り返される室温設定と戦う季節になってきました。皆さんのオフィスはどうですか。私は常にブランケットを巻いてます。