3. Beyond 2023 (2023/12/29)

 今回は年末に出場したBeyond2023について。

練習の状況

 12月初めの防府をギリギリサブ3で走った後、流行り風邪に感染(帰りの移動中にもらった模様)。まさかの9日間ランオフに。
 熱は2、3日で下がったものの、咳がしばらく続き(今も少し残っている)、心肺機能がかなり落ちてしまった。回復後は10〜17キロ程度のEペース(キロ4:30〜5:00弱)と5キロ程度のTペース走(キロ3:50〜4:00)ぐらいで、あとはテーパリングに入ったため、スピード練習は皆無(一度インターバルをしようとしたが、呼吸がしんどくて早々にやめた)、Beyondでは防府よりいい走りができる状況にはなかった。

前日移動

 レース前日は午前で仕事を切り上げ、昼のうちに水戸へ移動。水戸に来たのは初めて。
 普段はレース前日に歩き回らないようにしているが、今回はタイムを半ば諦め気味だったため、15時過ぎに水戸駅に着いた後ホテルで荷物を置き、少し観光をすることに。
 観光は日本三名園の偕楽園へ。路線バスだと若干待ちがありそうだったため、近くの千波湖畔を散歩しながら向かった。
 千波湖畔はランニングコースになっているようで、平日午後にもかかわらずランナーがちらほら走っており、せっかくここまで来たので走りたくなったが、流石にそれはやめておいた。

千波湖畔その1
千波湖畔その2

 ホテルから20分ほど歩くと、偕楽園東門に到着。ここに向かう途中、スマホでチケット(300円)を購入していたので、入口でQRコードを見せて入場。
 偕楽園では、2月下旬から3月中旬にかけての「梅まつり」を皮切りに、桜、つつじ、秋には萩、初冬には二季咲桜が咲くらしいが、今回は季節外れだったらしく、彩りという意味では若干寂しい感じだった。

偕楽園園内 夕日
庭園

 東門からまずは、徳川斉昭公が自ら設計を手がけたという好文亭へ。

好文亭外観
桜の間

 続いて吐玉泉へ。

吐玉泉

 その後孟宗竹林を通って表門へ。斉昭公が想定していたいわゆる正式?なルートとは反対に歩いたらしい。暗くなる前には出ようと思っていたので、主な場所だけつまみ食いした感じ。

表門

 偕楽園を出た後は、バスで水戸駅へ向かい早めの夕食へ。(茨城交通のバスは独自のICカードを採用しており、Suicaは使えなかった)

 今回の前日メシは、水戸駅北口から徒歩3分の「喰処・飲処 てんまさ 地下店」。予約なしで17時過ぎに入店したが、食べている途中でほぼ満席になったため、かなりの人気店と思われる。
 一番のウリらしい鮟鱇のコース(茨城グルメで鮟鱇が有名というのを初めて知った)と、水戸といえばということで納豆汁を追加注文。

あん肝
鮟鱇鍋
鮟鱇の唐揚げ
鮟鱇供酢
締めの雑炊
店舗外観

 メニューには「あんこうコース」とだけ書いてあり、中身を確認せずに勢いで注文してしまったのと、食べ始めの時間も17時過ぎで若干早かったため、雑炊まで来たときには既に腹9.5分。。最後はなんとか食べ切った感じだが、「関東のふぐ」とも称される鮟鱇は身が柔らかく、どの料理もとても美味しかった。

 食べ終わった後は歩いてホテルへ。
 今回の宿は、水戸駅南口から徒歩10分ちょっとの「水戸リバーサイドホテル」。シングル禁煙で5,500円、大浴場と朝食ビュッフェ付き。設備は全体的に若干古めだが、寝るだけなので特に問題はなかった。
 レースで着るノースリーブ(RuntripでBeyondモデルを購入)にゼッケンをつけるなど翌日の準備を一通り終えた後(ここで忘れ物に気づく)、大浴場が男性用になる20:30まで部屋でテレビやYouTubeを見ながら待っていたのだが、そのまま寝落ち。。気づいたら23:30だったので、大浴場に行くのは諦め、そのまま就寝。

レース当日

ホテルから会場へ

 水戸駅から会場までの送迎バスを8:00で予約していたため、もろもろ逆算して6:00すぎに起床。
 シャワーで目を覚ました後、6:30から朝食会場へ。予想以上に種類があったので、レース前の腹ごしらえとしては十分だった。
 食べた後は部屋に戻り、いつも通りモルテン320を飲むのとトイレを済ませ、ホテルを7:30ごろチェックアウト、水戸駅南口の送迎バス乗り場へ。

