大学受験と親との関係

今日のドラゴン桜2は、大学受験に対する親の方針がテーマでした。文系トップの小杉真理の父親がひどい親でした。今時あり得ないような設定でしたが、親のサポートは大学受験にとって大きな影響があります。

小杉真理の父親は例外としても、学歴をつけるために、いい大学に行け、といいながら、足を引っ張っている親はかなり多いように思います。

例えば、いい学歴をつけろ、と言いながら、予備校代をケチったり、参考書代や通信教育代を出さなかったりという親は意外と多いのではないかと思います。

私が家庭教師をした親も、教育費には限界があって、これをやればいい、とアドバイスしてもやらず、ある程度以上お金を出したくない、という感じでした。

私の親は共働きだったので、ある程度は出してもらえましたが、それでも学区を越境してまで灘高や高松高校に行かせるつもりはない、という親でした。もしいい私立があっても公立で頑張れ、という方針だったと思います。

親によっては、経済的に余裕があり、子供を寄宿舎付きの高校に入れる場合もあるようです。例えばラ・サール高校や公文国際など。もっと余裕のある場合はスイスの寄宿舎付きの学校に入れる場合もあるようです。この場合は、年間数千万円かかるところもあるそうですが、ヨーロッパの貴族など、すごい人脈ができると言われています。

また、家庭教師に月20万円、30万円、人によっては年間1000万円、予備校の特別コースに5000万円を払う親もいるようです。

受験に使う額は親の経済力によりますが、払えるのに、払わない、という親はどのくらい本気なのかな?という気もします。必要なら、払える限界まで払うのが親の愛情ではないか、という考えもありますが、必ずしもそういう親ばかりではありません。

でも、多少なりとも協力的な親であれば、まだマシです。親によっては、勉強するのを積極的に邪魔したり、大学に行かずに働け、というケースもあります。自営業をやっていて後を継いで欲しかったり、農業を継いで欲しくて、グレてもいいから地元から出さない、という親もいたりします。

そう考えると、生まれた家庭、親の価値観によって、子供の人生は大きく変わります。代々東大法学部→官僚・政治家、東大→東大教授、を何代も続けるのが当たり前の家庭もあれば、例えば、早稲田大学、慶応大学、青山学院大学などに何代も続けて入る家もあるようです。

それはそれぞれの家庭の方針ですが、子供が、慶応ではなく、東大に入りたい、というのであれば、子供の自由にさせるべきではないかと思います。でなければ、親のエゴでしょう。そのあたりを桜木健二は今回のドラゴン桜2でうまく論破していました。

教師は親が間違った考え方を信じている場合に、プライドを傷つけずに間違っていることに気づかせる論理力も必要と感じました。

子供が自分の才能を一番伸ばせる環境に進ませるのが親の勤めではないかと思います。それがひいては、日本のため、人類社会のためにもなりますから。

人によっては、子供を谷底に突き落として這い上がって来た子供だけを育てる、というライオンのような厳しい考えの親もいるかも知れませんが。


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