2022/7/20(水) -Day30- インドネシア バリ島〜ベトナム ホーチミン -Day1-
バリ島、インドネシアの最終日。
あまり寝られず3時に目が覚めるがうつらうつら二度寝。
何とか5時に起きて5:20出発。
ここから34km、バトゥール山周辺の高原地帯キンタマーニに向かう。
外はまだ真っ暗、そしてめちゃくちゃ寒い。
バイクを走らせてすぐに長袖シャツを着るがそれでも寒い。薄手のジャンパーも持ってくれば良かった。失敗したー……
中心部を抜けると街灯がほとんど無くなり辺りは完全に闇の中。
バイクのヘッドライトだけでは非常に心許ない。田舎は道路状況も分からず危険なので、時速25〜30kmの超安全運転で進む。
1時間ほど進んだ頃、寒さの限界で震えが止まらず休憩。
ゴール目前でそろそろ日が出てきたが、標高が高くなるにつれて気温が下がっている気がする。
辺りが明るくなってきたので先を急ごう。
6:40 キンタマーニにやっと到着。
バイクを停めて朝日を眺める。
キンタマーニの向かいのバトゥール山からちょうど朝日が上るところ。
雲海を見下ろすキンタマーニの素晴らしい景色を堪能。
早起きしてキンタマーニに来て良かった!
7:00 宿に向けて出発
標高が高い所から降りていくので良い景色が見えると度々止まって写真を撮る。
7:10 展望レストランがある散策エリアとコンビニがあったので小休憩。
コンビニで朝飯と無料シャトルバスに乗るためのe-moneyカードが売っていたので数百円で購入。ようやく身体が温まってきた。
帰りは1時間ちょいで宿に到着してバイクを返却。今回も無事で何より。
部屋で一旦休憩。
洗濯物を引き取ると2kgで300円、安くてありがたい。
ネットでベトナムの入国条件である旅行保険を購入。
11時過ぎにチェックアウト。
先ほど購入のICカードを使い無料のシャトルバスでUbungバスターミナルへ。
車内でアジア系のご夫婦からICカードの購入方法を聞かれたので教えてあげる。運転手からも買えるようだったが、倍の値段がしてたのでコンビニで買ったほうがいいよと。
バスターミナルで売ってくれればいいのに。
Ubungバスターミナルからクタ地区までもシャトルバスを乗りかえて行くことができた。
どこで降りようか考えていると乗客のおばちゃんが話しかけてくれて、次で降りれば空港行きのバスに乗れるよと教えていただく。
ありがとう。
13:03 無事目的のバスに乗り換えてングラ・ライ国際空港に到着。
空港はガラガラ。早めに出国手続きを済ませて中に入るが、乗客が少ないこともあってか全ての充電コーナーが停止。空港内のWi-Fiも止まっているので何もできない。
ここに来る前に飯食ってくれば良かった。カフェで値段も見ずにサンドイッチ2つとコーヒーを買ったら2,400円!缶ビールもあったがやめておく。
ベンチで数日分の日記を書いたりしてあとはダラダラ、早起きしたので眠い。17:25発予定の飛行機は遅れて出発。
5カ国目、ベトナム ホーチミンのタンソンニャット国際空港には21時過ぎに到着。
入国時に必要と書いてあったネットでの健康チェックの入力が分からず入国審査の前で手こずるが、別の職員の人に聞いてみるともうその必要は無いらしい。
コロナ禍で入国条件も刻々と変わっていく。
入国審査は非常にあっさりで滞在期間のみ聞かれてすんなりと入国。
ビザ無しでは15日間まで滞在できる。
ATMで現金を下ろせなかったので、とりあえずインドネシアルピアを2,000円ほど両替。
22:25 到着ロビーを出る
前もって空港から市内までの移動は調べてスクショしておいた。
ここから市内行きの安いバスが深夜2時までやってるから余裕で行けるはずと思っていたが見当たらない。
近くにいる地元の人らしきおばちゃんにバスのことを聞いてみると、利用したことは無いけど聞いてあげると、親切にも色々と尋ねて回ってくれた。空港職員を見つけて聞くと日中でバスは終わりでこの時間はタクシーだけとのこと。
やっぱりコロナ禍で通常運転ではない。
GRABタクシーを呼びたいがどこにもWi-Fiが無い……
腹も減ったしバーガーキングに寄りたいけど、このままタクシーで街中まで行こう。
それにしてもまた金額表示の桁が多くて、疲れてる頭ではとっさに計算できない。
10,000VND(ベトナムドン)で約60円だよな。
100,000VNDで600円、150,000VNDで900円ってことだな。
白タクがやたら声を掛けてくるが左端にあるタクシー乗り場へ。
念のため係員に市内までの料金を聞くが、メーターがあるから大丈夫とそっけない返事をされる。
GRABタクシーだとだいたい120,000VND(約700円)目安という情報は見ていたので、手持ちの現金で間に合うだろう。
案内されたタクシーはタクシーっぽくない感じだが、後部座席からかろうじて見える程度のもの凄く小さなメーターが確認できる。
宿の手前で降りてコンビニに行きたかったので、google mapで目印になる公園を指してそこまで行ってもらうことにする。
走り始めるとメーターはちゃんと動き出した。
運転手は「ベトナムは初めて?仕事で来たの?」などとフレンドリーに話しかけてくる。いかにも人が良さげでホームドラマとかでよく見る、名前は思い出せないが日本でバイプレーヤーとして有名なある役者の人に顔がよく似ている。
Google mapの現在地を見ても遠回りせずに行っているようで一安心。
たまに通過する場所の説明などもしてくれて30分ほどで目的地の大きな公園に到着。
メーターは135,000VND。普通に良心的なタクシーで良かった。
ところが運転手に現金を渡そうとすると受け取らない。メーターの金額を指して135,000でしょ?と聞くと、運転手は一瞬不思議そうな顔をしてからNoと言って電卓で1,350,000と出してきた。
もう一度メーターを指して確認するが、真顔で電卓の表示を指している。
どういうこと?10km弱で8,000円?
