OVER ARM THROW〜邂逅
本日、OVER ARM THROW、ワンマン、名古屋編。
時間もあるので、ライブの前に、観るバンドについて書く、という過去の自分にはないパターンをやってみようと思います。今回は、観に行った、先月のOATも出演したHOMIES FESのライブを軽く振り返りつつ、色々書いていこうと思う。これが今日のライブへのモチベーションが更に向上すると思い。
ホーミーズ振り返る前に、自分のOATとの出会いを軽く。
初めてOATを耳にしたのは2011年10月、札幌のタワーレコード。当時、2ndフルアルバム「Songs -what I sing when a war resounds this-」がリリースされたばかりの時期で、平台展開されていたのをジャケに惚れて試聴、そのまま勢いで購入。
そして、当時函館で大学生をしていて、「Songs」のツアーで函館にも来たので、勢いで行き、更にハマる。
ざっくりそんな所です。
話を戻します。
2月18日、川崎CLUB CITTA'。HOMIES FES 2023。
記念すべき200回目を迎えたホーミーズの3daysイベント、OATの出演は中日の2日目。
今振り返っても錚々たるメンツが集まった感がすごい。当日に北海道から関東入りした関係でIRIE BOYSからしか見れなかったけど、トリのDizzyまで転換時間も程々に音楽の絶えない6時間は文句無しに最高でした。
余談だが、1月2月だけで、この日含めSHANKを3回も見れていることも最高。カントリーは言わずもがな。
そして、前のバンドのOWlが終わり、いよいよOAT。リハで本人たちが出てきて、「Thanks」をフルで演奏、この時点で客席の熱量も相当高い、後ろから見ていてそう感じた。
そして、唐突にキクさんのバレンタインの小話が始まるも、「続きはwebで」ともったいぶるかの如く良いところで話を終え、袖に捌けることもなく、いつものSEが流れるでもなく、そのまま、1曲目『closing』に雪崩れ込む。
しかし、この時、この日のライブがこの後凄まじい展開になるとは知る由もなかった。
結論、
持ち時間30分、MCなしの10曲ぶっつづけの演奏。
OATのライブは、演奏もさることながら、間に挟むMC、いや、もはやMCというよりかはトークと言う方が適切だろう、トークも実に面白い。
以前、2021年12月に盟友NUBOのマンスリー企画「LIVE! LIVE! LIVE!」のファイナルに出演した際は、バンド自ら「TALK! TALK! TALK!」と見出しをつけ、トークの様子を公式YouTubeに載せるくらいには、バンドも自負している所はあると思う。
以下、参考までに。なんとなく雰囲気が伝わると思う。確か③まであります。
話を戻すが、そんなトークも巧みなバンドが、そのトークを封印し、持ち時間目一杯に、曲を鳴らし続けるライブは、圧巻の一言、そしてただただ圧倒されてしまった。
そして、冒頭の『closing』から間髪入れずキクさんが歌い始めた『Dear my songs』。いつもライブの終盤でしか聴いてこなかったこの曲。まさかの2曲目。これも驚いた。
個人的に、音楽に色々救われてきている自分としては、この曲の持つ重み、みたいなものが大きくて、この曲を聴くたびに気持ちがグッとなる。普段、歌詞よりかはメロディーの方が意識して聴いてる部分はある。しかし、たまたま歌詞を目にしてからは、この曲は頭の中に歌詞とメロディーが合わさって流れてくる。こういう曲は案外少ない。
なので、2曲目からもう感情が暴走してしまいそうな気持ちも、次の曲が『in Bloom』で、気持ちいいBPMと開放的な感じだったのが、意外と良かったのかもしれない。
まだまだと言わんばかりに畳み掛ける4曲目『Stardust』。
ホーミーズ前、最後にOATを見たのは遥か前、2018年3月、今はなき、札幌の旧KLUB COUNTER ACTION。前の年に出したアルバム「Pressure」のリリースツアー。
もう5年前なのかと、改めて時の流れの速さに悲しくなるが、この札幌のアンコールのラストの曲も『Stardust』だった。
Twitterを遡ったら、上のやつが出てきたので載せときます。映像、演奏終わり、3人の「個」がすごい出てる気がするし、思い返すように何度も見た。『Stardust』もいつ聴いてもテンションが上がってしまう。
一息着く間も無く、緩急をつけるかのような展開、次の曲『Spiral』。そして、現状最新曲『Polestar』。『Polestar』はPIZZA OF DEATHのコンピレーションアルバムに収録されている曲だが、これすらも2020年ともはや3年前。
振り返ると、この時点で6曲、MCないことはとっくに気づいている。ひょっとしたらこのまま終わりまで畳み掛ける気か。もう察してはいた。
この日の客席は贔屓するわけでもなく、SHANKとOATのTシャツ、ロンTを着てる人が多かった印象がある。
コロナ禍になり、ライブというカルチャーが一旦止まり、徐々に色んなバンドが動き出す中、OATが動き出す気配はどのバンドよりも薄かった。
もともと、ヘイスミやSHANKのように普段バンバンライブをするような印象はOATにはあまりない(リリースツアーとなると話は変わるが)。
2023年に入り、今日の名古屋がOAT今年5本目のライブだが、このペースは至って早い。
2021年11月にHOTSQUALLの企画に出たのがおよそ2年近くぶりのライブ。しかし、当時、緊急事態宣言が出たら出演辞退、という条件付きでの出演であった(結果、無事にライブは遂行)。その後、12月に先程述べたNUBOの企画に出演してからは、次のlocofrankのツアーに出るまで11ヶ月間をあけることになる。なんなら2022年はこの1本のみ。
本数も少ない、おまけに行われたライブの半分以上が300ほどのキャパのライブハウスな訳だから、「見たくても見れない」状況の人が多かったであろう。この日(ホーミーズ)の客席のOATへの期待値はそういった類も含め高かったと思う。
現に、COUNTRY YARDのSit(Ba,Vo)が、自分のステージのMCで、「今日OAT見れるの楽しみ。最近OAT画面でしか見てないから」と発言していたのも印象的だった。
そして、OATのライブ中、同じバンドのMiyamoto(Gt,Cho)と袖の1番前でOATを見ていた姿も印象に残っている。
その後、ライブは『ZINNIA』、『Shooting star』と、まだまだ畳み掛ける。
持ち時間30分、もうそろ終わりじゃないか?『Shooting star』で終わりか?なんて思っていた矢先の『Hand in hand』。まだ演る。
そして、最後『All right all wrong』になだれ込み、恐らく持ち時間本当にギリギリであろう30分、10曲のライブは終わった。
今回、OATはホーミーズに100回目以来の出演ということもあり、最後、「次は300回目に呼んでください!」と言っていた。本当に次も300回目かもしれない。
そんなホーミーズから約1ヶ月。
今日はワンマンなのに、平日17時オープン18時スタートというかつての函館のBay City's Streetのようなタイムスケジュール(わかる人にしかわからない)。
そして、会場のHUCK FINN。営業40年目の愛知の超老舗のハコ。個人的に念願のハコでここに入れるだけで嬉しいのに、そこでOATを見れる訳でもう感無量である。
キャパは200人とこれまたつっこみたくなる。
新曲全然出ないし、リリースもないし、ライブも全然少ないし、まして北海道来る気配皆無だけど、この先も聴き続けます。
ひとまずは、今日のライブ、楽しみで仕方ない。
うまくまとまったかはわからないが、この辺で。