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【星読】22/12/22 冬至「陰極まり陽に転ずる」【小言】


今年も、陰極まり陽に転ずる冬至がやってきます。
明日の朝7:00、太陽が山羊座に移動する事で冬至となります。
この冬至のエネルギーは来年春分までの3ヶ月間引き継がれます。

今回の冬至期は破壊を経て未来に向け跳躍する、そんなイメージになります。

旅立ちに別れはつきものです。
別れは寂しいですよね。
ですが、成長のためには旅立ちは避けられません。
別れも避けられません。
全てを抱えて未来に行くことはできませんから、過去に当たるものは時には棄てたり置いてきたりという別れを経て、悲痛な哀しさや寂しさが心にヒビを入れ割れて欠ける様に隙間ができます。
前進した先にある新しい経験や出会いが、その心の隙間を埋めていきます。

割れたり欠けたりした陶器などを修繕する方法に金継ぎ、という修繕方がある事はご存知でしょうか。

金継ぎは傷跡を景色としてとらえ、継ぎ目を金や銀などの金属粉で装飾していきます。 傷をなかったことにするのではなく、傷もその品物の歴史と考えて、新しい命を吹き込むという理念のもと、金継ぎという手法が現代にも受け継がれています。

人は沢山の心の傷があるものです。
ガラス細工の様に繊細で複雑な心の成り様有り様は人類皆共通であり、傷を持たない人間はいないでしょう。

人の数だけ様々な心の傷がありますが、その中でも『失う』と感じた時に人間の心はその執着が強ければ強い程、心が粉々に砕ける様な絶望感や悲壮感を感じるものです。
傷が浅くとも、心にヒビが入ったり時には欠けたりするでしょう。

しかし起きてしまった事を後悔しても、失われた選択による未来の可能性を渇望しようとも、タイミングを失ったり過ぎてしまったり、環境が変わればその可能性は永遠に失われるもの。
それでも人間は命続く限り時間は巻き戻らないし一時停止もできない、つまり立ち止まれません。

それ故にどんな心の傷を抱えていても、皆未来に進んでいきます。
未知の未来に向かい、新しい環境に身を置いて新しい交流を経て新しい友を得て、新しい自分の居場所を作り出していきます。

心の傷は永遠に消えませんが、それでもそうして常に未来に向けて行動する事で、割れて欠けて失っても、新しい環境や新しい出会いや経験がその傷をゆっくり癒していくわけです。
その癒しは、金継ぎの金の様に傷跡を完全に消す事はしません。
欠けた部分に付け足され、色も元の色ではありません。
傷は傷のまま、それでもそれが宇宙で唯一無二の新しい美しい模様の様に人を彩るのでしょう。

それが人間の美しさの一つ。

今回の冬至期、かなりメンタル的にしんどい思いをする人もいるかもしれません。
これまで強く執着してきたものをいよいよ手放さなくてはならない予感がある人もいるでしょう。

ですが、それがこれまで貴方が傷つきながらも諦めずに美しく生きてきた証でもあります。

寂しくても悲しくても、前を向いて今の全力でこれからの未来に目を向けて大きく飛翔する。

そのために今からこの先の自分には一体何が残り、何が出来て、どんな事を成したいのかという目標を定めていく必要があります。

今後3ヶ月の心の構えは特に重要です。

今は二度と戻りません。
執着は人の成長を妨げて、前進する力を奪う自己のセルフモンスターです。
夢や理想と現実の狭間でバランスをとりながら、自分に嘘をつかないで、貴方らしい選択を常に心がけていきましょう。

常に自己の魅力を表現できる新しい方法について、考えていきましょう。

自分の在り方に集中する時。

そして自分にとってのこれまでの不都合な事実や、自分を傷付けてきた選択判断基準の見直しをしていきましょう。

23日には新月
年末にかけて理想と現実のギャップを感じ易い時ですが、焦らず腐らず自己調整をしていくための能力を養って、自己の生きる次元を把握して他人の生きる次元に状況によって合わせたりする調整力を身につけていきましょう。

体調を崩し易い時期でもありますから、体を温めて内臓を冷やさない様にお大事に過ごしてくださいませ。

唯一無二の貴方の美しさを携えて。
来年も幸多い年となります様に。



では。

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