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ドイツとの出会い

ドイツ語との出会いはすでに20年以上前、大学の第2外国語でドイツ語を選択したとき。この時、専攻は英文学🌸だった。

英語が好きだから選んだ学科だったけど、実際に学び始めてすぐに違和感を感じた。どうも私は文学📚には興味がないらしい。当時はインターネットがもまだまだ普及しておらず、大学のHPから情報をさっと集めるなんてことができなかった時代。それに、ベビーブームの世代で、大学側は呼び込まなくてもいくらでも学生が来てくれていたから、オープンキャンパスやら学校説明会などもなかった。だから、私は立地と偏差値と学部のイメージで受験校を決めた。

入学してすぐに気づいてしまったこの違和感。どうしよう、、、。

そんなとき、第2外国語のドイツ語✐がなんだかとても楽しいことに気づいた。それと、せっかくドイツ語をやるのだからと、他の選択科目で「ドイツ事情」なるものをとっていたのだが、これが私には当たりだった。自分でドイツ関連の本を1冊読み、内容をまとめて発表、という授業だったが、ここで、ドイツのいろんなテーマに触れることができた。

そこで思った。ドイツのことをもっと知りたい。それにはドイツ語をもっとちゃんと学ばなければ。

その時から、私の仮面浪人生活✐がはじまった。

ただし、受験するのは1校のみとし、そこに落ちたらそのまま英文科でやっていくことにすると決めた。よかったのは、1校に絞ったらその大学の受験対策だけに集中すればいいこと。さらに、過去問をみたら、英語に関してはTOEFLとTOEIC対策の問題集がいいということがわかった。それなら、大学受験が失敗に終わっても、TOEFLかTOEICの受験につなげればいいから、勉強したことは無駄にはならない。がぜん、やる気がでた。

夏休みには浪人中の友だちに交じって、予備校の自習室に出入りして勉強した。もちろん、今の大学にそのまま通う可能性も考えて、1年生から教職科目もとった。サークルには入らなかったが、目標があったから寂しいとは思わなかった。それに、その大学でちゃんと友だちもできた。結果的に1年しか通わなかったのに、今でも彼女らと連絡が続いているから不思議といえば不思議だ。そういう意味ではちゃんと縁のある大学だったのだと思う。

1校しか受けない分、チャンスを増やそうと、受験日の異なる地方受験と本校受験の2回、受けることにした。受験料も倍、地方は新幹線代もかかるが、この際仕方ない。

さて、受験が終わると、私はもう合格を確信していた。特に英語の問題は量が多いことで有名だったが、知っている文章がいくつか出たおかげで、手を止めることなく問題を解き、制限時間内に全問題に解答できたのだった。ちょっと興奮気味に、駅ビルでお土産の珍味を買って新幹線に飛び乗ったことを今でも覚えている。

こうして、私とドイツ・ドイツ語との長いつきあいが始まった。



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