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ベランダにねこが来ない

引越しが終わり、いよいよ新しい街での生活が始まりました。
27歳にして、仕事も恋愛も全てリセット。
間違いなく2024年は私の人生のターニングポイントだろう。

私の新居から妹の家まで徒歩10分で、ちょうど真ん中に一蘭がある。 
妹の仕事終わりに集合して一緒にラーメンを食べた。
妹とこういうのやったことなかったから新鮮でちょっと照れ臭い。

東京でとにかく不用品を捨てまくったせいで
一から部屋作りをしないといけなくなった。
ほとんど元彼と揃えた家具だったので捨てて正解だったけれど、部屋の雰囲気がこれまでとガラッと変わったのでなんだか落ち着かないです。

新居は大通り沿いのマンション。
これまでは1階だったんだけど、今回は8階になりました。
空が近いって最高だ。
空港が近いので飛行機がビュンビュン飛んでいて、まあまあ音が響くけど
飛行機が大好きなので音がするたびに窓の外を眺めてしまう。
ただ今まではベランダの室外機の上で野良猫が寝ていたことがよくあったけれど
さすがに8階には来なくてとても寂しい。練馬のねこたち、元気に生きてね。

好きな人とも物理的距離が近くなったわけだけど
9月は全然連絡が返ってこなかった。電話も一回もできなかった。
近づいたり離れたり、舞い上がったり落ち込んだり。
連絡が来ないスマホを何度も確認するたびに脈がないことを実感して胸が痛くなる。だんだん私の心が持たなくなりそうな予感もしている、よくない。
10月は電話できますように。

家族が引越しの手伝いにきてくれて、夜はみんなで近所の居酒屋に行ったんだけど
母親がふと「こんな幸せな日が来るとは思ってなかったよ〜」と言った。
家族全員で飲みにいく機会なんてこれまでなかったので不思議な感じだったけど、喜んでくれる母親を見てやっぱり近くに引っ越してきてよかったなと思った。
長女なのに両親には迷惑をかけまくって生きていたからこれからはちゃんと親孝行もできたらいいなと思います。

新しい会社に入社するまで少し時間があるので何かしようと思って近所のドラッグストアのバイトの面接に行った。
今回の会社は副業OKなので、休みの日にちょっとでも働いてお金を貯めたいなと思って軽い気持ちで応募したんだけど、バイトの面接を受けるのは6年ぶりぐらいだったので完全に舐めていた。
「志望動機は?」「このお店に来たことはありますか?そのときどんな印象でしたか?」「自己PRをお願いします」など、正直何も考えていなくてあたふたしてたらしっかり落ちた。
名前も聞いたことのないドラッグストアで、ただ家から近いという理由で選んだだけだったので落ちて当然だと思う。一緒に面接を受けた大学生の女の子は模範すぎる解答を時々詰まらせながら一生懸命喋っていた。あの子は受かっていて欲しい。バイトは諦めました。

ここ数ヶ月なにかと面接を受けまくっていて思ったけど、自分のことを誰かに審査されるのって何歳になってもすごく怖いですね。世の中の働いている人を見ていると、みんな誰かに審査されて選ばれてきた人間なんだなと思うようになった。
暇なので多分心が病んでいる。

急に寒くなってきて一気に秋を感じるようになった。
東京の家は近くに大きな金木犀の木を植えている家があって、
元彼と夜バイト終わりによく散歩をしていた。
1年前ぐらいにその家の前にコインパーキングができて、
香りが全然しなくなってしまってすごく悲しかったのを覚えている。
実家の金木犀は今年も元気に咲くだろうか。
「咲く年と咲かない年があるんだよー」とこの前父親が言っていたけど
金木犀ってそんなもんなのかなあ。

まだ始まったばかりだけど、色々と不安に押しつぶされそうになっている。
わかってはいたけど飲みにいく友達が近くにいないのってこんなに心細いんだ。
仕事が始まればある程度交友関係も出来るかもしれないけれど
今はどうしても孤独感が消えない。引越したばっかりだししょうがないか。
くよくよしない、なんとかなる!

今日も読んでくれてありがとうございました。
楽しい10月になりますように!
おやすみなさい


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