『PCオーディオに挑戦⑱:canarino DC power supply12V』で、PCのダイトロン製ソフトスイッチング電源にコトヴェールをあてがうと音は静寂を得て滑らかになるが、例えば、ヴァイオリン・ソリストの背後のオケのニュアンスが乏しく、大げさに言うとぼーぼー、ぶわんぶわんと、ベタ塗りになっていた、ということに気付いた。しかし、それでもコトヴェールはスパイクノイズ的なものを防ぐのか、コトヴェール有りは音を減らしてしまうのであるが、滑らかさを与えるので、そちらを選ぶ。しかし、ノイズフィルターは音を減らしても痩せさせてもダメだ。
水色の2つがコトヴェール。PC用の電源、canarino DC power supply 12Vの2台に給電。コトヴェールに接続しているのは純正ケーブルで、アースは接続していない。
ここでの問題はとにかくアースループなどではなく、電流が足りていないのだろうと思っていたので、RSMN-2016という、ノイズ減衰性能は高く、定格電流が16Aの大容量で、かつ、アモルファスコア採用の飽和しない機種を2台、canarino DC power supply 12Vの2台の前に挿入した。
下段の銀の2台がcanarino DC power supply 12V。上の黒い筐体は、canarino fils 9 Rev.5。だんだんとラックの奥に移動させている。電源の方はこの位置で左に寄せると40cmのDCケーブルでcanarino dc dueに接続できる。アダプターと本体を結ぶ導体の長さは、電圧降下最大2%の条件でChat GPTに計算してもらうと、長くても意外といけそうだが、それはたぶん違うのだ。canarino DC power supply 12VとエルサウンドのDCケーブルを可能な限り短く結線するのが、次の目標の1つ。
フルテックの高級コネクター、FI-48NCF(R)。まずクランプは金属製が望ましい。また、IECインレット側コネクターはバネ式の接点の精度が極めて重要である。FI-48は剛性が高い純銅板でパワフルに電極を挟むという売り文句で購入した。非常に力強くIECインレットの電極を掴んでくれた。値段は高いけど、コネクターは質の高いものを使わないとね。導体よりも大事かも。FI-28M(R)にしたのは、ロジウムメッキで金属製クランパーで1番安かったから。電源プラグはこれで十分なのかと。ミドルクラスのプラグであるが、アースジャンパーのギミックなど芸は細かく、十分に優秀だし、コスパが高いと思った。canarino DC power supply 12V用のケーブルは位相を揃える意味で2本同時に作った。一本目のアース線の被覆を電工ナイフで一部切り裂いてしまったので、もう一本も同じ箇所に傷を入れて、同じテフロンテープの補修を施すなど、、、苦労した。素人には再現性の高い反復が難しい。
そして、このような道を通して、おそらく、おそらくだ、エルサウンドのリニア電源とOLIOSPECのcanarino DC power supply12Vにありうる限り最高の1次側を用意することになる。音痩せどころか、音数を増やし、考えてみればソリストよりも楽器が配置されており、その分だけ音数が多いバックバンドの色彩を解き放つのである。他方でハードロックバンドのシャウトも決して力感を向上させるわけではないが、損なったりはしないのだ。この比類なき1次側が完成すれば、それは発注した部材が届けばすぐに完成するが、(笑)、次は2次側だ。つまりDCケーブルとDCライン上のノイズサプレッサーと電圧変動を起こしにくいセッティングの探求だ。