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2022.12.10 at billboard LIVE YOKOHAMA / SHANK "SLOW SHANK 2022"

本人も話していたが、もはや毎年恒例になりつつあるこの"SLOW SHANK"。例によって今年も無事開催となったわけで、人生初のビルボードライブにSHANKを見に横浜へ。

1st Stage、2nd Stage両方観たが、主に2nd Stageを柱にして、記録を書いていこうと思う。

開始5分ほど前に、公演中のマスク着用のお願いのアナウンスが流れたあと、ステージ後方スクリーンが上へ上がっていき、グッズのロンTにもプリントされている、ブルーシール(沖縄の有名なアイスクリーム)をオマージュしたSLOW SHANKのネオン管が現れる。

そして、時間になり、客席後方からメンバーがステージへと向かう。今回の"SLOW SHANK 2022"は、サポートベースに西浦俊介(Danabluのベースボーカル、通称 : ポッキー)をいれた4人編成。後のMCで、庵原将平(Vo,Gt)は「ベース弾きたくなくなった、ギター弾きたくなったので呼びました」なんて発言していたが…(笑)。

「前はダメだったんですが、今日はライブ中も食事していいみたいなんで、美味しい物食べて、飲んで、居酒屋に来たつもりで、結婚式の余興を見てる様な気持ちで見てください。」

2部の1曲目は『Set the fire』。曲によって池本雄季(Dr)は、ドラムとカホンを使い分けていくが、この曲はカホン。

そして、曲終わり、1部同様、庵原の独断でステージメンバーのお酒を注文。

ちなみにだが、曲が終わるたびに庵原が「はい、ありがとうございます。」とまあまあのテンションで言うものだから、どこかディナーショーな雰囲気を感じ、いちいち笑ってしまった。

お酒が届くのを待つ間に、続けて『Good Night Darling』、『Extreme』を演奏。アコースティックの『Extreme』、個人的にはすごく好きなのだ。原曲の疾走感ある感じもとても好きだが、アコースティックならではの哀愁漂う感じがとてもハマっている気がする。何よりようやく聴けた『Extreme』なわけで、通常版も聴きたいところ。

そして、お酒が届き、会場全体で乾杯。
自分で頼んだのに、余程強烈だったのか、「自分を見失いそうになりそうだから」といって、結局いつも通りハイボールを頼み直す庵原。
そして、その横では、勝手に頼まれた季節のシャンパンカクテルを片手に、「葉っぱが刺さってる」、「ストロー2本あるで?(庵原に向かって)一緒に飲むか?(笑)」などと相変わらずマイペースな松崎兵太(Gt,Cho)。

ちなみに1部で、ビルボードでハイボールを頼む時は、薄めで頼む旨をMCで話していた。「俺らワーキングクラスがいつも飲むような酒じゃなくて、ビルボードのはちゃんとしてるから」という理由らしい。

庵原 「曲やろう。」
松崎 「何やるの?」
庵原 「感じろ!」

こんなマイペースなやり取りから続くは『Surface』、そして『Departure』と続く。『Departure』は、ベースから始まるという、原曲とまた違うアプローチがとても新鮮さを醸し出す。

上のやり取りから察するに、この日はステージ上には、セットリストではなく、ソングリストなるものがあって、その中から都度チョイスして演奏していくスタイルなのだろう。

この次は『Phantom』を演奏するのだが、後々、庵原が「『Phantom』演ったっけ?」と何度も確認していたのが面白かった。

ちなみに、『Phantom』の曲中、庵原はステージ床に置いてた自分のハイボールを盛大にこぼして、平謝りなシーンも。

「じゃあ皆さん、英語にも飽きてきたころだと思うので。日本語の曲を。1部でもう少し日本語の曲演ってもいいか、と思って1部終わってから練習しました。」

そんなMCから始まったのは、横浜というよりかは、神奈川にちなんでか、サザンオールスターズの『涙のキッス』のカバー。

続けて『Smash The Babylon』を演奏。
ちなみに1部では1番のサビ終わり、松崎が本来アルペジオを弾く部分で、思いきり弾くのを忘れて無音の時間が流れ、松崎が「ごめーん!!」なんて言うやりとりなんかもあったが、それもそれで場所がビルボードだろうが、良い意味で、いつも通りのSHANKのライブを観れていることが心地良い。

庵原 「よし、『Bright Side』演ろう!」

1部では、本編で時間に余裕があり、急遽予定になかったものの、演れると判断し演った、松崎のギターと庵原の歌だけでの『Bright Side』、これもまた良かった。

このあとも先程書いたように、「『Phantom』演ったっけ?」と確認する庵原に、「演ったわ(笑)。『Movie』演ってないよ。」、「え、『Movie』演ってない!?演ろう!」

