トラウザーズパンツ【後編】
BROOKS BROTHERS
MAKERS
BROOKSEASE®️
pure wool
made in USA
古着屋さんで
ツータック、ダブルの
トラウザーズパンツを購入し、
自分サイズにお直ししてみました。
前編では、パンツの採寸をし、
自分のサイズに合わせる為にどこをどう直すか検討しました。
始め、ウエストをー13cmしたいけれど、パンツの幅は変えたく無いなと思っていました。
10cm以上ウエストを変える場合、
仕上がりがイメージ通りにばっちりといく事は簡単ではありません。
ただ大きいからサイズを合わせたいだけというのと、自分のスタイル(体型、履き方)に合わせるのではプロセスが異なります。
一度、仮縫いをし、最初の見立てで良かったか?
ウエスト、ヒップは詰めすぎてないか?
ウエスト、ヒップ以外のバランスはどうか?
など再検討しました。
1回目
ウエストー13cm(91cm→78cm)
詰めるところは
①後ろ中心 5cm
②後ろのサイド 1.5cmずつ
③前のタックを深くする 左右2.5cmずつ分散
仮縫いし履いてみるとウエストはピッタリでした。
初めは、ジャストウエストのハイウエストで
履きたいと思っていたのですが、ジャストウエストで履くと股くりが(股の下)がなんだか落ち着かない感じがしました。
[原因]
股上長さの違い
パンツの股上を測りますと26.5cm
私が履きたいウエスト位置で股上を採寸してみると29cm
2.5cm足りません。
2回目
[改善]
ウエストを2cmだし戻し
パンツを履く位置を2.5cm下げる事にしました。
後ろ中心で5cm詰めていた所を3cmへ
他、ヒップや、パンツの幅(渡り、膝、裾)
のバランスを良く見ました。
ヒップと渡りにゆとりがあるものは好きなのですが、そうすると膝、裾が細く感じてしまい
ゆとりが、ただのダブつきに見えて不恰好な気がしました。
思い切って裾幅を狭めテーパードパンツという手もありますが、このトラウザーズパンツは裾幅広く履きたいと思いましたので渡りを内側で1cm幅詰め、ヒップの辺りの両サイドの丸みを0.7cm幅詰めて整えました。
3回目
そしてパンツの丈決め
このパンツをどこで履くのか?
履くウエストの位置がとても重要です。
ベルトをするのか?しないのか?
サスペンダーで吊るのか?
履く位置が決まると丈を決める事が出来ます。
地面に裾が擦れないように、
裾が床から1cm程浮く位のロング丈に決めました。
そして、
元々のデザイン通り3.5cm幅のダブル仕上げに。
[元々の寸法と仕上がり寸法]
・ウエス 91→80cm
・股下70→68cm
・総丈96.5→94cm
・渡り38→37cm
・ひざ26.5→26.5cm
・裾24→24cm
【before】
【after】
メンズのトラウザーズパンツはレディースのパンツと作り方が違います。特に内側の作りはレディースパンツやジーンズ、などのカジュアルなパンツと違い色々なパーツがあります。
そして、変わりやすいウエスト周りのお直しが簡単に出来るよう、後ろ中心の縫い代が多くつけられています。ものによりますが、
大体3〜5cm程は大きくする事ができます。
今回は、メンズのトラウザーズパンツを自分のスタイルに合わせてリサイズ、お直しをしてみました。実際のトラウザーズパンツを採寸したり、改めて自分の身体を採寸し、数値化する事で、スタイルが明確に読めるようになりたした。何となく気になるとこも数値を比較してみると納得がいきます。
自分の好みのスタイルは何cmなのかな?
という目線を持つと具体的にどうしたら良いのか、改善策が見つかります。
今の自分に合ったカッコよい着方をこれからも追求していきます。
そして、
自分のスタイルをつくりたい、直したいという方のお手伝いが出来るよう日々力をつけていきたいと思います!