見出し画像

「私は 手話 をやる。」なぜならば…。に続く言葉を考えてみよう

ネイティブになる?ならない(楽しむだけ)?その先にあるもの

手話学習の目的はナニ? ネイティブになる事?楽しむ事?

ネイティブになりたいか、なりたくないか、というより
ネイティブになるの? ならないの? どうなりたいの?
何がしたいの? 誰の為にやってるの?

そこを決めずに、手話をやっている人が多いな、と。

それ自体が悪い事ではないのだけれども、
「一生懸命やっているから、いつか自分の手話も伝わるようになるハズ」
などと思って手話をやって、
結局難ろうの方々に「それじゃ伝わらない」と言われると
「こんなに頑張っているのに」 となる人が多いな、と。

そんな簡単なモノではない もしくは 楽しければいい♪ って、
手話を始めたのでは? と、客観視していて、思う事があります。
(手話をやっている全ての方々が、というわけではありません)

難ろうの方々の為になりたくてやってるなら、そうすればいいし
自分が楽しみたい、手話が楽しいからやるんだったら、そうすればいい。
なのに、なんだか、周囲の声に振り回されてフラフラしてる人が多いな、と。

「難ろうの方々の為に」が、免罪符になる?

手話を学び始めると、必ず誰もが通る道がある。
難ろうの方々は、生きる為の命がけの手話をしているから
「手話が辛いから、一時 手話から離れます」なんて、出来ない。

・「難聴ろう者さんの為に」
・「難聴ろう者さんの役に立ちたくて」
それを言う事が免罪符であるかのようにアピールしながら、
覚悟のない手話を発信している。
難ろうの方々は、それを見て、どう思うんだろう?

手話をやり始めると、必ず誰もが通る「通過儀礼」

楽しいはずの手話が、苦しくなる気持ちもわかります。
一生懸命やるからこそ、そうなる。
手話をやり始めると、必ず誰もが通る道なのかな通過儀礼なのかな、とも思います。

なのに「ネイティブな手話を諦めて、他の活動をする」という人は少ない

本当に難聴者やろう者の役に立ちたいなら、ネイティブを目指せばいい
ネイティブに手話ができる人や手話通訳ができる人は足りていないですし。

しかし、ネイティブになるのが難しいと感じるなら、
他の方法で役に立つことを考えた方がいいのでは? 
と、思います。

でもなぜか、みんな「手話」をやりたがる。
それだけ手話が楽しいからでしょうね。

勝手に難ろうの方々を「可哀そうな人」にする風潮がある?

そんな風潮で「だからワタシ、ガンバルの🥺」と言う人も散見。
難ろう当事者でもないのに「難ろうはこんな苦労があったんです!」という事を発信する人は多い。
それは事実だし、広く知ってもらいたい事、誰かが訴求して行かなくてはならない事ではあるけど
それを言う人の姿勢が中途半端であったら説得力もなくなります。

何にも知らない人は「そうなんだね、頑張っててエライね」となるかもしれませんが手話を母語にする方々が、それをどう思うのか。
聴者の手話に対して怒るのも無理はありません。

難ろうの方々が気に障る部分

また「難ろうの方々は可哀そう」といった気持ちがどこかに見え隠れしたまま手話をやるのもどうかな。。。
多分、その滲み出てるモノが、敏感な難ろうの方々には気に障るのでは

同じように「難ろうの方々は幸せなんだよ!」なんて言う人もいますが、
難ろうの方々は気付いています。
「本当は可哀そうって思ってるでしょ?」と。
結局、難ろうの方々におもねる様な事を言ったりやったりしている
そういう風に見えちゃう…という仮説ですが、難しい課題ですよね!

障がい者さんを特別扱いしなかった

ハニポの前身となったチームでは、難ろうの方に限らず、
障がいのある方々がたくさん手話歌に参加してくれましたが
配慮や考慮はしても、誰のことも特別扱いはせず、
特別扱いを希望する方へは、言う事は言ってきました。

逆に手話ネイティブの方がいても、特別扱いもしなかったので
「障がいがあるのに特別扱いはないんだ」
「手話上手なのに特別扱いしてくれないんだ」
離れて行った人も少なくはありませんでした。

「手話の世界をどうにか出来ないかな」と考えてこのコミュニティを
作ったのももしかしたら、一番の根っこはココがポイントかもしれません。

「手話」ではなく「歌」から広げる難ろう理解へ

私たちは、手話ではなく手話歌をやります。
手話を教えるのではなく、「手話歌」を教えます。
手話の為の手話歌ではなく、聴者に対して難聴者やろう者の理解を深めてもらうために使うことを考え、スキームを作ってきました。

どうしても、歌や音楽には「聞こえ」が必須ですから
「もし、このメロディが聞こえなかったら?歌詞が理解できなかったら?」
という視点から
「耳が聞こえない、聞こえにくい人が世の中にはいるんだよ」と
「聞こえない世界がある、という事を教えていく」といった感じです。

依頼が増えてきました(手話歌講師募集中)

そのようなスキームを広げたくて、この半年間、SNSを飛び出してリアルな営業を色々してきて、やっと少しずつ、小学校関連を含め、レクチャーの依頼が来るようになりました!

しかし、このような視点で、私たちの作ったスキームで
難聴者やろう者の理解を教えられる手話ができる人が足りていません。
ネイティブな手話ができる方は、ぜひ教える立場で活動を手伝っていただければ助かります m(__)m

私は手話をやる。なぜならは? ➡ネイティブになるために? ➡誰かに難ろう理解を伝える為に?

また、手話がネイティブに出来なくても、こうした「難ろうの方々がいるよ」という事は、伝えられます。手話や手話歌をやっている方は
ぜひ、その学んでいる事を一緒に役立てて欲しいです。
ぜひ、メッセージやInstagramのDMからご一報ください。

#手話 #難聴 #ろう #DEAF #手話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?