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2023.05.07 at Zepp Sapporo / SHANK Zepp Tour 2023 "Rude Foundation" w/FOMARE

過去にSHANKがツアータイトルに"Zepp Tour"と銘打って全国のZeppを周るツアーをしたことがあっただろうか。東名阪はあったとしても、そこに福岡と札幌が加わるのは恐らく初ではないか?

そんなSHANK、Zeppツアー初日、札幌公演の記録を。

初日の対バンは"FOMARE"。今回のZeppツアーの対バンの中では最若手、唯一の20代のバンド。本人たちはMCで「なんで呼んでくれたのかわからない」、なんて話していたが、

シンプルにカッコいい。

わかったような上からみたいな口で書いてるように見えるかもしれないが、本当に言葉のままである。

MCこそあどけなさも見えたりな感じもあるが、音楽の熱量底知れず。
音源よりもライブの方が確実に良い。どのバンドもそうじゃないか、そう思うかもしれないが、明確にそう思えるバンドだと思う。『Frozen』、『Grey』、『秋の夜』の流れ、聴いていて痛快だった。
最後には『Cigar Store』をカバーするかと思いや、イントロで終わるというなんとも憎い演出も。
(※ちなみに序盤のMCでも、SHANK愛に溢れるMCからカマタが「620」のリフを一瞬弾く流れもあった。)

なかなか今まで聴いていないバンドに興味を持つきっかけってありそうでない。で、「対バン」っていうのは数多くないそういうきっかけの場で、個人的に、こうしてまた新たに1つのバンドに興味を持つことができたのが嬉しいし、来月またSATANIC CARNIVALで見れると思うと楽しみで仕方ない。

《FOMARE》
1 wave
2 Lani
                         3 One day
                         4 Frozen
5 Grey
6 秋の夜
                         7 優しさでありますように
8 愛する人
9 Cigar Store [SHANK]  ※イントロのみ

FOMAREの演奏後、転換を挟み、後攻、SHANK。

お馴染みのSEが流れ、緑と赤の照明がステージを照らす。メンバーがゆっくりと登場し、各々機材に手をかける中、松崎兵太(Gt,Cho)は早くもアンプの上にある缶ビールに手をかける。早い気もするが、それも通常運転である。

SEが止み、まずは『Surface』。わずか30数秒ながらの曲の間に、見ている側の気持ちを高揚させるこの曲の存在感たるや。

「長崎SHANK始めます」

庵原将平(Ba,Vo)のかけ声と共にリフが鳴り響くは『620』。あまりこういうことは書くべきではないが、この日の1階のフロアでは、伸び伸びとスカを踏んでる人もいて、これはこれで良い光景だと2階から見ていて思う。ライブハウスはぎっしり埋まってるから良いって訳ではない。

間髪いれず『Good Night Darling』に雪崩れ込み、演奏を終え、最初のMCへ。

「あいつ(アマダ)、バラしよって。」

と、札幌でけつ毛の脱毛をしたことをFOMAREのライブ中に、アマダ(Ba,Vo)にあっさりバラされた庵原。

「(男に対して)皆さんけつ毛あります?(途中割愛)無い方が絶対幸せですよ。今日はこれだけを伝えに来ました。」(庵原)

「新しいシングル出しました。先にこれだけは言わせてください。今まで歌詞カードに和訳はつけてこなかった。でも和訳つけてくれという声が多々あったので、今回歌詞カードに和訳を付けました。歌詞の内容明るくないです。暗いです。でも別に病んでる訳じゃないのでそれだけは言っておきます。」(庵原)

そんなMCから演奏されるは、この日初披露の新曲『Rude』。イントロからの強烈な3拍子は一度聴いたら耳に残るであろうインパクト。曲の勢いのまま演奏後、フロアに「どうよ!どうよ?」と問いかける庵原。そして「よくわからない曲を作ってしまった」なんて言いいながらも、「これからはもっと真っ直ぐに生きていこうと思います(庵原)」と冗談をいうあたり、やはり通常運転。いや、逆に通常運転以外のSHANKを見たことがない。

その後、『Frustration』『Hope』『Bright Side』と緩急のある選曲が続いていく。「Hope!」のタイトルコールから猛然と鳴り響く轟音は何度聴いても痛快だし、『Bright Side』を聞くと、「松崎がこの曲を作った時に、デモを池本雄季(Dr,Cho)に聞かせた際、1分58秒のこの曲を"長い"と言われた…」というエピソードが脳内に出てきて、思わずクスッとしてしまう。そろそろ辞めたい。

(一応添付しときます。33分10秒あたりです)

「Instagramにリクエストがあったのでやります」というMCから披露されたのは、『First Light Anthem』。この曲、間奏で同じフレーズを4回繰り返す松崎のギターフレーズがシンプルなのだが結構好きだったりする。この日はコードを弾いていたので次聴ける時は...なんて思ったり。

ちなみに『First Light Anthem』の演奏前に、

「ちなみに誰かベース弾きたい人いないですか?俺別にステージ上でそんなにベース弾きたくないので。たまにはステージで1曲弾くのも気持ちいいですよ。」(庵原)

なんてMCが飛び出すのも、コロナが落ち着いてきた故であり、近々、本当に誰か弾く未来もそんな遠くないだろう。こんなくだりどっかのバンドでもあったな…。

「新しいシングルに入ってるもう一つの新曲やります。」(庵原)

