SHANK (2023.06.26) at 下北沢 SHELTER / SHELTER presents "THE REAL THINGS"
この企画が発表され、フライヤー画像がアップされた時、真っ先に思ったのが…
アー写の系統......似過ぎ。
そして色鮮やか過ぎ。
もうお互いこのアー写になった時からいずれ対バンする運命だったんじゃ?、なんて思いつつ、でもあの狭いシェルターでSHANKとWienners見れると考えるとワクワクしかしないわけで。
しかし、最近のチケ運の悪さ故に先行も当たるわけもなく…というところで、Twitterのフォロワーさんがチケットを譲ってくださるという奇跡が起こり、見ることができました。本当にありがとうございます。
という訳で自身2度目のシェルター。ちなみに1度目は2018年2月のcinema staffの男性限定ライブ。
下北沢SHELTERって個人的にどこか憧れがあって。それは好きなアジカンが昔はツアーの初日は必ずシェルターだった時期があったり、ほぼ全くアニメを見ない自分が「ぼっち・ざ・ろっく!」は見入ってしまい、シェルターがモデルになってたり。また、ハイスタが「THE GIFT」を出した時のツアーでも、アリーナの合間合間にライブハウス公演があって、数少ないその中に、シェルターがあったり。
そんな話は置いといて、終わってみれば、両バンドガッツリ60分のセット。
「片方のバンドが主催で、片方がゲスト」という訳でなく、ハコの企画だからこそ実現できるであろう、このロングセット。SHANK見てる途中で「今日何曲やるんよ!?」と思うくらいには長かった。
前置き長くなったが、そんな月曜には贅沢過ぎる、シェルター企画、まずSHANKのライブの記録を。
この日はSHANK→Wiennersという出順。
故にシェルターに入ると、ステージ上には、SHANKの機材。
19:30を少しすぎたあたりで、暗転し、いつものSE、Mad Caddiesの「Backyard」。
シェルターの天井の低い感じ、気持ちがすごいワクワクしてくる。松崎兵太(Gt,Cho)がジャンプするなら絶対頭をぶつけるであろう天井の低さ。考えたら北海道にこういう感じのハコあまりないなあと思ったり?今年に入り、カウンターアクションが再オープンしたけど、それと、後はPLANTくらいかな。
「長崎SHANK、始めます」(庵原将平(Vo,Ba))
そして1曲目のギターの音の鳴った瞬間、後ろにいたオーディエンスがステージ前方めがけ一斉に駆け寄る。「1曲目『submarine』」の威力は、狭いシェルターでも十分に感じれるほど凄まじい。
そして『MONKEY FUCK』の流れはもはや文句のつけようがない。本編やアンコールのラスト意外で『submarine』が演奏される時にこの曲が続かないわけないのだ(一概に全部そうとは言えないが爆)。
そして庵原のタイトルコールから『Take Me Back』、そして次の『Good Night Darling』に流れ込む繋ぎも、アルバムのそういう曲順だったのでは、と思うくらいに自然的で完璧に感じる。
そして、MCでは、Wiennersとはライブハウスでは初対バンであることを話す。
「(Wiennersのメンバーが)良い人そうで良かったです。僕たち友達いないんで。」(庵原)
「俺らと真逆やけん。」(松崎)
「なんとか仲良くなれそうです。〇〇(某バンド)とはまた違った感じで…。そもそもあんな髭が緑の人なんか長崎にいない。いたらその人が待ち合わせ場所になる。」(庵原)
「じゃあ、最後まで楽しんで。」
そう言ってタイトルコールされるは、『Long for the Blue Moon』。音源にはない、ライブで演奏される時の曲の入りを聴くたびに北海道ツアーの様子が頭をよぎるのも個人的には堪らない。なんならどんどん思い出深くなっている。そして、間をあけず、松崎が『620』のあのリフを弾き始める。赤と緑の照明が曲に似合ってて、雰囲気を醸し出している。
「さっきそこで頭ガーンってぶつけてたけど大丈夫?皆んな、気をつけてやれよ。『Lamp』!」(庵原)
もうフリなのかと思ってしまうくらいに、曲が始まった瞬間、またフロア後方のオーディエンスが前方目掛けて駆け寄っていった『Lamp』の威力もそれはそれは凄まじい。
