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鼠色(ねずみいろ)

伊勢の旅では曇り空が続きましたが、写真を見返していると灰色にも色々とあってそのグラデーションがとても綺麗だなと思いました。
そして、日本の伝統色で、灰色(グレー)を調べてみると沢山の名前がありました。
名前は江戸時代につけられたものが多く、
〇〇鼠と言うように鼠色の名前を多くみました。
それは、江戸時代に火事が多くあり、灰色と言うと灰が火事を連想させてしまう為、あまり使われなかったのだそうで、ペットとしても愛されていた鼠を取り入れたのではないかと言う話があるようです。

今回は、私が旅先で見て来たグレーを元に
写真の中のグレーはこの色名ではないかな?
と写真と色名を合わせてみました。
色見本は今回は、
「和色大辞典」というWEB色見本のサイトを参考にさせて頂きました。

伊勢神宮 宇治橋
煤色
茶鼠
白梅鼠
藍炭茶

五十鈴川にかけられた神宮の表玄関
両はしには大きな鳥居があります。
こちらの鳥居は、
外宮内宮の正宮に棟持柱(むなもちばしら)
として使われていたものを式年遷宮で解体後
リサイクルしているのだそうです。
伊勢海老のしゃちほこ
皇大神宮(内宮)へ向かう途中
おはらい町で見かけました
紺鼠
藍鉄
勿忘草色
月白
二見浦の夫婦岩
夕暮れ時
月白
白鼠
御召御納戸
藍鉄
漆黒
二見浦の海岸に咲く花
ハマゴウ
(紫蘇科ハマゴウ属)
錆青磁
錆青鼠
銀鼠
鴇鼠
白梅鼠
藤色
藤紫

色見本と写真を見比べて出来るだけ近い色を探しました!初めて聞く名前ばかり、良い名前

ここのところ、関東では大気の変動が大きく、急な雨が続いています。
出先から家に帰る道で追ってくる黒い曇
早く帰ろうと足早になりますが、空を見上げて
思わず立ち止まりました。
象牙色の空に藍鼠、深川鼠、浅葱鼠色の雲がもくもくと湧き上がっていきます、
まるで水に墨汁をたらした時みたいに混ざり合って広がっていく様な、不思議な空に見えました。

東京
7月24日
正午過ぎ
源氏鼠
藍墨茶
象牙色
薄群青
月白

夏の日差しは強すぎて光で世界の色が飛んでしまう…
だから、暑い国はカラフルな配色が多いのでしょうか?
日本の風景は少し曇りぐらいが、優しい色も、重い黒も映えて、美しく見える様に思いました。
旅で持ち帰った配色があり、日々の配色に目を向け、気付くことが色々とありました。

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