と促されるままに、続くは『Movie』。

続くは『Take Me Back』。これは、来年でる「Steady Tour Final」の映像盤の特典として初めて音源化(円盤化)される。
1部で庵原がこの曲を演る前に、「次の曲(『Take Me Back』)が、お客さんがどんな気持ちで聴いてるのか、一番怖い」と話していたが、すかさず「最初からでしょ。」と松崎にツッコミを入れられる流れは、もはや漫才見てるかのようなやり取りだった。

そして、ステージ後方のブルーシールモチーフのネオン管にも話をふる。

「これいいでしょ。ブルーシール。どうか訴えられませんように。」

もはや本人が思いきり「ブルーシール」と言っちゃってるあたりがある意味潔い。

そして、次に演奏された曲は、通常スタイルでもあまり披露されない『Midsummer's Wave』。

演奏前、
庵原 「(松崎に) この曲どんな曲?」
松崎 「ようわからん。」
庵原 「俺も詞書いたけど、よくわからん。」

そして、またしても忘れてたかのように「あ、ライジング演ってないじゃん!」という言葉から『Rising Down』が続けて演奏される。

「次は、アコースティックではもはや恒例で、自分の持ち歌のように歌わせてもらってる曲を演ります。」

そう言って、2部、2曲目のカバー曲、斉藤和義の『僕の見たビートルズはTVの中』を演奏。

「よし、My sweet演ろう。」

そう述べ、更に突然メンバー一人一人に「My sweet演ろう」と確認し始める庵原。「はい。」と答えるサポートのポッキー、「演ろう演ろう」とりあえず答える池本、そしてガン無視でチューニングする松崎。

アコースティックの『My sweet universe』は、割と原曲をそのままアコースティックに落とし込んだようなテイストだが、とても会場の雰囲気にマッチしていたと思う。

そして、本編最後は『Honesty』。

アンコールの手拍子に応え、再度オンステージするメンバー。ちなみに、1部は庵原と松崎の2人のみだったが、2部では4人全員でもう一度登場。

そして、スティービーワンダーの『Isn't She Lovely』を演奏。音源は、曲終わり、音がフェードアウトして終わっていくのだが、ライブではいつもはドラムのアレンジから合わせて終わるバージョンになってる。

この日も最後そう終わるのかな、みたいな雰囲気がステージ上にあったが、池本の最後のドラムがいつもと異なって、曲が終わらない、みたいな感じで終わることに。

ちなみにこの曲の演奏中、突然演るの決まったのであろうか、ポッキーが松崎の方をなまら凝視しながらベースをプレイしていた姿、印象的だった。

「また来年演れたら良いなと思うし、その時は声とか出せたら良いよね。」

アンコール最後は『Wake Up Call』。

偶然だろうが、2018年にリリースされたアルバム「WANDERSOUL」から実に7曲中5曲も披露されていて、「WANDERSOUL」のアコースティックツアーみたいな側面にも見て取れる。

個人的には「MONKEY FUCK」や「Karma」なんかもビルボードの雰囲気、アコースティックにビシッとハマるんじゃないかなあ、なんて。

きっとビルボードで1時間弱のセットでこんなに喋ってこんなに曲数演れるのは、SHANKだけだろう。
1部では、松崎は「こないだアジフライを食べた時に喉に骨が刺さったと思って病院行ったが、結局刺さってなかった」なんて、ビルボードで話す内容か?、というくらいのいつも通りなMCぶりも、なんだかんだ、SHANKはどこで見ても唯一無二な雰囲気を醸し出していて、今日のそういう雰囲気もきっとそういう所なんだろうなあなんて感じた。


《2nd Stage》
1 Set the fire
2 Good Night Darling
3 Extreme
4 Surface
5 Departure
6 Phantom
7 涙のキッス [サザンオールスターズ]
8 Smash The Babylon
9 Bright Side
10 Movie
11 Take Me Back
12 Midsummer's Wave
13 Rising Down
14 僕の見たビートルズはTVの中 [斉藤和義]
15 My sweet universe
16 Honesty

Encore
17 Isn't She Lovely
18 Wake Up Call
《1st Stage》
1 Surface
2 Departure
3 Good Night Darling
4 Extreme
5 Rising Down
6 Movie
7 Phantom
8 Smash The Babylon
9 Take Me Back
10 僕の見たビートルズはTVの中 [斉藤和義]
11 Honesty
12 Wake Up Call
13 Bright Side
14 My sweet universe
15 Set the fire
                          Encore
16 Love and Hate
17 Long for the Blue moon

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