朝食ビュッフェ

 定刻通り8:00に水戸駅を出発、会場の日本自動車研究所城里テストセンターへは、渋滞もなくだいたい40分ほど。出発してまもなく、主催のRSLabが準備したゲストランナーのメッセージ動画を見た後は、温存のため到着までほぼ寝ていた(もともと朝が強くない)。

スタートまで

 8:40ごろ会場に到着。既にダブルMC(がんばれゆうすけさん、岡田拓海さん)やゲストランナーによるトークが始まっており、会場にはランナーが集まり出していた。
 スタート時刻は、10:30にF1Beyond(川内優輝さんがペーサーを務めるガチ勢)がスタートした後、目標タイム2時間30分のグループから1分ごとに出る形で、会場到着時にはまだ1時間半以上あった。
 テントの更衣室で着替え、ストレッチやゆっくり1キロほどアップをしつつ、ステージでのランニングYouTuberほかゲストランナーのトークを聞いたり、あとはトイレに行ったりしながら、スタートまでの時間を過ごした。

 ちなみに、男性用トイレは大が10台ちょっと、小も7〜8台?ほどしかなく、スタート直前には他のレースと同様並んでいたので、大に行く場合は時間に余裕を見ていくのが重要(スタート時刻に関係なく並んでいるため、スタートが早い人は特に注意)。
 荷物預けについては、スタート10分前の10:20までで、スタート地点からさほど離れていない場所にあるので、あまり焦る必要はない。

ステージ
物販会場
撮影スポット

 10:30になり、F1Beyondがスタート(後ろに並んでいたので様子はよく見えず)、さらに数分後に自分のグループもスタート。ペーサーを合わせて40人ほどのグループ。

スタート

 今回のウェアは、防府に続いてボストンマラソン2023の白キャップ、オークリーの調光サングラス、Beyondのノースリーブ、アシックスのハーフタイツ、タビオのレーシングランプロ(五本指ソックス)に、靴はナイキのヴェイパーフライ2(初めてサブ3したときのシューズだが、3を買ったので、今回でレース引退予定)。
 今回一番のミスは、ジェルを入れるFlipBeltを家に忘れてしまったこと。ジェルを4つ(大会から支給のオレは摂取す×2、アミノサウルス1番、モルテン白)タイツと腰の間に挟んで走るしかなかったが、走っている途中タイツの中に入り込んだりして、かなり集中力を削がれた。(一方でベルトの落ちを気にしなくていい点はよかったので、ポケット付きタイツの購入は一考に値しそう)
 天候は晴れ、スタート時点で気温は10℃前後。12月にしてはあまり寒くならず、ゴールしたときには14℃ほどになったようで、直射日光もあり途中はむしろ暑く感じることもあった。風も時折向かい風はあったものの、そこまでキツくは感じなかった。

スタート〜ハーフまで

 Beyondのコースは、城里テストセンターの5.5キロ周回サーキットで、最初に2キロほど逆走(時計回り)し折り返してスタート地点まで戻ってきた後、反時計回りに7周走るというもの。
 #PB破壊、#世界一自己ベスト更新率の高いレースを作る、という謳い文句なだけあり、ほぼフラットのコース、多数のペーサーによるサポート、また同じ目標タイムを目指すランナーも多数おり、PBを出すには絶好の環境だった。
 とはいえ、今回は状態が状態なだけに、目標は特に設定せず。エントリー時はPBを狙う前提でグループを決めたものの、とても狙える状況ではなかったため、次の2月の別大に向け、足のダメージをある程度に留めつつ、いい調整になればと思いながら走り出した。

 スタートしてからずっとキロ4:00前後のペースだったが、このペースで自分が最後までもつとは到底思えず、案の定、折り返してスタート地点に戻ってきた直後の5キロあたりには既にしんどくなり始めていた。
 まだ付こうと思えば付ける状態にはあったものの、せっかくこの環境に来たので撃沈上等・行けるところまでチャレンジしてみたいという思いと、残りの距離や今回の状態、次のレースを天秤にかけた結果、グループから離れ自分のペースで走ることに。
 さらにこのあたりでジェルを1コ落としてしまったのは(レースで落としたのは初めて)、精神的にかなり削られた。

 グループから離れた後は、同じタイミングで離れた方と2人で走ることに。キロ4:05〜15を行ったりきたりしつつ、しばらくお互いに前に出たりしながら走っていたが、2回目の給水(11〜12キロぐらい?)でこの方が後ろに少し離れたため、完全に一人旅に。

