見出し画像

サリーから出来たパンツ


サリーの生地を使ってパンツのオーダーを頂きました。

サリーとは
インド、ネパール、スリランカ、バングラデシュ、パキスタンなど東南アジアの女性が着用する民族衣装です。
長さ5メートル前後後の細長い布で、身体を色々な巻き方で身に纏います。

お預かりしたサリーのひとつは
キレイな緑色
インドの古典舞踊である
オリッシーの衣装用サリーなんだそうです。

88㎝幅で450㎝程あったサリー
両端(生地でいう耳)の部分は
イカット(絣織)と呼ばれる技法で
柄織になっています。
イカットは織り上げた時
柄になる様計算され
縦糸と横糸双方を
それぞれ括って染色するのです。
柄は幾何学模様や自然のモチーフが多いそう。
中心は緑色無地ですがよく見ると、糸の色の濃淡があり生地に深みのある立体感を感じ、とても綺麗でした。

こちらのみどり色のサリーは日本で購入したお気に入りの生地だそうです。
そして、普段気に入ってはかれているパンツをお借りして
それを参考に、パターンを製作致しました。
丁度、パンツの裾にイカットの模様が来る様に、横地でとることにし丈を調整しました。
そして、実用性も考えサイドポケットも付けて!
ウエストはゴム使用に、リラックス出来るパンツです。

もうひとつのサリーはピンク色
こちらもイカット(絣織)で全体的に大きな柄が入っています。
肌触りが滑らかで柔らかく、お預かりした時からこれはパンツにしたら気持ち良さそうですねーと話していたものです。 

とても薄い生地なので裏地を付けるかどうかもご検討頂きましたが、一度そのまま一枚で仕上げる事に致しました。

仕上がりは、肌にまとわりついたり、透け過ぎたりせず十分1枚で履いて頂けました。

とても喜んで頂き本当に嬉しいです。

この度は、オーダーの他にもお洋服のお直しや、リメイクのご相談も頂きました。
お話しを伺う中で、
生地に一目惚れして、布や、洋服を選ぶ事
それゆえに、沢山、長く着過ぎてしまう事
など私にも経験があり、とても共感出来ました。
同じ様な生地や洋服を見つけようとしても、色の組み合わせや全体的な雰囲気が少し違うだけで選べないよね
という所も共感。

お気に入りの生地とカタチを組み合わせて
作るたった一つのオーダーメイド

お気に入りを身につけた時
ワクワクしたり
元気になったり
何かを頑張れたり出来る
そんなアイテムのひとつになれたら幸いです


オリッシーの衣装用サリー
シンプルで履きやすい
お気に入りのカタチ
サイドポケット付き
イカット(絣織)のサリー
柔らかなサリーの肌触りが
とても気持ち良い

いいなと思ったら応援しよう!