深夜ということを考えてもあり得ないだろ。
でも電卓で金額を提示されているし、こんな所でどうしようか……
手持ちが無いので一応カードが使えるか確認するが使えない。
すると運転手はATMに行こうと車を走らせ始めた。
……ヤバい、考えろ!どうしたらいい?
ほどなくタクシーは人気のないATMへ。
タクシーを降りて一応は試してみる。
が、金は下ろせなかった。
ダメだったことを伝えると他のATMに行こうとまた車を走らせる。
冷静に考えてこれはおかしい。
窓から警察を探してみるが、オフィス街で頼れそうな所はどこにも見当たらない。
2つ目のATMでもカードは使えなかった。
運転手は引き続きATMを検索して他に連れて行こうとしている。そしてなぜか当初の目的地からどんどん離れていっている!
そこで運転手に「おかしいだろ!高すぎる!」と抗議するが全く聞く耳を持たない。
もう乗り始めて50分以上経過している。
とにかくホテルに向かってくれと何度も伝えるが、まるで言うことを聞かない。
「いいからホテルに行けって言ってるだろ!」
怒鳴りつけたところで運転手はようやくホテルに向かった。
今日の宿「Hotel Sunny Saigon」に到着。
降りる直前に運転手は300,000VNDでいいよと言ってきたが何を言っているのだ。
トランクの荷物も降ろして入口に向かう。
ホテルに入ると自分より先に運転手がフロントの男性に話し始めた。
話が終わるとその男性が翻訳して、ATMに寄って遠回りしたので250,000VNDを払って下さいと。
「違う違う!こいつは最初に1,350,000と言ったから払えないって言ったの!本当は135,000なの」
分かってもらえなかったのでメモ用紙とペンを借りて、運転手に見えないように、
「まずメーターは135,000だったの。だけどこいつが言ったのは1,350,000!だからそんなの払えないと言ったらこいつがATMをぐるぐる連れ回した。始めから135,000だったらとっくに払えてるよ!」
運転手は大して英語を理解していないようだが、フロントにはようやく伝わったようだ。
「分かりました。あなたの言うことを信じます」
彼から運転手に改めて話をすると奴はなぜだか激昂している。
だが、再度フロントの男性から話をされて観念したのか、突然こちらに両手を差し出し殊勝な顔つきで「悪かった。申し訳ない」と謝ってきた。
「何だお前、さっきまでの態度は何だったんだよ、今さらごめんなさいって言われても知らねえよ!ふざけんなテメー!!」こちらも日本語で激昂。
向こうはひたすら謝りながら両手を差し出す。動画で晒してやろうとスマホを向けると必死に顔を隠している。隠し撮りで一部始終を収めておけばよかった。
握手する気など毛頭ない、怒りが収まらずにいると、じゃあという感じで奴は申し訳無さそうに250,000VND(1,500円位)の運賃を要求してきた。
「知らねえ払わねえ!警察呼んでもいいんだぞ!」
もう24時近い、本当なら23時には着いてたのに。どう落とし前をつけさせようか。
奴はもう時間が……そろそろ次行きたいんだけど……などとジェスチャーしているが知ったこっちゃねえ。稼ぎ時の時間にこんなことになったのは全部お前が悪いんだろ!!
このまま何時間も居座るか、しらばっくれて警察ざたになっても構わないと思うくらいブチギレていたが、腹減ってるしやっぱり早く休みたくなったので、メーターの金額よりは高いが一応はホテルまで辿り着いたので200,000VNDを払うことにする。
「ホントは150,000だよ。でもここまで来たから200,000だ。これ以上は払わねえ!」
運転手は申し訳なさそうにしながらも少し不服そうな表情。
「じゃあいい。お前にはびた一文払わねえ!帰れこの野郎!」
……しかしそんな問答をこれ以上繰り返しても仕方ない。200,000VNDで納得させ運転手を帰らせる。
ヘトヘトでチェックインの手続き。
とりあえずこのフロントの男性がまともで良かった。
「彼は悪いドライバーだからああいうのに出会ってしまったらまずはホテルまで行けばいいよ」
「うん、ホテルに行けって言ったんだけどね。どんどん離れてATMに連れて行かれた。
どうもありがとう」
ハァ〜、この旅一番の激怒。
せっかく着いてすぐ親切なおばちゃんに出会ったのに、あのクズ野郎のせいでベトナムの印象マイナス5億点からスタート。
ようやく部屋に荷物を置く。
しかし人の良さそうな顔しておいて、1,350,000って電卓出してきた時のあの真顔は忘れられない。あれは普段から常習でやってる奴の表情だな。詐欺師の顔。
ベトナム初めて?って聞いてきたのも振りだよな。
空港の正規のタクシー乗り場から乗ったのに、メーターがあるから大丈夫とか言ってたあの案内係もグルだな。
800円の料金を8,000円って……この俺を騙せると思ったかクズ野郎!!!!!
怒りが治まらないがとりあえずコンビニへ。
おにぎりとサンドイッチ、それにビール3本飲まなきゃやってられない。
そして部屋は8階なのだが窓が全く役に立たないほど外の爆音が半端ない。
ここは歌舞伎町のど真ん中みたいなエリアだろうか。やっちまった……
深夜1時、そろそろ静かになるだろうかと思ったが外は相変わらずの爆音。
深夜2時、もういい加減に静かになるだろ……
結局爆音が鳴り止んだのは早朝4時。
こんな所に3泊も取ってしまった……
明け方に就寝。