青汁王子三崎優太「時を稼ぐ男」稼ぐか死ぬかを読んで

青汁王子こと三崎優太氏の、新時代の時間とお金の法則 時を稼ぐ男 死ぬか稼ぐか を読みました。

とても読みやすい本で、一気に読めました。

読みやすいですが、気づきもたくさんありました。

成功法則として、3つの柱が書かれていて

1.稼ぐためのモチベーション 稼ぐための覚悟を決める
2.お金の哲学 お金はあなたにとってどういうものか?
3.タイムマネジメント 時間の価値を知る

という3つです。しかし、読んだ感じでは、必ずしもこの3つだけではないポイントがいくつもあると感じました。

まず、ビジネスは市場という領土を奪い合う戦争である、という考え方でした。戦争なので、どんな手段を使っても領土を拡大する必要があります。

さらに、市場は拡大する場合もあれば、縮小する場合もあります。今後伸びていく市場であれば、新しい領地が出現するので、未開の領地を占領していくことも可能です。

逆に、先細りの業界の場合は、市場が縮小して行きます。今ならさしずめ、ガソリンエンジン車でしょうか。EV市場や再生可能エネルギー市場はどんどん伸びるので、領土も増えますが、ガソリンエンジン車の市場は今後縮小していくと考えられます。

すると、縮小する市場(領土)で争う場合、血で血を洗うレッドオーシャンになり、戦力を投入しても領土を奪うのは難しく、しかも、自分のこれまで持っていた領土も小さくなっていきます。

この市場を領土と見る考え方は斬新でおもしろい発想です。三崎優太氏がゲームが好きだからこういう発想ができるのかな、と感じました。

それ以外にもたくさん気づきはあるのですが、ビジネス的な視点はまた追い追い紹介するとして、彼の特筆すべきは、そのお金を稼ぐ才能です。こんなにお金を稼ぐ才能に恵まれた人は珍しいです。

パチンコで高校2年生の頃元手1000円で16万円も稼ぎました。

また、携帯アフィリエイトで、月400万円を稼ぎました。

その後、FXでも、最大数秒で5000万円を稼ぎ出したそうです。FXの場合、使っていた会社が注文を場に出さずに、自社で相対取引をして、顧客に向かわせる、いわゆる飲み屋で、この場合、顧客の損が飲み屋の利益になり、顧客の利益が飲み屋の損になるので、顧客が莫大な利益をあげると、飲み屋の会社は莫大な損失を被ってしまいます。それで取引停止になって終了したそうです。

その後株式投資に手を出したのですが、その場合には、FXの時のような技がなかったのでうまく行かなかったようです。しかし、ここで財務諸表を読む力をつけます。

そして、この企業分析力と、偶然見つけた「ゼロから始める!4年で年商30億の通販長者になれるプロの戦略」(ダイヤモンド社刊)に出会い、ヘルスケアビジネスに参入します。

すると、すっきりフルーツ青汁などの通販ビジネスでは、初年度8億円、次年度18億円、3年目には130億円と驚異的な成長を達成しています。

その後は脱税で起訴され、国税庁の次に検察の特捜部が出てきて、結局取引のような形で実際にはやっていないことをやったとウソの供述をして早期に執行猶予付きの判決をもらいます。

そういう場合の三崎優太氏の考えは、常に、「ピンチはチャンス!」という発想でした。どんなにピンチになってもチャンスと捉えて諦めずに這い上がって来たから今の彼があるのだと思います。

現在では、年商300億円の企業群に投資しており、訴訟も数十億円レベルでやっているようです。

私らの世代から見れば、数十億円、数百億円というお金を稼ぐというのは全く考えもしませんでした。サラリーマンになって、食べて行ければいい、少しでもいい学歴をつけて、一流企業に入り出世すればいい、という感覚で、その発想だと、生涯収入も3~5億円程度が上限でした。

しかし、今は若くして億以上を軽々と稼げる時代になってきました。インフルエンサーになって、自分のブランドのファッションなどを販売することもできます。

三崎優太氏のいうように、今後は、P2C、つまり、個人から消費者に直接販売する形態が増えてくると予想されます。だとすれば、従来のような、高学歴→一流企業がいい人生、という価値観も薄れ、インフルエンサー→自分ブランドの商品を販売、というのが早期FIREを可能にするという意味で、若い人達に人気の職業になるかも知れませんね。

そして、東大に入るよりも、中学生や高校生でビジネスをして億万長者になる人も出てくるかも知れません。

ぜひ、そういう億万長者が増え、日本経済を立て直してくれることを願っています。


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