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2025-01-10 R.E.M. AUTOMATIC FOR THE PEOPLE/1992
わりといつもそうだけど、今日は特に内省的な気分なのか。
そんな日はいつもこれが頭をよぎる。
もしかしたら人生で一番多く&長く聴いているかもしれない一枚。
リリース後まもなく買っているので、かれこれ30年以上飽きることなく聴き続けていることになります。当時CDで買ったものは今も持っていて、さいきんレコード盤を新たに買いました。
死ぬときは棺に入れてもらおうか。(プラスチックやビニールはだめかな?)
どんなに大切なものや大好きなものも、死んだらなーんにも持っていけないもんな。
さっきの異空のあと、ずっとリピートして聴き続けています。
R.E.M. AUTOMATIC FOR THE PEOPLE/1992
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高校生の頃、FMラジオで海外の音楽番組を聴いていました。
AMERICAN TOP 40(AT40)
いまもやっているんだろうか?と思って調べてみたら、日本では記憶通り1994年で放送終了…が、まさかの、復活している!
深夜26時くらいまであるAT40の放送を毎週テープに録音して、勉強しながらずっと聴いていました。そのなかから気に入った曲のアーティスト名や曲名を一生懸命聞き取って、CD屋さんで買い漁るという日々。お小遣いはほとんど洋楽のCDにつぎ込んでいたと思います。あとは和田誠さんや伊藤正則さんのHR/HM系のラジオとか。とにかく情報源はFMラジオや深夜の音楽番組。90年代ってそういう時代だった、と思っています。今は配信で楽にいっぱいPV見れていいねー。
このR.E.M.もAT40で知りました。
Automatic For the Peopleの後に出ているMONSTER (1994)の1曲目のWhat's The Frequency, Kenneth?にかなりインパクト受けたのは強く記憶に残っています。当時の未解決事件を歌った曲だそうです。当時ぜんぜん聴き取れなかったけど、かなり社会派な R.E.M.。ただ、当時の日本ではあまり知られていなかったのか、MONSTERは国内版CDを近所で買えなくて、その後浪人生だったころに中古CD屋さんで輸入盤にようやく出会えてゲットしました。
正直Automatic For the Peopleとの出会いがはっきりしない。
ラジオで洋楽を聴き始めた年の記憶とアルバムリリースの年の前後関係が矛盾する気がする。シングルカットされた曲が流れたとして、ラジオで聴いて、当時R.E.M.と認識できただろうか?全然そんな気がしない。でも確かに、ラジオで2曲ほど、アルバムからシングルカットされている曲を聴いた記憶がある。
それとも、実際ラジオを聴き始めた年が自分の記憶よりももっと前だったら?だとしたら、ほんとの洋楽デビューは高2の時のAerosmithじゃなくて、高1で出会い、いまもつながっているスーパーレア友であるMちゃんの影響か?
いや…よく考えたら中学生の時にLevi'sのCMで使われてた曲必死で探していたのを思い出しました。(それはまた別の機会に。)
とにかく通学で使っていた駅ビルに入っていたCD屋さんで手に取り、帯で世界で売れまくっているアルバムだというコピーを見て買うことを決めた記憶があります。どんな曲が入っていたか、1曲も知らなかったと思います。めちゃくちゃワクワクして家に帰ってCDプレイヤーで聴いたAutomatic For the Peopleの印象は…
え、暗い・・・
もうね、1曲目の始まりが、暗いんですよ。。
そして、全体を通して抑え目なトーン。MONSTERは全体的にうるさめで、とても対照的。同じバンドですか?と思うくらい。
うわー失敗したか?
ってオロオロした記憶もあります。
でも、そのまま1枚聴き終わると、また最初から聞きたくなる。止められないんです。とても不思議でした。そして、それが30年以上つづいている。オバケみたいなスルメ盤。
私が書いても面白くないけど、私が感じたのとほぼ同じことを芸人の永野さんがしゃべっているのでぜひ見てほしい。もう、うなずきすぎて首がもげて落ちそう。そして、永野さんと結構音楽のツボがかぶっており共感できる部分が多い。
もう体にしみこみすぎてどれも好きすぎるけど、アルバムを聴いた中ですごく惹かれて、鬼リピートしたのは、ダントツでこの曲。
Nightswimming
美しくて、切なくて、ノスタルジックで、泣きたくなる。まだ若手だったころ、ブラックなプロジェクトで疲れ果てて会社の屋上で聴いていました。
ピアノで繰り返される旋律が夜のプールの水のゆらめきのよう。ずっと身をゆだねていたくなる。