そう言って披露された『Foundation』は冒頭からどこかサイケデリックな印象を感じ、そのまま『Love and Hate』が続いたのには、どこか心地良さを感じた。
そして『Love and Hate』のラストから、間髪入れず松崎の跳躍から雪崩れ込むは『BASIC』。いつも本編やアンコールの最後に演奏される印象のこの曲がライブの中盤、このタイミングで鳴らされるのはとても意外で面白い。ましてや『Love and Hate』から雪崩れ込むというのが、とても新鮮。

次のMCでは、「SNSでダイブモッシュに関してあーだこーだ言ってる人嫌い」という話から「そもそも人に興味がない」という話に。そして、「とにかく皆仲良くやろう」と落ち着いたかと思えば、翌日(5月8日)からコロナが第五類に移行することに対し、「(状況が)明日になってすぐ変わるはずがない」という話に。(以降割愛)

そして、曲にいこうとする庵原に対し、特に話すことはないが「ダメ。」と話す松崎。

「なんで(笑) (庵原)」と言うも、思い出したかのように、2月にFOMAREのツアーに誘われていたが、自身のインフル感染により飛ばしてしまったことを話す庵原。

すると、「その時FOMARE、SHANKの曲やってくれたらしいよ (松崎)」と返しから、偶然なのか、次に演奏する曲がまさにその曲。『Wake me up when night falls again』。ラスサビ前にステージ上に、ビールと壱岐の瓶を手にしたカマタとアマダが乱入。庵原からベースを受け取り、プレイするアマダ。ピンボーカルになった庵原。そしてカマタはと言うと、ステージ中央で持ってた壱岐を一気飲み。

※『Wake me up〜』演奏前、FOMAREをステージに呼び込むも、反応がなく、SHANKだけで演奏が始まった。実はこの時、FOMAREのメンバーは2階席の後方でライブを見ていた(庵原にツアーをインフルで飛ばしてごめんと言われた時、"良いっすよ!!"という大きな声が2階席で見てた自分の後ろから聞こえたので)。反応が無かったのは、恐らくこれが理由で、なので、呼ばれて急いでステージ脇まで戻ったと思われる。

演奏後、自分が持ってた庵原のピックを客席に渡すも、「お前、人のピックを何しようと!」と、すかさずつっこまれるアマダ。

『#8』『Take Me Back』、そして『Knockin' on the door』と続いていく。

「最近、SNSでライブでの撮影がどうこう言われてるじゃないですか。」(庵原)

「あの、ヘイスミの猪狩さんがブチ切れるやつです」(庵原)

「僕ら別にいいんじゃないかと思いまして。なので次の曲、撮っていいですよ。あ、でもスマホの明かり照らすやつは、まじで辞めてください(笑)」(庵原)

と、突如徐に出た「撮影OK」の発言から演奏された『Wake Up Call』。フロアの大半がスマホを片手にステージを見つめる光景は新鮮だが、SHANKのライブではやはり異様。選曲が『Wake Up Call』で良かったと思ってしまう。仮に「MONKEY FUCK」とかだったら、途中でフロアのどこかでスマホが宙を舞いかねないと思う。

からの『Set the fire』『Weather is Beautiful』では一変、この日初のダイバーが宙を舞っていた。

『It's not a game』をプレイし、軽いMCを挟み、いよいよ最終ブロックに。「ラブソングを。」という庵原の言葉から鳴らされるは勿論、『My sweet universe』。そして、『Steady』を畳みかけ、ラスト『submarine』で本編は終了。

アンコールの声に、すぐにステージに戻ってきてくれるSHANK一同。松崎はかぶっていた帽子をアンプの上に置く。

「またすぐ北海道戻ってきます」(庵原)

という言葉のあと、演奏されるは『Departure』。そういえば演ってなかったなあと思うくらいには、本編の中身が濃く感じる。そして、『Honesty』と続き、正真正銘ラストは『Movie』。わずか1分半を駆け抜けこの日のSHANKのライブは終了。

対バンにも関わらず、昨年の北海道ツアーとほぼ同じ曲数というボリューム。リリースツアーと言えど、新曲が2曲故に、新旧入り乱れた選曲だけに、全箇所行きたいと思ってしまうのはSHANKのライブでは気がつけば毎回のこと。

ダウンロードカードのみのボーナストラック「Grandslam」が披露される日はあるのか。

SHANK Zepp Tour 2023 "Rude Foundation"
                    2023.05.07 Zepp Sapporo
w/FOMARE
                         1 Surface
2 620
3 Good Night Darling
                         4 Rude
5 Frustration
6 Hope
7 Bright Side
                         8 First Light Anthem
9 Foundation
10 Love and Hate
11 BASIC
                         12 Wake me up when night falls again
13 #8
14 Take Me Back
15 Knockin' on the door
                         16 Wake Up Call
17 Set the fire
18 Weather is Beautiful
19 It's not a game
                        20 My sweet universe
21 Steady
22 submarine
                      Encore
23 Departure
24 Honesty
25 Movie


下に去年の北海道ツアーの記録も貼っておくので、お時間ある時にでもどうぞ宜しくです。

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