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PCオーディオに挑戦⑨:リニア電源

☆リニア電源特注

エルサウンドのオーディオ機器用高音質化アナログ電源 Improved50という比較的手ごろな価格帯の電源が、DC12V/1.5A、DC5V/ 2A、またDC15V/1.5Aの各出力で販売されている。税込で3万円を切るくらい。エルサウンドにアンペアを増やせますか?と問い合わせてみると、「できる」と。W112 xD200xH55mmというのがラインナップされている標準モデルのサイズである。しかし、特注で出力を上げると標準の筐体に収まらないので、幅が2倍になる。まっ、それはいい。ただ、値段も特注だと2倍近くになる。(-_-;)

スイッチング電源は、オーディオ界では諸悪の権化のように扱われているのだが、改良版をマランツが盛んに使っていたりする。他にもたくさん。スイッチング電源の全てがいけないということではないだろう。しかし、オーディオ用途では、それが生み出すノイズは多く、それ自身がノイズによって影響を受けやすいのではないかと思っている。「PCオーディオに挑戦⑧:コトヴェール」を参照してほしい。

今、私が問題にしているスイッチング電源とはiPower2(9V、2A仕様)である。下に書くが、いくつかのガジェットを足せば、iPower2で問題ない。給電している機械もちゃんと動作する。


☆SOtMのUSBモジュール

iPower2は、出川式CPMとコトヴェールをかませるという条件ならば、音質に十分に納得できる。しかし、そのiPower2で給電しているtX-USBx10Gの仕様の上では、アンペアは十分でない可能性がある。電圧があってなければ機械が壊れるリスクがあるし、アンペアが不足するなら性能の発揮が制限される可能性が高い。そして、私のPCオーディオの生命線は、他でもない、USBなのであるから、iPower2の9V、2Aで動作に問題はないが、アンペアの冒険をどうしてもやってみたかった。

以下の①と②はSOtM(ソム)のUSBモジュール新旧2種の外部電源オプションの入力電圧と入力電流である。①が従来型で、②が新型。
tX-USBhubIN、Input voltage : +6.5V ~ +9Vdc、Input current : 2A max
tX-USBx10G、Input voltage : +7V ~ +9Vdc、Input current : 5A max

SOtMのtX-USBx10G

①はHS(480 Mbps)をサポートしており、②はSS(最大10Gbps)をサポートしている。私のcanarino fils9 Rev.5がPCIeに搭載しているのは、②のtX-USBx10Gである。USBの伝送速度は送り側がSS対応であっても、ケーブルや受け側の規格によって、実際にはSSで伝送されない可能性が高い。さらに①と②のアンペアの違いは、HSとSSの違いを反映しているの不明である。

(1) 私のPCに搭載された②tX-USBx10Gが実際に「SS」になっているか不明。
(2) ②の「SSサポート」と「マックス5A」の因果関係も不明。
(3) コトヴェールとCPMをかませたiPower2に不満はない。

ということなので、とりあえず不必要なチャレンジをしている自覚がちゃんとある。


☆de mo sa、4Kから8K対応になった時、、、

希望満載の憶測を述べておこう。AVアンプやHDMIケーブルが従来の4K対応から8K対応になった数年前から今に至るまで、8Kのソフトは市販されていない。8K対応にする意味はないはずだが、8K対応の機材によって、従来の4Kや2Kソフトの画質や音質が向上したという観察はいくらかなされていた。

私のcanarino fils9 Rev.5に搭載しているtX-USBx10Gが、今のシステムにおいてSS(最大10Gbps)に実際になっていなくても、SS(最大10Gbps)に対応できる状態にしてやるというのは、意味があるのではないか。そういう可能性を試してみたく、エルサウンドに9V、5Aのリニア電源を発注したのである。


☆エルサウンドのアナログ電源

フロントパネル。左側に電源スイッチ。精かんで非常によろしい。
背面。DCケーブルには抜け防止のロック機構がついているが、プラグは回転できるので、取り回しは良好。
底面。フットの外周は硬いが、内円にはスポンジ。置いただけだと沈み切らないくらいのスポンジの厚さ。うーむ。まあ。いつか。
左2つの銀の筐体がcanarino DC power supply12V。右の黒がエルサウンドのアナログ電源。

筐体の側面はずらっと放熱板のフィンが並んでいる。このフィンの表面はデコボコしていて、放熱効果をさらに高めることを狙っているのであろうか。前にも書いたし、昔からいつも書いているのだが、こういう構造は音が飛び込むと凄まじい反射で再生音が濁るというリスクがあるので、筐体を横にもってフィンに口を近づけて、あ~と大声を浴びせてみたが、杞憂であった。(爆)


☆試聴した

むう!暖かく、繋がりがいい。アナログ的な風合いに近づいたような気がする。きつさがない。。しかし、コトヴェール+iPower2の方が良いかな?

エルサウンドのリニア電源は、iPower2と比べると、音量が小さくなったように感じる。音が開くとなるんじゃないかな、こういう感覚に。これは楽しみだね。まだ1日目だから。

チェロの息が長くなり、ハープの風合いも良くなったような、、、アコースティックな楽器の個性が際立った、、、のであってほしい。さて。

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