私の部屋の隠された真実
賃貸マンションに住んでいます。住み始めて4年くらい。
先日、初めてガス機器の点検があった。国で決まってるマンションに設置されているガス機器のチェックだ。この部屋に住んで初めてだ。
火災報知器の点検は何回かあった。ガス機器のチェックは初めてだったのでソワソワしていた。うちは給湯だけガスでコンロはIH。チェックするとしたら家の外のガスメーターのところだけだと思うが、どんな点検だろう。
朝ごはんを食べてのほほんとテレビを見ていたらインターホンが鳴った。連絡通り午前中に来た。出るとガス会社のおじさんが一人。挨拶を交わし、点検の方法について説明を受ける。やっぱり室内は見ないでいい模様。良かった。給湯器がきちんと動いているか確認するためにお湯を出すように指示を受ける。
私は扉を閉め、キッチンでお湯を出す。じゃぐちから勢い良く水が出る。給湯器機の燃焼の赤いランプが点き水がお湯に変わってきた。玄関の外で機械をチェックしているおじさんが扉をノックし「もう止めて大丈夫です」という声が聞こえた。しばらくして、再びインターホンが鳴る。私は玄関に行き扉を開ける。おじさんは手にガス機器についての冊子を持ち、点検の結果を教えてくれる。我が家のガス設備に問題はなく、無事に点検を終えたという事。その報告を聞き、おじさんが持っていたタブレットのような機械でサインをする。
何もなくて良かったな、とほっとした私におじさんは驚きの情報を投げつけてきた。
「この部屋の点検は4年前だったが、その頃に外から見えない天井裏の筒が外れて中毒事故が起こったことがある。だから近々専門の部署から、天井裏の点検をさせてもらうのでご協力お願いします」
ええええええええええ!?
待て待て待て待て待て。そんなことがあったなんて初めてきいた。まぁ、4年近く暮らしていて特に問題はなかったし、その時にきちんと修理もなされてるようだからいいんだが、それにしてもビックリ情報だ。私はきっと真顔になっていた。
そういう情報って部屋を借りる時に注意されないんだぁ。注意されたところでだけど。とにかくビックリした。私はおじさんにわかりましたと答え、ガス機器の注意の冊子と、何かあったときの連絡先のシールを貰って扉を閉めた。
おじさんには伝えなかったが、来月には引っ越す。猫を迎えられる部屋に移るのだ。申し訳ないが点検は管理会社の人とやって欲しい。