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ドイツの子育て-砂糖の量-
★おやつ
ドイツはチョコレートとアイスの解禁が早い。
日本では3歳までは食べさせない、ということが珍しくないと思うが、こちらでは1歳児から普通に食べている。
保育園のせいもある。
私もなるべくチョコとアイスは後回しに、と思っていたが、気が付いたら保育園で勝手に与えられていた。
保育園に迎えに行ったときに、私が家ではまだ与えたことのない、クッキーやらグミやらを、子どもが食べていたのだ。
これはちょっとショックだった。
また、保育園では子どもが誕生日の時に、親が手づくりのマフィンやケーキをクラス全員分差し入れる。
私はバナナで甘みを付けて砂糖控えめにしたマフィンにしたりしていたが、ほかのママさんたちの手作り品をみると、チョコチップがどっさり入ったマフィンや、砂糖でびっしりアイシングされたケーキなど、とにかく砂糖の塊のような品物。
しかも、一クラス15名くらいいるから、単純に1か月に1回以上、そういった砂糖の塊を、昼食のデザート以外に食べていることになる。
季節の行事でも、チョコレートを食べる機会が多い。
クリスマスとイースターの時期は、とにかく国中がチョコレートであふれかえる。
保育園でも、クリスマス休暇やイースター休暇の前になると、子どもたちにサンタやウサギをかたどったチョコレートが配られたりするし、近所の知り合いのおばさんや、行きつけのお肉屋さんなども、子どもを見るとチョコやグミをくれる。子どもにチョコレートを食べさせることは国策なのではないか、と思うほどである。
日本のようにカロリーカットやら糖分控えめ、なんてものは少ないし、逆になんでそんなに無駄にカロリーを追加するんだろう、と思うものさえある。
例えば、アイス。子どもにはチョコチップやグミ、マーブルチョコを無料で乗っけてくれる。無料はありがたいが、私にしてみれば、そんなのいらーん!だ。
とはいえ、ドイツ人で太っている子どもや若者を見ることは比較的少ない(対して、アラブ系の子どもはタプタプした子をよく見る)。
10歳くらいまでは、みんなスラーとしたまっすぐな、折れそうな足をしている。
これが、30-40代になると、運動をしない人はおなかが出てくるが(たいていビールのせい)、あれだけ砂糖を摂取していて、若いうちに太らないのは逆にすごいことだなと思う。
ただし、田舎だとこれは事情が少し異なるようだ。友人を訪ねて少し田舎に行ったときのこと。
子どもと一緒にスーパーに行ったら、まず入り口のパン屋で丸いドーナツをもらい、お肉のカウンターでソーセージをもらい、レジには「子どもさんにどうぞ」と書かれたバナナがあった。ううーむ、田舎の子は確かに体格がいいなと思っていたが、そういうわけか。
子どもにお菓子や特定のもの(チョコなど)を禁止にすると、変に欲が高まって、友だちの家に行ったときに貪り食う、ということが起こるので、それもよくないと思っているが、もうちょっと砂糖の摂取量は減らしたほうがいいように思う。
※ちなみに、実際、チョコレートはおいしい。私は日本ではそれほどチョコレートを食べなかったが、ドイツではなんとなく食べてしまう。
ただ、日本のお菓子のほうが、「研究を重ねた結果できあがったおいしさ」を感じられるお菓子が多いと思う。日本のお菓子業界の努力はすばらしいと思っている。