Be Talk ♯58 一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団・野口 理佐子/アースデイ特別インタビュー前半|株式会社Be 公式note
こんにちは。
株式会社Beの広報担当です。
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SDGsに取り組む企業や、そういった活動をしている素敵なゲストとの対談をお届けしています。
ゲストの方の『Beの生き方』を探っていくなかで、新たな一面が見られるのが面白いところです!
今回は、Be Talkの第58回目のレポートです♪
ゲストは一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団、専務の野口理佐子さん。
野口さんが環境問題に興味をもったきっかけや、起業当時の思いについてインタビュー形式にて伺いました。
こちらのnoteの記事は、YouTubeの動画と合わせてご覧ください。
動画はこちら。
https://youtu.be/KfbYWsPcOIQ
一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団とは
一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団は、多様性あふれる日本本来の自然環境を取り戻すこと、そしてその中で人々が豊かに暮らせるような社会を築いていくことへの思いを胸に活動している団体です。
法人名であるC.W.ニコル(クライヴ・ウィリアム・ニコル)は、イギリスのウェールズ出身で、来日後日本国籍を取得した、作家 兼 環境保護活動家の方の名前です。
C.W.ニコルは、来日後「日本の美しい自然環境を取り戻したい」と、居住していた長野県の黒姫で荒れ果てた森を買い、”アファンの森”と名付けて森の再生活動を開始。
現在では多くの生態系が蘇りつつあります。
(※アファンとはウェールズ語で”風の通るところ”という意味だそうです)
そんなC.W.ニコルと出会い、一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団の設立を行ったのが、今回のゲストの野口さんです。
「本来の地球の姿に戻したい!」という思いをきっかけに
30歳のころから環境コーディネートをする会社を起業し、環境を守るお仕事を続けられている野口さん。
現在では主にC.W.ニコル・アファンの森財団で活動しています。
何が野口さんをそこまで突き動かしているのか。
環境問題について興味を持ったきっかけを伺ってみました。
質問:環境に興味をもったきっかけを教えてください。
野口さんが興味を持ったきっかけは、17歳のときに小笠原諸島に行ったときのことでした。
そこにある美しい海、様々な生き物が生きていることに、細胞レベルで大感動した体験が大きいそう。
その美しい小笠原諸島の大自然と比べて、当時住んでいた横浜の海は汚く、「地球は病んでいる!」と感じたようです。
そこで「本来の地球の姿に戻したい!」という思いがきっかけとなり、環境に対して興味を持ち始めました。
仕事とボランティアの活動の内容の矛盾感から起業へ
社会人になった当時、小笠原諸島に空港をつくるというプロジェクトにかかわっていた野口さん。
しかし、
・空港を作るために小笠原諸島を開発して環境を壊す仕事
・ボランティアで自然を守る活動
の間での矛盾感が拭えず、周囲の猛反対を押し切って起業の道へ。
環境問題へ向き合う仕事で食べていくという決断は、私の想像以上にハードルが高いチャレンジだったのではないかと思うと、野口さんの行動力は本当に尊敬に値するなと思いました。
現在、財団を支える多くの支援者の心を動かしているのは、この野口さんの熱い思いなんだろうなと、話されている野口さんの本気の目や表情からも感じることができました。
植林イベントに参加して知った、意外な環境破壊
そんな野口さんの起業当時の様子についても、伺ってみました。
質問:起業した当初はどのような活動をされていたのですか?
「想いが先行したことで、全然知識がなかった」と野口さん。
小笠原で植林を行うイベントに参加した際、苗木が不足し、その苗木を全国から調達する部門で活動をしました。
活動後にふとご自身の活動内容に対して「これでよかったのかな?」と感じたことを植物生態学者の先生に相談したことがあるそう。
そこで、「木は自分で移動ができないから、同じ木の種類でもその地域に合った独特のDNAを持った木が存在している」ということを知ったそう。
また「全国から苗木を集めることは、その地域独特の木のDNAを薄めてしまい、何百年後かの環境破壊につながる可能性がある」ということも言われました。
環境を守っているはずが、環境を壊しているかもしれないことを知り、野口さんはとてもショックを受けたそうです。
”本当の環境活動”について考え、広めていく活動へ
野口さんはその植林イベントでの経験から、生態系の知識や本来の自然はどういうものであるかについて、ちゃんとした知識をつけて、多くの人にわかりやすく伝えないと!!という使命感が生まれたそうです。
せっかく環境を守りたい想いがあるのに、その想いと実際の行動が乖離してしまっては、本当の環境活動にならない。
そんな思いを実現するための具体的な取り組みについても、動画の中で熱く語ってくださいました。
それ以外にもNPO、NGOなど組織を作るお手伝いも行っている野口さん。
その中で、アファンの森の再生活動を行うC.W.ニコルと出会い、一緒に財団を作ることになったそうです。
全国から苗木を集めるという、一見「いいこと」だと思ってしまいそうな活動内容にさえも疑問を持つ視点も、野口さんが「本当の環境活動をしていきたい」という強い想いの現れなんだろうと感じました。
そしてその経験を生かして、通信講座で始められたり、組織作りにも携わられたりしている野口さんの行動力にも、お話を伺いながら驚かされるばかりでした。
一見穏やかな立ち振る舞いの野口さんでしたが、話を伺うほど、その胸の内にある熱い思いがどんどんこみ上げてきて、スタッフの心をとにかく打ちました。
そんな野口さんについて今回書ききれなかった質問の内容も興味深いものばかりです!ぜひ動画の方も見てみてくださいね。
https://youtu.be/KfbYWsPcOIQ
次回は野口さんの活動について、さらに詳しく伺っていきます。
どうぞお楽しみに!
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