 ちなみに、今回給水はコース中1箇所だけで、1周5.5キロあたり1回だったが、途中から気温が上がり、かつ直射日光を浴び続けた結果(楕円形のサーキットで日陰はゼロ)、かなり暑さを感じるようになった。幸い水切れにはならなかったが、できればもう1箇所給水があるとありがたかった。
 一方で、遠めからでも給水エリアが見えやすかったので、給水直前にジェルを取るという意味ではよかった(今回は12キロあたりでオレは摂取す、18キロでアミノサウルス、28キロ前後でモルテンを摂取)。

 途中、ポップライン竹本さんとハイタッチしたりしながら、なんとか3周目が終わる20キロまでペースを保って淡々と走り続け、スタート地点を通過する際には、ゲストの神野大地さんから「まだ走り軽いよ!イケるよ!」と声をかけていただいた。
 ただ、ここでも冷静?に残りの距離と次のレースを考えた結果、サブ3を狙うのもやめ、ハーフ以降はさらにペースを落として普段のEペースジョグで走ることに。(せっかくここまで来たのでDNFだけはやめようと思ったが、完全に割り切ってDNFという選択肢もあったと思う)

ハーフ〜ゴールまで

 ハーフは1:27前半で通過。
 この時点で防府よりは10数秒速く、しんどさも防府とそこまで変わらない感じだったが(PBを出した今年の別大よりはかなりきつかった)、直前に決断したとおり、ペースをあえてキロ4:30〜40(Eペース速め)まで落とした。
 引き続きフォームを意識しつつペースを落としたつもりだったが、さすがに25キロ30キロになると、足も(特にハム)だいぶ疲れてきたので、前半ほどはいいフォームを保てなくなり、その結果さらにタイムが落ちそうになるのを少しだけがんばって戻す、という状況が続いた。

 後は、フォームとリズムを意識しつつ「粛々と」ゴールに向かうだけだった。
 途中、12キロあたりで離れていった方に一旦抜かれたが、40キロを過ぎて再度抜き返し、ゴールまでそのまま抜かれなかったことだけは覚えている。

 完全フラットのサーキットコースは、調子が良ければ、集団の中で力を温存しつつリズムだけで淡々とペースを刻めるメリットがある反面、ペーサー集団について行けず一人旅になると、景色がほぼ変わらないので、心が折れそうになりやすい。
 ただ、スタート地点だけは応援の方がたくさん声をかけてくれ、またMCも自分の名前を読んでくれたりしたので頑張れたのと、コース中にはランニングYouTuberが逆走しながら声掛けをしてくれたので、これもかなりありがたかった。

 ペースの落ちは結局キロ4:48までで最後まで大崩れすることなく、MCの岡田さんから「おつかれ〜!今日何回もこの名前を呼んだよ〜!」と言われながら、3時間5分後半でゴール。
 ハーフ以降は3時間10分を一応の目安にしつつ、無理をしない程度にがんばる、という方針で走っていたが、結果としては悪くなかったと思う。

フィニッシュ

ゴール後

 ゴール後は、アミノバリュー500ml、オレは摂取すのゼリー、記録証を受け取った後、預け荷物を受け取り、更衣室へ。
 後半ペースを落としたことで防府ほどのダメージは残らなかったが、それでもサクサクと着替えるのはさすがに難しく、油断すると足が攣りそうになったので、座り込んでしばらく休憩した。
 その後少し落ち着いて、着替えが終わった後は、15時発の水戸駅行き送迎バスまで少し時間があったので、ステージや物販コーナーなどをうろうろしながら過ごした。

 送迎バスで水戸駅に向かった後は、水戸駅ビル内の「つけめんTETSU 壱の木戸 水戸店」で二郎風?のつけ麺をガッツリ食べ、帰路へ着いた。

二郎風?つけめん

反省会

  • 月初の体調不良がすべて。健康第一を改めて実感。

  • 会場の雰囲気がとても良く、ランナーへのサポートも非常に充実していたため、非公認レースとはいえ、自分の殻を打ち破る場としては最適な大会だと思う。次回以降また走るかどうかは現時点ではなんとも言えないが(前後の公認レースとの間隔を空けられず、ポイント練習をあまり入れられなくなるので)、出る場合にはちゃんとココに合わせて調整して出たい。

  • 自分の調子を踏まえ、冷静に判断できたのは結果的に良かった。足のダメージが全くないわけではないが、翌日の6キロゆるジョグを経て、2日後には走り納めも兼ねて、15キロほど観光ラン(キロ5分くらい)を問題なくできるまで回復した。

 年明け以降は、1/21フロストバイトロードレース(ハーフ)、2/4別大、2/18青梅30km、3/3東京、3/31ふくい桜、4/21長野にエントリー済み。今年と同じフロストバイトからの別大の流れでなんとかPBを狙いたい。

おわり

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