ドイツでの結婚の手続きについて
ドイツでドイツ人と結婚した。
手続きは、当時、結婚相手のドイツ人とドイツ国内で遠距離だったということと、当時二人が住んでいた都市のいずれでもない都市で入籍式をすることにしたことによって、余計な時間と労力が必要だったほかは、比較的スムーズだったと思う。
日本人の私がそろえなければならなかった書類は以下のとおり。
1.戸籍謄本(抄本)とそのドイツ語訳
※翻訳を依頼する前に、日本の外務省でアポスティーユをとる必要がある。
※ドイツ語訳は書類を提出する市役所に問い合わせたほうがよい。指定の翻訳会社を提示してくる場合がある。
2.独身証明書(Ehefähigkeitszeugnis)
※日本の市役所でとったものは、翻訳を依頼する前に日本の外務省でアポスティーユをとる。その後、ドイツ語訳する。これも戸籍謄本の翻訳会社と同じところに頼むとよい。私の場合、戸籍謄本と合わせて100ユーロ程度だったと思う。
※住民登録しているドイツの都市の住民局でも同じものを取得する。
3.パスポート
私たちはこれらの書類を、まずは彼の住む都市の戸籍課に持っていき、不備がないことを確認してもらった。
その後、入籍する予定の都市の戸籍課に出向き、入籍日の予約をとった。
日本からとってきた書類の有効期限が3か月とのことで、ここまでを書類の取得から3か月以内にしなければならなかった。
入籍日までに用意しなければならないものは、
1.結婚指輪
2.結婚証明書をとじるファイル
3.当日のバックミュージック。
結婚指輪は、既成のものを買うのではなく、工房で手作りしている職人さんのところに行き、オリジナルで作ってもらった。素材をプラチナにすることは最初から決めていたし、石のないシンプルなデザインにしたかったら、既成のものでも見た目は変わらなかったかもしれないが、細かいフィット具合などがやはり違うように感じる。
結婚証明書のファイルは、革製のものを購入した。いわゆる専用のファイルは、指輪や♡柄、花などをデザインにしているものが多く、なんだか「いかにも」というかんじがしてあまり気に入らなかった。
普通の文房具屋さんにいったところ、本革のファイルがセールになっていた。それを生産している会社が最近廃業したためで、再生産はないという。とても気に入ったのと、再生産はないという付加価値に惹かれて、これを購入。時間がたってからの皮の味わいも楽しみである。
バックミュージックは、①入場、②誓いの言葉、③指輪の交換、④退場、それぞれのシーンに1曲、計4曲を選んでCDにして持参すること、と言われた。
私たちは、ジブリの映画の中から2曲、葉加瀬太郎の曲を2曲選んだ。これは、戸籍課の人にも好評であった。
さて、この手続きが済めば、あとは当日の服装や招待客をどうするか、という、どちらかといえばわくわくする準備のみだ。それについてはまた。