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2022.10.03 at 札幌 PENNY LANE24 / SHANK "NORTHISLAND TOUR"

SHANK北海道ツアー、最終日、札幌編。
その記録を。

最終日も予想通りの定刻スタート。
今日でまた暫く見れないと思うと物凄く寂しい。が、この感覚は特殊なわけで、本来は同じバンドをこのスパンで立て続けに、更に全箇所異なる場所で見続けることが普通じゃない。この期間はSHANKのおかげで良い贅沢をさせて貰った、そんな気分である。

「長崎SHANK始めます!」と庵原将平(Ba,Vo)がライブの始まりを宣言し、鳴らされるは『Steady』。サビの「Gotta keep on moving」は聴くたびに癖になりそうな中毒性が潜んでいる気がする。聴くたびに良いように思えるのは、個人的にアルバム「STEADY」が自分の中で確かに消化されてる証拠かもしれん。そして『Life is...』『Hope』を連投。

最初のMCでこの北海道ツアーを振り返る庵原。
松崎兵太(Gt,Cho)を指差して「少々ふくよかになられましたよね?(笑)。そりゃ北海道にこれだけいたらそうなるか。」
「とにかく北海道しゃぶりつくしました!最後まで楽しんで。」と述べ、『Set the fire』をプレイ。確かYouTubeのコメント欄?にもあったコメントだが、こんなに良い焚き火の歌は後にも先にもこの曲の前に立たないと思う。シンガロングするような曲ではないけど、間違いなくSHANKのアンセムのひとつ。

『620』『#8』と演奏し、庵原の「喰らえ!」から『Bright Side』。考えてみると、この曲、開始0秒でサビから始まるのだ。明るい所にいたいという主張が初めから突出しているかのごとく、秒速で曲が曲を駆け抜ける。そんな印象の曲である。

MCになり、庵原が前日の夜の話を松崎にふる。
本人の名誉の為、内容は割愛するが、本人曰く、「大人になった」とのこと爆。
「この話、MCでトークするまで言わんかったお前、プロやな。」と庵原。
そんなやりとりも実にSHANKらしい。

「今日俺(庵原)のインスタに『Keep on Walking』演ってくださいってリクエストあったので演ります。」と、続くは『Keep on Walking』、そしてアルバム「Calling」の流れ通り、『Good Night Darling』。

前のnoteで、SHANKはアルバムの1曲目2曲目続けてライブで聴きたくなりがち、なことを書いた。
考えてみたら、最近の音楽の聴き方で、「アルバムを通して聴く」って聴き方はそんなに多数派ではないと思う。だから、余計珍しい感覚だなあ、なんて思ってしまった。リード曲しか聴かれなくてもおかしくない時代なわけでもあるし…。

次の曲、「自分のことは全部自分に返ってくる、そういう歌です。」と『Karma』。そして、この日会場に来ていた苫小牧のバンドFREE KICKのHIDEKI氏のリクエストで『Frustration』。

「次、人の曲やるけん。酒買う人は買って、トイレ行く人は行って。自由にやってや。」そんな緩いMCからスティーヴィーワンダーのカバー『Isn't She Lovely』をプレイ。『Love and Hate』『My Special Reason』と続く。

「次の曲もHIDEKI君のリクエストだわ。こっちはCD送ったので、早くTシャツ送ってください!メンバー分お願いします!」と庵原が客席にいるHIDEKI氏に向けて話し(苫小牧でも言ってた)、『It's not a game』をプレイ。

MCで、「今回の北海道ツアーは、リクエストもたくさんもらって、割と古い曲も沢山やった。全部は演れないですが、こちら側の事情で演れもしない曲を沢山リクエスト頂きありがとうございます。」と、皮肉混じりに松崎が話す。
「まあ、解散する時くらいは…後ろからCDでもかけましょうか(笑)」と3人で解散DJライブの提案を突如するメンバー。
「次の曲はリクエストで〜」と言ってCDを流すメンバーを想像するとある意味カオスな光景である…。

「曲いこ。」と松崎がギターで鳴らすは『Wall Ride』。どこか妖気、ダークネスな雰囲気を醸し出してるこの曲もまた、音源で聴くのとライブで聴くのとでまた印象が変わって聴こえる。続く『Rising Down』から『Take Me Back』『TOP WATER』と駆け抜けてゆく。

「このまま今日も北海道泊まりたいわあ。」と庵原。どうやらこのライブの後、フェリーで北海道を経つのだとか。
翌々日にZepp Sapporoでライブをやるヘイスミに対して「ヘイスミちゃかしに行きたかったわあ〜。」とも。
また、対バン相手のSUPER BEAVERにも触れ、「あれ、そういえばぶーやんも同い年じゃない?」
「あ、そうだ。なのにどうしてここまで見た目に差が出た。」
「生まれた場所と育った環境じゃない?」
と笑う以外に反応できないやり取りをするメンバー。

話を変わり、最終ブロックの前に、フロント2人揃って同時に楽器を交換。初めてそんな光景を見たので、これは次の曲なんなんだとソワソワしながらも変な期待をしていた自分。

「また北海道ツアーやりましょう。雪のない時期にね。本当ありがとうございました。」と述べる庵原。
「最後に北海道でできた曲を演ります。」と言って演奏されたのは『HOME』。
コロナ禍での最初のアコースティックツアーでは披露されていたものの、バンドバージョンは久々の演奏である。こんなタイミングでこの曲が聴けるとは!と言う気持ちで嬉しくなったものの、終わりが近づくことも同時に思い、寂しくもなる。

楽器はそのまま、『Departure』。
そして楽器を交換し、本編最後は『Honesty』で幕を閉めた。

程なくしてステージに戻ってくる3人。
「もうちょっとだけ演ります。」そう言って『Wake Up Call』。どこか、切なさもあり、だけども、暖かいそんな空気感をこの曲は作り出してると思う。アンコールで演るに相応しいなあと思う。

庵原のタイトルコールから『Long for the Blue moon』始まるも、イントロ出だしを庵原が失敗しやり直し。「このツアー、一回もこの曲成功してない。」と半ば自虐な庵原に対し、「俺(ドラムを)見んでも合わせれるよ」とドヤ顔の松崎。
その流れからか、2人とも客席の方を向いたままやり直しを再開、無事曲を終え、ラストは『submarine』でフィニッシュ。

対バンなしで、ワンマンで1週間以上も北海道に滞在してくれてSHANK。ファンとしても道民としても、こんなにも濃密な時間を与えてくれたSHANKには頭が上がらない。
そして次は、バンドの地元長崎でSHANKのライブを見たいと思ってしまった。「BLAZE UP NAGASAKI」も最高なんだが、欲を言うと、長崎にあるライブハウス「STUDIO DO!」で見たい。

SHANK北海道ツアー、お疲れ様でした。


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SHANK "NORTHISLAND TOUR"
2022.10.03 札幌 PENNY LANE24

1 Steady
2 Life is...
3 Hope

4 Set the fire
5 620
6 #8
7 Bright Side

8 Keep on Walking
9 Good Night Darling
10 Karma
11 Frustration

12 Isn't She Lovely
13 Love and Hate
14 My Special Reason
15 It's not a game

16 Wall Ride
17 Rising Down
18 Take Me Back
19 TOP WATER

20 HOME
21 Departure
22 Honesty

Encore
23 Wake Up Call
24 Long for the Blue moon
25 submarine

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