「やっぱ声あるって良いね。」
そう庵原が呟く傍ら、フロア後方では靴の落とし物の呼びかけが行われている。さらにその傍らではステージへの容赦ない野次が飛ぶわけで、
「声あったらあったでうるせえな!」
とフロアに言葉をぶつける庵原。
コロナ禍を振り返り「3年間長かったな」と振り返ると、
「おかえり!」
とフロアから言葉が飛んでくる。それに対して
「あんたたちもおかえりだよ。」
そう返す庵原。そんな雰囲気から『Knockin' on the door』に入っていく訳だが、最初のギターリフのとこをフロアが皆んな声に出して歌っていて、ギターリフのシンガロング状態になっていて、良い雰囲気だなと思った。ギターリフを歌うって…なんか良いっすよね。
「俺ら新曲出したんで演っていいですか。」
その言葉から放たれるは『Foundation』。そして次の『drama queen』の流れがどこかアングラ感を強く感じて、この日にぴったりな雰囲気があった。
「DEAD POPどうだった!」
フロアからの呼びかけに、
「SiMばりカッコよかった。」(庵原)
そして、「スクリーンに映る子が…」と言って横浜レゲエ祭と比較し始め、言いたい放題の松崎。池本雄季(Dr,Cho)に「コラコラ」とつっこまれつつも、しまいにはジェスチャーまでしてワイニーについて話し出す。
次のブロックは『Two sweet coffes a day』から。超どうでも良いが、この曲のサビ的な所の最初の歌詞(Wake up on a Sunday morningの後のとこ)、なんて言ってるんだろうと調べたら「Remember to love」だった。ずっと「ミニ太ロープ」にしか聞こえなかったので、少しこのnote書きながらすっきりした。どうでも良い。
次は『Hope』だが、冒頭、いつも大半は開放弦を掻き鳴らし、リフを弾き始めるパターンなのだが、この日はギターでハウリングを起こしてリフを弾き始めるという、音源に近い『Hope』の曲の始まりでこれもこれでとてもカッコいいし、新鮮に感じた。そして、『Bright Side』も最後、ピシッと終わるかと思いきや、そのまま『Grimy Window』に雪崩れ込む。ホーンセクションの入ってる音源Ver.も良いが、3人Ver.の『Grimy Window』も雰囲気があって良い。『Foundation』〜『drama queen』の時のようなアングラ感を漂わせる感じ。ちなみに、「Mind Games」にも同じような感想を持っている。北海道ツアー以降、「Mind Games」全然やらないですけど、そろそろ演ってくれないすか…。
そして、『Grimy Window』をプレイ後、庵原がベースを置き、袖にハイボールを取りに。戻ってきた庵原は、持ってきた缶ハイボールをマイクの前で栓を開け、「プシュ」の音を響かせたと思えば、松崎が弾き始めたのは『Wall Ride』。先日のDEAD POP FESTIVALではこの曲が本編の1曲目だったらしい。『Wall Ride』から始まるライブも見てみたい。ちなみに『Wall Ride』というと、個人的に紫の照明のイメージなんだが、これは自分だけでしょうか。
庵原のタイトルコールにまた歓声があがった『#8』。この日プレイした曲の中でも唯一と言っても過言ではないくらいに哀愁漂う感じが何とも言えん。前述したが、この頃に「今日何曲演るんだ!?」となった。
とか思ってると、その雰囲気をぶった斬るかのような次の選曲『Weather is Beautiful』。
最後のMCでは、シェルターへの感謝の言葉を述べ、「またすぐ帰ってきます!」と庵原が話し、最終ブロック。
『My sweet universe』から『Steady』と畳みかけ、ラストはダメ押しと言わんばかりに本日2度目の『submarine』投下。振り返ると、60分、全20曲とほぼワンマンかのようなボリュームで演奏終了。
翌日、本日は場所を移し、横浜はBuzzFrontでKOTORIとJason Andrewと対バン。2夜連続で小箱で見れること自体嬉しい。KOTORIも昨年のDREAM MATCHの札幌以来、Jason Andrewはお初、こちらも楽しみである。