ADHDのベニーです。
はじめましてベニーです。女性です。
まずは自己紹介から。
子供の頃からずっと、自分は周りのようにうまくできない事が多くて悩んでました。
一番はとにかくすぐ何か無くしたり忘れたり、何かを管理するという事が本当に苦手でした。
言わない方が良いとわかっていることも、思わず口に出してしまうので、友達を傷つけたり怒らせる事も多かったです。
感情のコントロールが苦手なので、鬱陶しいと思われる事も多かったと思います。
子供の頃は、何故だか分からないけど、周りの友達の様に誰かとうまく遊んだり一緒に何かやる事が出来てない気がしていて、友達はいましたが1人でいる方が楽だと感じるようになっていました。
何故だか自分はいつも輪の外にいるような気分でした。
また、特に小・中学校時代はすこぶるブスだったので、恋愛なんてものには勿論縁もなく、誰かに顔を見られると笑われている気がして前を向いて歩けませんでした。常に髪はロングにして、顔が隠れるようにしていました。
家に帰っても弟はちゃんとできる事が私にはできず、親には叱られ、どこにいてもストレスを感じていました。
親は共働きなので両親より母方の祖父母との時間の方が長く、父方の祖母は、初孫である私をたいそう可愛がりましたが、ストーカー気質なところもあり、祖母の事が大嫌いになってしまいました。
いまだに祖母には会いたくありません。
そんなストレスの多い子供時代を過ごす中で、お腹から勢いよく息を吐いたり、舌を鳴らす、頭を振る、呼吸を止めるなどのチック症状も現れるようになりました。
そんな自分がどんどん惨めに感じて、誰とも関わりたくないと感じたり、周りからどう思われているのかを気にするようになって、上司や先輩など目上の人からの視線に恐怖を感じるようにもなりました。
要らぬことを言って怒られたくないので、目上の人の前では途端に寡黙になってしまい、終いには挨拶やお礼の言葉や謝罪の言葉なども、口から出なくなり、“あいつは礼儀がなってない”“先輩に対して偉そうだ”などと思われるようにもなりました。
そんな感じで20年以上過ごしていると、えらいもんでストレスを感じながらの生活にも慣れてきました。
大学に入るとずっとコンプレックスでもあった顔のアザを除去して、眼鏡からコンタクトに。グルグルだった天然パーマも縮毛強制した事により、THE大学デビューを果たすこともできました。
またアルバイトやサークルの中で、どうすれば人付き合いがうまくなるかが少しずつ分かるようになってきて、初めての彼氏もできました。
今まで自分を惨めに感じさせていたダメな部分はいつしか個性となって、周りの友達からも“面白い”だとか“私はそういうところ好き”だとか言われるようになって、だんだん自分に自信がつくようになりました。
しかし社会人になると、今まで個性として認められていたものがまた、自分のダメなところとして指摘されるようになりました。
会社の中での評価も下がり、なぜちゃんとできないのかと問われても、一生懸命働いているだけなので、理由すら答えられませんでした。
しかし幼い頃ストレスの中で育ち、逆境しかなかったので、根性だけはあった訳です。だから叱られても仕事を辞めるという事はありませんでした。
そして、去年の春。
YouTubeで発達障害についての動画を見て、あまりにも自分に当てはまっているのに驚き、「もしかしたら自分は発達障害なんじゃないか」と思いました。
意を決して大人の発達障害の診断をしてくれる病院に行き、2つ目の病院でADHDの診断を受けました。
こんなにも自分の人生に納得した事はなかったです。本当に嬉しかった。
今まで自分の肩に乗っかっていた全ての荷が降りて、いろんなものから解放された気分でした。
目の前の暗闇から光がさしくるような、どうしても見つからなかった最後の1ピースがようやくはまったような、そんな感じでした。
一生懸命頑張っても、もっと頑張れと言われる。どれだけ本気だったと話してもやる気が足りないと言われる。
何をしても追い抜かれていく。
死にたいとは思わなかったけど、誰でもいいから助けてほしいと思っていました。
こんな事言うのは良くないかもしれないけど、「ああ、いっそのこと“あなたは何かの病気か障害なんですよ”とか言ってくれるほうが何倍も楽になれるのに」と思ってもいました。
YouTubeの動画を一番信頼できる彼氏に見せた時、彼氏はずっと疑っていましたが、「もし俺が発達障害なんて診断を受けたら凄いショックだけど、ベニーの喜んでるのを見て、きっとこれは本当なんだとわかった」と言ってくれました。
私は何ができなくて何は頑張ればできるのか。そして、自分が苦手とする事に対してどう対処すれば生きやすくなるのかが、これからは分かるようになるんだ!と今後の人生に期待を持つようになりました。
その後、ストラテラを服用し、今は昔より不注意の症状は弱まり、頭の中がスッキリして今まで以上に生活しやすくなったのは間違いありません。
本当に診断を受けて良かったです。
ただ、それでも症状を抑えているだけで完治したわけではありません。
睡眠時間が取れなかったり、ストレスや疲労がたまると一気にADHDの症状が出ます。これはADHDだからとか関わらず、人間誰しもそうなのかもしれませんが、未だに苦しく感じる時はあるわけです。
そんな感じで現在、ADHDと向き合いながら生きております。
これから、私が普段の生活の中で困っている事、ADHDで良かったと思う事。そんな体験談を同じくADHDの方と共有できればと思っていますので、よろしくお願いします。
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