浪人生はこの時期に偏差値が伸びるかどうかが重要
以前にも書いたことがありますが、私が駿台予備校にいた頃、東大医学部(理科III類)受験生がいました。
その人(確かMさんと言ったと思う)は、私が駿台に入ったときの最初の模試で全国トップでした。すごい優秀な人なんだろうな、と思っていました。
ところが、春には全国トップだったのですが、だんだんと順位を落として行きました。そして、秋には、東大理IIIの合格圏から姿を消していました。
浪人しても成績(偏差値)が伸びない人が多い、というのはこういうことなんだな、と実例を見ることができました。
東大に入ってから聞いた話ではM氏は5浪しているとのことでした。おそらく、毎年、春の模試では全国でもトップクラスを取り、その後、順位を落として行って、本番では、現役性に抜かれて不合格になっていたのでしょう。
正味の話し、理科3類は定員が90名ですから、毎年天才が90人参入してきたら、天才でない受験生は永遠に合格できない可能性があり得ます。
これは昔の司法試験でも同じで、合格者数が500人くらいでしたから、毎年ではなく、全年齢で天才が500人毎年参入してきたら、永遠に合格できない人がいるのもうなづけます。
実際、東大のサークルの先輩の中にも東大法を卒業して、司法試験7回落ちた人がいましたし、新司法試験が始まって35歳でやっと司法試験に合格した人もいました。
つまり、合格者数が少ない試験では、一生かけても合格できないケースも理論的にあり得るわけです。
天才は、例えば、英単語をぼーっと眺めているだけで暗記できたりします。数学でもカンがよく、パッといい解法を思いつきます。このあたり、センスがあるように思います。
そういう面から見れば、やはり、試験の合格には才能がかなりのウエイトを占めているようにも思います。残酷な言い方かも知れませんが。
大学入試が終わった春には、優秀な受験生は合格して抜けていくので模擬試験でも浪人生は上位が取れます。しかし、ここで喜んではいけません。ライバルが皆いなくなっての上位ですからいい成績が取れて当たり前です。そして、その後は現役性が伸びてきますから、成績が落ちる一方になる可能性も十分あるからです。。
浪人生は、現役性が伸びてくる夏後半から秋、冬にどれだけ偏差値(成績順位)を伸ばせるか、が勝負になります。ということは、秋から成績が伸びるような勉強を心がける必要があります。
そういえば、私の同級生で、理科I類に現役で合格した人は、12月の東大入試オープンではD判定でとても合格できないレベルだったそうです。しかし、そこから巻き返して現役合格しました。
現役性の必死の力の伸びはすさまじいものがあります。奇跡を起こすこともあり得ます。ですから、浪人生はそれも計算に入れておく必要があります。できれば、浪人生自身が奇跡の伸びをさせて合格したいところでしょう。
しかし、浪人生に現役性のような爆発力がある人は少ない可能性もあります。なぜなら、現役性は、夏位までスポーツクラブをやっていて、あまり勉強疲れしてないフレッシュな状態で受験勉強に集中するので、パワーが有り余っています。しかし、浪人生は勉強で疲れ切っている人の方が多く、爆発力を発揮できる人は少ないかも知れません。
私の周りにも、浪人してもあまり成績が上がらず、東大に連続して落ちる人もいました。なぜ、1年間も余分に勉強しているのにこのようなことが起こるのか、話には聞いてはいたのですが、私はとても不思議でした。
しかし、その原因を研究していったところ、浪人生でも成績が伸び続ける秘密に気づきました。それにより、私は秋から冬、そして、入試本番に向けても成績がうなぎ登りに伸び続け、東大に楽勝で合格することができました。
この勉強方法は、「楽しく勉強して学力を伸ばし続けるマニュアル」という名前で販売し、非常に高い評価をいただいています。ご父兄の方からも感謝されています。
浪人したのに偏差値が伸びない、現役時代と同じかそれ以下のレベルの大学にしか受かりそうにない、という方には特にお勧めします。東京大学に合格できれば文字通り人生が変わります。
一流大学に入り、一流企業に入れば、億の資産を築くことも決して難しいことではありません。医師になれば、5億、10億の資産を築き、豪邸に住むこともできます。そうなれば、子孫にも資産を残せ、いわゆる上級国民の仲間入りもできます。
さらに、不思議なことですが、東大生の親は、子供の東大合格をきっかけに、さらに出世が加速する印象もあります。つまり、その家族にもいい影響を与えます。
さらに、その親戚の子供達も東大合格者が身近にいることで勉強に頑張り、東大や京大、阪大などに合格するようになる場合もあります。すると、親戚の未来もかわります。つまり、その家系だけではなく親戚にも好影響を与え、善のカルマを積み、子々孫々繁栄する家系になる可能性すらあるのです。そういう意味で、受験生は頑張って第一志望校に合格して欲しい、と願っています。
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