他力本願でUK Hardcoreを作ろう
おはようございます、Anti-Aging Record 9期生のBeqqorです。OBになってしまいました。
主にハードルネッサンスを作って生活してきたのですが、最近はUK Hardcoreが主軸になりつつあります。
そこで、私がUK Hardcoreを作る際にめちゃくちゃ参照している動画や記事をひたすら並べていくことにしました。これで誰でもある程度UK Hardcoreが書けるはず!
※この記事は「Anti-Aging Record Advent Calendar 2024」12/24分の記事になります。他の記事が気になる方は以下からどうぞ。
☆BeqqorのYouTube
☆BeqqorのSoundCloud
☆BeqqorのTwitter
日常:https://x.com/mrcl_drm0224
作曲:https://x.com/Beqqor
☆こんなUK Hardcoreを書いてるよ
1 他力本願リード
これを見ましょう。
私はリードの構成音を全てSylenth1から作ることが多いです。サクッと組めて便利。ど真ん中で鳴らす芯+芯を支えるシンプルなSaw(ステレオ60%くらい)+高域を埋めるオクターブ上Detune強めのSaw波(ステレオ100%)みたいな構成にしがちですが、なんとなく空間が物足りないので修行中。
この動画で一番参考になったな~と思っているのは、コードの低域を切る部分。M/S処理ができるEQでMidを多めに削るようにしたら出音が大分良くなった気がしています。プロってすごい。
後はTANO*CのDTM講座もめちゃくちゃ参考になるんですよねぇ…復活しないかしら。
2 他力本願ベース
ベースはこれ。Serumって本当に便利。
普段はこれを元にした原型のプリセットを作って、曲毎にダッキング等をいじって調整してます。
後はハードスタイルキックのサンプルをSpliceから拾ってきてベース部分だけ使うのも手。Nimble Kickが輝きます。Tail部分だけソロで鳴らせるので、古めのハードスタイルキックを突っ込むと前のめりに鳴るベースが作りやすくて助かります。
3 他力本願ドラム隊
これ買いましょう。
AARのOBでお馴染みこんにちはさんが紹介されているのを見て買いましたが、本当に使いやすい。キックは記事で紹介されているModern Punchy (A)の使用率が一番高いですが、65種類もあるので適当にDAW上に放り込み気分や雰囲気にマッチするものを選ぶ…みたいな使い方も良くやってます。アタック強めのキックとか結構助かる(Lazer Punch (C)とか)。
後は、この間のM3-2024秋の新譜に入れていた「Dreamscape」 (Genre : Hard Renaissance) のキックにPSY Future 2 (G)を使いましたね。トランスのキックの質感に近いのでハドルネと相性が良いです。
ちなんでおくと、こんにちはさんのブログには時折UK Hardcore Tipsが紹介されているので定期的に読みましょう。
後はNhatoさんが以前出していたこれにもかなり助けられています。incl. 100+ Samples目当てで購入した思い出(最近ようやくSpireを買いました)。
4 他力本願展開制作
ドロップの構成づくりはこれが参考になります。…おすすめしている動画があまりにも有名どころすぎるかもしれない…。誰かに「UK Hardcore作りたいんですけど…」と言われた際には真っ先にこれ送ってます。
ドロップ以外(ブレイク)に関しては特に「これ!」という決まった動画もないですが、プロジェクト解剖動画や制作生配信はHow toで解説されがちなサビ部分以外にも焦点を当ててくれるのでいいですよねぇ。
わりと「ボーカルとパッドとベース置く以外何したらいいの??」となりがちなので、細かい音の配置はこういうのを齧って真似してることが多いです。
5 もはやメロディすら他力本願したい時は
UK Hardcoreは大体ブレイクにボイスサンプルが入っていますが、あのメロディをそのままリードで鳴らすとめちゃくちゃそれっぽくなります。
全くそのまま、ではなく崩してリズムを付けるとオリジナリティが出て嬉しい。
もしくは、耳コピがてら既存の歌モノ楽曲をリミックスしてみましょう。世に出すのは難しいですが、個人練習としては最適だと思います。
Tatsunoshinさんが「UK Hardcoreは歌えるメロディが大事」とTwitterでおっしゃっていたのですが、歌モノのメロディはもろ「歌うためのメロディ」として作られているので、そういうのをリードメロディとして鳴らしてみて「こういう動きをすると気持ちいいのか~」という感覚を掴んでいくと良いでしょう。
既存曲のメロディがリードメロディとしてかっちりハマっている例:
(ところで、Sugar We're Going Down / Tweekacore & Gammerは音源化されないんですかね…)
EX. リードメロディあれこれ
色々聞き齧って思ったのは、
一定のリズムパターンに沿ってメロディを置く
1オクターブ程度の跳躍が挟まると気持ちがいい
あたりですかね。普通に歌モノのメロディと考え方は近いのかな。リードメロディをみんなで合唱すると気持ちが良いので、覚えやすいメロディであること(≒聴いたことがなくても、その場で1フレーズ聴いてなんとなく歌えるメロディであること)は結構大事だと思ってます。
おまけとして個人的に良いメロディだと感じているUK Hardcoreをプレイリストにまとめてみました(随時更新するかも)。インプットを増やしていい曲を書きましょう。
おまけのおまけ:「私はよく分からないですけど皆さんあちらの方に行かれてますね」版 on SoundCloud↓
まとめ
他力本願でUK Hardcoreを作る方法でした。色んなコンポーザーさんが出しているHow Toを齧っていくだけでそれっぽい音楽が1曲拵えられるので、作曲の勉強が本当にしやすくて助かっています。コンポーザーさんたちありがとう…。
他の方が書いた記事や動画にひたすら誘導していくだけなので大した記事ではなかったと思いますが、これを読んで「UK Hardcore、作れるかも…」と思ってくれる人が一人でもいれば幸いです。とりあえずSylenth1とSerumとEssential Kick Drumsを買うところから始めよう。
ではでは~。
余談
本当は今日までに「ペトリコールを渡って (Beqqor's 170 Bootleg)」を世に解き放とうと思っていたのですが、動画を作っておらず…。SoundCloudにこっそり置いておくので、よろしければ聴いてやってください。
サムネ等々をちゃんと作ったらYouTubeにも上げますね。